航海日誌

他人様に読まれないであろうことを前提に書き続ける日誌

川中島白桃の受粉

2011年05月07日 11時17分13秒 | 農業
本日はモモ(川中島白桃)の受粉作業です。

先日(5月4日)にあかつきという品種の花摘みをしました。
そして機械を使って花から葯(やく:雄蕊の先端部で花粉を造る器官)を選別した後、
開葯器(かいやくき:ヒーターで少し加温して葯を開かせ花粉を出させる装置)に24時間入れて花粉を採取します。
(葯を選別する機械と開葯器はJAの選果場のものを共同利用しています)

同じモモでもあかつきなつっこは花粉を持っていますので勝手に受粉しますが、浅間白桃川中島白桃は花粉を持っていません。
花粉を持っていない品種の周囲に花粉を有する品種があれば勝手に受粉するのですが、我が家の川中島白桃は残念ながら周囲はリンゴ畑ばかり。人工授粉で頑張ってます。
川中島白桃、人気品種ですからね。しかも袋掛けもしなくちゃいけないし。おいしいモノには訳がある)

ちなみに
あかつきなどの花粉を持っている品種の場合、小さな蕾の段階で不要な蕾を摘んでしまいます。(これを摘蕾という)
咲く花の数を減らしてあげる事によって、残した蕾に栄養を集中させるため…なんでしょうナ。花の数が少なくても確実に受粉できるので安心。
ところが
川中島白桃は花粉を持っていませんので、摘蕾してしまいますと、栄養は集中しますが受粉が出来ていない場合は果実が全く大きくなりません。
よって、川中島白桃摘蕾せずに受粉作業をして、果実が育って受粉できたかどうか判断できる段階で摘果します。

ということは
あかつきより川中島白桃のほうが花の数が断然多いです。(一般的に)
モモの花を観て楽しむ分には川中島白桃、華やかできれいですよ。
(花の数が少ないあかつきには侘・寂を感じますが…)
あまりに綺麗なので掲載した写真、原寸大の大きな画像にしてみました。
(携帯電話でも、結構きれいに写るもんだ…また機種変が遠のく…)
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