ペットコミュニケーション a-luna

暮らしの中で思う事、感じた事など気ままにかいていきます。
気が向いたら遊びに来てください♪

インドの子

2008-11-18 10:24:01 | ペットコミュニケーション 
久しぶりの更新です~
気が付けば一週間…時間が経つのは早いです、年取った証拠??

上の写真はインドで出会ったワンちゃんです。
コースを受けていた敷地内には何頭も野良犬がいるんです。
食堂にある残飯をもらう為に住み着いていたり、此処へ来た人がパンを分けたりするので、常時5~6頭はその辺にいます。

やっぱり力の強い子はいい場所にいるし、誰かが何かをもらっているとみんな寄ってきて、強い子が横取りします。
それが原因でケンカになる事もありますね
譲り合う・・・なんて事はありません

毎年ここへ来る度に違う子を見ますから、入れ替わっているのか、長く生きられないのか…野良ちゃんの現状なんでしょう。

この敷地の外に出ても、町の中を通っても野良ちゃんは沢山います。
牛も路上にいますし、野良ヤギ??と思う子もいます。

人々は別に気にもせず当たり前に一緒にいるようです。
食事を貰っているかは分かりませんが、昔の日本もこんな風に野良ちゃん達がいたのかな…と感じます。

さてこの写真のワンちゃん、まだ1歳に満たない感じです。
夜になると寂しそうに大きな声で泣き出します
それが敷地内に響いてとっても気になっていました。

最初は誰が泣いているのか分かりませんでしたが、人(犬)恋しくて、寂しくて泣いているのです。

次の朝、食堂に向かう時に出会ったのがこの子です。
あった瞬間、昨夜の叫び声はこの子だってわかりました。

みれば酷い皮膚病です。全身に広がり皮膚が剥がれ落ち、顔さえもその状態です。
写真では分かり難いですが、鼻から口、頬に掛けての皮膚がただれています。
そのせいで唇がなくなり前歯が剥き出しになっているのです

とっても可哀想な状態です。
他の子も皮膚病を持っている子もいますが、ここまで酷い子はいません。
栄養状態もよくないので、酷くなる一方なんでしょう

人懐こく側へ寄ってきますが醜い姿の為みんな逃げていきます。
誰も優しくしてくれない…仲間達からも嫌われてる…そう言っていました。

あまりにも可哀想で寂しい気持ちが伝わってきて私は側を離れる事が出来ませんでした

頭を撫でると手を舐めてきます。うれしそうに舐めてきます。
遠慮がちにいいの?とでも言うように…。

それを見た他の子が走り寄ってきます
なんか貰ってるのか?お前より俺が先だぞ~と言わんばかりに。

それを感じたその子は逃げてしまいました

その夜、宿泊棟に帰ると玄関の前でその子が待っています。
私を見ると近づいてきます。
でも、ここには警備の人がいて、私達参加者に危害があると痛い目にあってしまいます。
普段は見過ごしていますが、それが警備さんの仕事ですから仕方がありません。

ここに来てはいけないことを伝え、元いた場所に帰るように促しました。

必要以上に優しくしては彼の為にはならないのです。
ずっと一緒にいられるのならいいけど、それは出来ない。
優しくされればされるほど彼は愛が欲しくて強い行動に出てしまいます。

その結果、彼に待っているのは、また人から排除されると言う事なのですから。

深夜寝ていたらまた叫び声が聞こえてきました。
夜になると、いや、いつでも寂しくて、ぬくもりが恋しいのですね。
母親も寄ってこないと言っていましたから。
まだ幼いこの子には愛情が必要なんでしょう。
野良ちゃんで生きていくには大変な優しい性格の持ち主です。

今の私には救う事は出来ないけど、もしその身体を離れたら今度は愛を貰える、そんな優しい環境に生まれて欲しい、そう願いました

こんな現状もあるのだと感じた出来事でした。
日本ではこのような子には出会いませんね。それは保健所があり、私達が見えないところで命を失っているからです。

このような状態で生きているのも可哀想なのかもしれませんが、全てを隠してしまうやり方もどうなんだろう?と考えされられました。
沢山の方が色々手を尽くし救ってくれている現状も勿論ありますね。

それぞれが出来る事を少しでもやってく・・・動物達に、自然に私達が出来る事ってそこから始まるのかもしれません。

具体的に何を?って言われると分からないけど、気付いた何かから始めて行くしかないのかもしれません。

人それぞれ出来る事、したい事って違いますもんね。

色々考えさせられた出会いでした。