先日朝一件の相談が
ねこネットあまに入りました。
「自宅から会社に着き
車を停めたらボンネットの中に
１か月半くらいの子猫が２頭。
慌てて車から出し
草むらに放してしまった。
命を捨ててしまった。」と
相談者さんは号泣。
その相談者さん、就業後
探しに行くと言われましたが…
置いた直後なら見つけられる
可能性は高いですが
夕方5時では厳しいだろうな…と
思いつつ
私たちも仕事があり
すぐには動けず
おまけにその場所も遠い。
でも自宅から運ばれてきたという事は
子猫たちにとってそこが
縄張りでもなければ母猫もいない。
そんな知らない場所に
放たれるということは
誰かが拾ってくれない限り
その子猫達に待つのは死。
こういう時、メンバーKは凄い。
仕事を早く終わらせ
現場へ飛んで行きました！
現場の会社に着いたのは４時過ぎ。
相談者さんから聞いた場所で
子猫がいないか探しましたが
やはり姿はありません。
辺りを見渡すと
猫が隠れそうなコンテナを発見。
ここしかない！？
コンテナが並ぶ会社。
フェンス越しに従業員の方にお聞したところ
「子猫？いたよ。
午前中はよく鳴いてたけど昼からは鳴き声が聞こえなくなった。１匹はこの下で、もう１匹はあっちのコンテナの下で鳴いていた」と教えてくれました。
１頭が入り込んでいたという
コンテナの下の小さな隙間に
懐中電灯を向け覗いてみると…
光る目が４つ。
いた！！
午前中はバラバラの場所にいた為
兄妹で鳴いて呼びあっていたんでしょう。
兄妹が一緒になることができ
安心して鳴かなくなったんだと思いました。
コンテナの隙間は１か所。
出口はそこだけ。
そこに保護器を２台
置かせてもらいました。
その時点でもう5時近く。
会社が閉まるのは５時。
時間がない…
遠目に子猫が姿を現す瞬間を
今か今かと待ちました。
しかしコンテナ作業の音が
とてもうるさくて
子猫は姿を現しません。
怖いんだろうな…
どうしても保護したい！
保護器に入って！！
しかし
タイムリミットの５時。
翌朝会社が開くのは７時１５分。
仕方ないけど保護器を
掛けっぱなしにするしかない。
どうか明日の朝までに入って！
1つ不安なのは
子猫が思ったより小さく
体重が軽い為
保護器の踏み台が落ちるか…
焦る気持ちを抑え
後ろ髪を引かれる思いで
現場を後にしました。
Kは翌朝６時過ぎに家を出て
再び現場へ！
現場に着くと保護器が閉まっているのが外から確認できました。
お願い！
２頭とも入っていて！！
走って会社内に入り
保護器の布をめくる。
奇跡が起きました！
なんと１台の保護器に仲良く２頭。
きっと２頭でなければ踏み台は
落ちなかったと思います。
良かった…本当に良かった。
会社の方々にお礼を言い
現場を後にしました。
相談者さんに連絡すると
とても喜ばれました。
今回の案件
相談者さんには罪はありません。
たまたま自分の車の中に子猫が入ってしまった。
エンジンをかけた時ぐちゃぐちゃになる場所に入り込んでいなかった事。
車を走らせてる時に落ちなかった事。
コンテナの下に潜りこみ2頭
一緒にいた事。
保護器に2頭一緒に入ってくれた事。
いろんな奇跡が合わさって
保護できた2頭。
キジ白♀キジ♂
今は薄汚れたこの子達だけど
綺麗にして絶対に幸せにするからね。
#ねこネットあま
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