Amadeus

クラシック音楽の紹介、評論

らららクラシック

2017-12-23 05:34:41 | 日記

 

クリスマス名曲集~時空を越えたタイム・トラベル~

いつものスタジオを飛び出してコンサート・ホールから公開収録で音楽の魅力をお届けする特別編!
今回はクリスマスの名曲を特集します。今から千年以上も前に中世のヨーロッパで歌われた「グレゴリオ聖歌」から20世紀のアメリカで大ヒットした「ホワイト・クリスマス」まで、時空を越えたクリスマス・ソングの名曲の旅へと誘います。上尾市文化センター(埼玉県)に集まった音楽大好きな皆さんと共にお届けします。

中世のヨーロッパへとタイム・トラベル!

時代はいっきに今から千年前にさかのぼります。クリスマス・ソングのなかでも最も古い中世のグレゴリオ聖歌を、花井哲郎とハルモニア・アンサンブルのメンバーが静かに歌いあげます。この時代はまだ拍子が無く、当時ヨーロッパの共通語だったラテン語でキリストの生誕を祝う祈りのことばをシンプルなメロディにのせて歌います。

バロック時代へタイム・トラベル!

チェンバロやオルガン・リュートなどさまざまな楽器が活躍したバロック時代にいってみましょう。この時代のクリスマス音楽の決定版 コレッリの「クリスマス協奏曲」から終楽章「パストラーレ」をバロック時代に使われたモデルの古楽器オーケストラによる演奏で味わいます。また、それより少し前の時代にイギリスで大流行した「グリーンスリーヴズ」のメロディにクリスマスの歌詞をつけた賛美歌「このみどりごはだれ?」も歌と古楽器による演奏で紹介します。

200年前のオーストリアへタイム・トラベル!

最後にお聴きいただくのは、誰もが知っている「きよしこの夜」。1816年にオーストリアの山あいの村で作られたこの曲は、ナポレオン戦争で傷ついた人たちの心をいやし、やがて賛美歌として海を越えて広がっていきます。日本でも人々に絆をもたらす音楽として歌い継がれてきました。曲に盛り込まれた「調和」と「自由」の精神を、作曲家 宮川彬良が独自の視点で解説。その心いやされるハーモニーの秘密を解き明かしていきます。

 

「きよしこの夜」のハーモニーに僕は「理想の社会像」を感じるんです。
宮川彬良(作曲家)

宮川彬良(作曲家)

 

連続テレビ小説「ひよっこ」の音楽を担当。ミュージカルや演劇の音楽も数多く手がける。
音楽をわかりやすく伝える演奏会を各地で開催している。

クリスマスの歌の過去を探ってみますといろんな歴史が見えておもしろいんです!
金澤正剛(音楽学者)

解説ゲスト 金澤正剛(音楽学者)

 

1934年生まれ。ハーバード大学大学院博士課程修了(音楽学)。国際基督教大学名誉教授。
著書に『古楽のすすめ』『キリスト教と音楽』『中世音楽の精神史』など。

 

M①「ホワイト・クリスマス」アーヴィング・バーリンアーヴィング・バーリンニウ ナオミM② グレゴリオ聖歌
「きょうキリストがお生まれになった」
「みどりごがわれらのためにお生まれになった」M③ クリスマス協奏曲より 終楽章「パストラーレ」コレッリM④ 「このみどりごはだれ?」 イギリス民謡ニウ ナオミM⑤ 「きよしこの夜」モール由木康グルーバーニウ ナオミ
 ハルモニア・アンサンブル
【Profile】
ルネサンスから現代音楽までの幅広いレパートリーをもち、日本の作曲家への委嘱活動も積極的に行う混声合唱団。今回は古楽演奏家 花井哲郎の指揮でグレゴリオ聖歌にも挑戦。 

ラ・ムジカ・コッラーナ
【Profile】
バイオリニスト丸山韶の呼びかけによって国内外で活躍する古楽奏者たちが集い結成した、今最も勢いのある古楽オーケストラのひとつ。主にイタリアの器楽作品を取り上げ、「協奏曲」に焦点を当てた演奏会を定期的に開催している。
 

 

 

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