
Jonathan Hickmanが担当から離れX-MENがヒーローとしての活動を再開した。それに合わせまたもや号数を1号に戻した。そのX-MEN 1号、2号を読み終えたのでレビュー。
筋書をGerry Dugan、画をPepe Larrazがそれぞれ担当。添付画像は2号のInhyuk Leeが描いたArmor。非常に良い。中々日本人のヒーローが目立たない中の堂々のヒロインだ。1号で言えばNick Bradshawのvariantは、まずまずか。Larrazの描いた普通の表紙も良いし、Peach MomokoのSUNFIREの表紙も良いな。
まずは粗筋。突如X-MENの基地がニューヨークのセントラルパークの一角に現れた。引越し荷物をほどかぬうちに(キャンディーズの微笑みがえしへのhomage)、宇宙から怪物が出現した。迎え撃つX-MEN。そして、2号でもさらに宇宙からの怪物が飛来。
どうも宇宙から送られた怪物は、地球人を気に喰わない宇宙人のようだ。その中にHigh Evolutionaryみたい奴がいるが、別人か。笑っちゃうのはこいつらがそれを賭けの対象にしていること。
ニューヨークの家に到着したPOLARIS。荷物が沢山あって大変な彼女の一言。”We don’t have, you know, a sidekick or something?” Sidekickは荷物運びをするのが役目なのか。
POLARIS “I need to confess something.” CYCLOPS “If you killed Wanda, please don’t.” Trial of Magnetoの発端となったWandaの死亡に絡めての台詞なのだが、珍しくCYCLOPSが冗談を言っている?。Hickmanの作った設定がわからんが、WandaとPOLARIS姉妹は仲が悪いのか。
これからの伏線として、Feilongなる金持ちが登場。この話はちょっと面白い。折角火星に行ったのに、ミュータントに先を越されてしまった。誰かが屈辱の代価を払わなければいけないらしい。当然ミュータントだと思うけど。
もう一つ気になる伏線。Oblivion研究所のDr. Stasisもミュータントみたいな力を使っている。
2号の怪物はカンザス州に出現した。その怪物になる前の宇宙からの刺客は何やらSUPERMANのよう。カンザス繋がり。
POLARISの作った電磁波のドームに怪物の仲間が侵入したのを受けたX-23の台詞。”Some of bugs are under dome.” X-23 “Not for long.”当然彼女が始末すると言う意味。カッチョ良い。
もう一つPOLARISとJeanの二人の力が合わさると医療のMRIみたいなことが出来ること。面白すぎ。MRIはそもそも磁力による断面図だから説得力あり。
前述のようにHickmanが制作陣から抜けたみたいだが、どうせだったら、彼が作った世界観をチャラにしてほしい。ワクワク感が希薄になる。