アメコミとラーメン

光文社版SPIDER-MANを読んでいたら面白さ倍増


Amazing SPIDER-MAN (“ASM”)再出発(Rebootね) 2、3号のレビュー。

筋書きDan Slott、画をGiuseppe Camuncoliが担当。添付表紙の画はAlex Rossが描いた3号のものを採用。

いつものように、粗筋から。Peter Parkerの経営するParker Industry (“PI”)社に謎の組織Zodiac (修正済みながら前回名前を間違えちゃった。)が攻撃を仕鰍ッている。ASM 1号でPeterは自分の携帯をZodiacに奪われた。その携帯を使えばParker Industry (“PI”)の開発したネットワーク(ブラックベリーみたいなものだな)のデータへのアクセスが可能となる。その携帯を奪還すべく、は、SPIDER-MANと新相棒PROWLERが秘密基地に潜入する。

いつものように、気に入ったシーン、台詞を紹介。ASM 2号ではPeterの発明がハイライトされている。例えば、昔から使っているSpider TracerがPeterの奪われた携帯に仕組まれている。PROWLERことHobieとPeterの会話の中で元々$20ぐらいの部品で作られたものであるとか、今は$49.99が定価で原価は、$16.23であるとか、Peterの社長としての一面が見られる。

もう一つの発明ホログラフィの技術も良いな。ザトウクジラに潜水艦が変装するというのが可愛い。

PI社のネットワークだが、その秘密を共有しているのが、Peter、Anna Maria、Sajani。そしてDoc Ockの脳が移されたロボットもネットワークの秘密を知っていいるところが、将来の伏線のはず。

もう一つ、伏線。今回Doc Ockとの戦いの中で死んだと思われているSilver Sabreが回想シーンの中で登場。その中でSabreと共に水没したRhinoが生きていることがわかった。Sabreも生きてるんじゃないかな。

ASM 2号のVariant Cover(中身は同じで表紙だけ変える販促手法)の一つが、故Jack Kirbyが生み出した怪物の表紙。これが可愛くて欲しくなった。

続いて3号の粗筋。これまでFANTASTIC FOUR("FF”今は解散状態なのか?)が拠点としていたBaxter Buildingを手に入れたPeter Parkerの会社PI社。それに対し烈火(文字通り)のごとく怒ったのが、FFの元メンバーHUMAN TORCHことJohnny Storm。彼はそのビルに殴り込みをかける。一方世界的なスパイ組織SHIELDの移動基地にZodiacが攻撃をかける。

全般的には、怒りんぼーTORCHの本領発揮の巻。彼の性格付けはしっかりできていると思う。面白いのは、彼が建物の管理をしているHarry Osbornに対し嫉妬しているところ。Peterの一番の親友は自分だと思っていたみたいだ。その後にPeterの正体をHarryが知らないことを知り、安堵する点なんか作者のSlottは遊んでいるな。Slottの昔のSPIDER-MANを良く知っているって話の作り方は、時々鼻につくが、今回は昔の知識を、話がおかしく笑えるように使っているので良かった。

また、Spider Mobile(前回のレビューで書いたようにSPIDER-MAN用の車。初代のそれはJohnnyとSPIDER-MANが共同で製作した。)を見たJohnnyがPeter一人で作業したことに切れている様も良し。

最後はHarry、Johnny、Peterで乾杯というのも微笑ましい。HarryとPeterはアルコールを飲んでいない点もャCント。Harryは過去薬物中毒だったからだが、Peterはアルコールで失敗した事件があったっけな。

Harryの登場も歓迎できるのだが、その父親Norman Osbornの登場はもっと楽しみだ。やはり、こいつがいないとSPIDER-MANは面白くない。前回の登場では顔を整形していたが、今回は包帯で顔をぐるぐる巻き。何か仕鰍ッをしているんだな、Slottは。
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