ねこネットあま

エサやりさんと住民と②

 
前回の記事。

9月26日から捕獲が始まりました。
 
順調に♀の捕獲が終わり
黒猫2頭もエサやりさんが獣医さんへ連れて行きました。
リリース後、2日姿を見せなかった子もいたようですが
全頭戻って来たと連絡がありほっとしました。
 
残るはハチワレ2頭。
性別はメスとオスだと確認ができました。
 
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この2頭は最近来るようになった子で
他の子達のように常にこの辺りにいる子達ではないので
出会えた時が捕獲のチャンスとなります。
置きエサをやめた今
元の場所へ戻る可能性もあるのです。
 
そして。。
 
イメージ 2

イメージ 3

ここからが大切なこと。
チラシを持って会長さんのお宅へ。
 
今回相談を受けたMさんが事前に会長さんのお宅を訪問し
ある程度の話をしていてくれたので
話は早かったです。
会長さんは役員会で野良猫問題を取り上げて下さり
町内全部の回覧板にチラシを入れてもいい!
とおっしゃってくれました。
野良猫達に危害を加えることなく
生きる命としてのこの活動はとてもいい!
感動しかありません。
ありがとうございます<(_ _)>
 
今回、チラシを住民の方へ配布。
と同時に同じものを回覧板に入れてもらう理由。
そこには、私達が勝手にやっていることではなく
自治体や会長さんにも話が通っていて
町内ぐるみで考える問題であるのだということを
住民の方々に知ってほしかったからです。
 
この現場に毎日足を運び
猫達を迷惑に思っている方がたくさんいるのだと悲しくなった。
猫が好きな人ばかりではないけれど
糞尿被害等で
嫌いになってしまった方も多いのではないだろうか。
 
エサやりさんの斜め向かいには神社があります。
そこに猫が捨てられていたことが
エサやりの始まりだったとエサやりさんは言う。
無責任な人がいて
優しい気持ちでかわいそうに思う人が
地域で孤立する結果となる。
 
毎日通う私にご近所の方は声をかけて下さる。
「毎日ご苦労さまだね。」
「本当にありがとうね。」
「駐禁がくるといけないから車はうちの前に停めたらいいよ。」
最初はね、保護団体であることを伝えると
被害を凄く訴えてくるんです。
一つ一つ説明しながら理解を得ていきます。
 
Mさんがご近所の方々にチラシを配ります。
きちんと説明をしたいからと
在宅率の高い時間帯に1軒1軒回ってくれました。
その日の報告メール。
Mさん「ありがとう。お疲れ様です。と言っていただいた。
1軒のお宅では耳カットした子にはエサやってもいいの?
と言われました。」
私は嬉しかった。
こういう方もいるんです。
ご飯をあげたいと思っても
あげられない環境。
 
現場に通いながら
ここをテリトリーにしている猫達を見つけて行く。
真っ黒に汚れぼろぼろになった白キジ。
それから大きなボス猫キジ白。
この子達も捕獲をしなければいけません。
ですが飼い猫である可能性もある為
きちんと調査は必要です。
 
そんな中、台風がくるというその日
1軒の空き家の倉庫内から子猫の鳴き声が聞こえました。
そこは空き家ですが他人の敷地内
連絡を取ってもらい
中に入る許可を頂きました。
 
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母猫が一緒にいる!
う~う~と唸るその子はサビ。
サビ?
この時点でサビ猫2頭の耳カットをしていました。
子猫を産んだ後捕獲をしたのか?
フラッシュで撮影後
画面を大きくしてよく見てみる。
耳カットがない。。
また新たなサビ猫。。3頭目。
 
こうして安全な場所を見つけて出産をしますが
人に見つかれば危険だと思い移動してしまいます。
今日は台風がくる。
ここは安全な場所なのに私が追いやってしまう。
苦しい気持ちでうちへ帰りました。
 
台風が通り過ぎ
もう1度現場へ向かう。
やっぱりいない。。
ごめんね。。
 
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ん?

 
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三毛ちゃん。。1頭。。
母猫が移動させてる最中なのか。
それとも置き去りにされたのか。
どちらかなのかは不明ですが
母猫が迎えにこなければ朝までもちません。
保護するタイミングだと思いました。
 
この子に触れる前にミルクボランティアさんの確保。
突然の申し入れに快く引き受けて下さったNさん。
 
イメージ 7

ここで初めて三毛ちゃん保護!!
次の日もここへ来たけど
サビ母と他の子猫はどこかへ行ってしまったようです。
 
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近くにボス猫。
発情が始まればメス猫から母性を奪う為に
子猫を容赦なく殺す。
過酷な世界です。
 
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湯たんぽの入ったぬくぬくの毛布にくるまれ
1時間おきの授乳だそうです。
Nさん、本当にありがとうございます<(_ _)>
 
もしも母猫が戻るとしても
私はこの子を保護します!
ここで亡くなっていった子猫。
下半身を食いちぎられて亡くなっていた子猫。
それから。。
9月21日に保護した子猫。
 
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↓現在
 
イメージ 11

この姿を見て、かわいそうだと思うかもしれない。
だけどね、この子はとても愛らしい。
1番に人に馴れ
1番愛嬌があるのだと言う。
「僕、こんな目だから。。」
この子は全くそう思っていないんです。
人の温もりを知り、甘える。。
 
今後この子の目がどうなっていくのか。
このまま維持していって
やがてしぼんでいくのか。
それとも破裂するのか。
それによって治療は変わっていきますが
生きてることに変わりはありません。
私はこの子が全開可愛いと思う。
 
母猫が一緒でも過酷なんです。
母猫が生きて行くだけでも過酷なんです。
数が増えれば更に居場所はなくなります。
その為に必要なこと
TNRなんです。

by 会員K

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