14号
昭和四十四年六月十二日(木曜日)
午前十時四十二分開議
URL:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/061/0560/06106120560014c.html
ーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーーーーー
前半は添加物等の質疑応答で 以下は途中から
○齋藤(憲)委員
まあ、中性洗剤の問題に入りますと時間がなくなりますから、また後日、私も勉強をいたしまして、本委員会において論議の対象にいたしたいと存じます。
きょうは、特に委員長並びに同僚委員の方にお願いを申し上げながら質問をいたしたいと思うのでありますが、申すまでもなく国会は国家最高の機関でございます。ここで決定したものが国家権力によって遂行されていくということが私は国政だと考えております。
私はきょう特に森下参考人がおいでになりましたのを好機として、委員長にもお願い申し上げたい問題は、生命に関するいろいろな問題がございますが、いま世界的に一番大きな未解決の問題として取り上げられておるのは、いわゆるガンの問題でございます。
ガンはタブーで、ガンということを口にするというと気違い扱いされるのですね、これは。しかし、これはどうしても、生命を最高の課題として取り扱っておる科学技術においては真剣に取り組まなければならない問題であります。
科学技術庁であろうが、厚生省であろうが、どこであろうが、いやしくも生命というものを中心として科学技術というものを考えていけば、こういう未解決の一番大きな問題を解決しようということが最高の課題とならざるを得ないと私は思っておるのです。
私は、しかし、今日ここでガンの問題を直接取り扱っていきたい、こういうのではありませんが、森下参考人が初めて国会においでになってそういう問題について所見を述べられたのは昭和四十一年四月七日だった。
これは、ここに「血液とガン」森下敬一著という中に、ちゃんと、序にかえて、第五十一回国会衆議院科学技術振興対策特別委員会議録第十四号から、序文として、そのときに申されたことが載っているわけです。私は、この序文を読みまして、この前、当委員会の理事会にお願いをいたしまして、昭和四十三年三月二十一日に森下博士を参考人としてここにおいでを願い、質疑応答を重ねておるわけです。
そのときには、厚生省の国立がんセンター病院長の塚本憲甫先生にもおいでを願い、それで質疑応答をやっているのです。
ところが、この問題に対しては、その後何らの進展を見ていない。
私があれだけ熱心に重大問題をこの委員会で取り上げていただいて質疑応答を重ねた、その問題が、それっきりしり切れトンボになっているというようなことは、一体国会の権威上から見てこれははなはだ私は不満にたえない。
いやしくも国会において、国民の信託を受けた選良が発言をする以上は、これは国家最高の創造的意思の決定というものに向かって私は発言しているという心がまえが、国政に参画する者の心がまえだと思っている。
いわゆる国権の最高機関であるところの国会で決定したことがやはり国家における最高の意思決定でなければならぬわけですね。
そういう意味から、私は一生懸命になって質疑応答をやったのでありますが、終わるというと、あと何にも進展していないということは、一体国会と行政間における関係というものはどうあるのかということに対して非常に疑問を持っておる。
きょうは大臣がおられないから、これは答弁を求めるのもいかがかと思いますが、まあ答弁は別といたしまして、
一体何が問題になったかといえば、これはもういまの医学上において根本的な問題なんですね。
医学上において根本的な問題が対立している限りにおいて、人命の確保ということは、私は統一した見解の上にあらゆる策を施すということはできないのではないかと思う。
何が一体根本的な対立か。
そこで、森下参考人に、食品添加物の話じゃないですけれども、お伺いいたしておきたいのでありますが、これを読んでみますというと、森下参考人は、血は腸でつくられるのだ、骨髄でつくられるのではないということを言っておられる。
もちろん腸の機能がとまって血がつくられない状態になったときに、可逆的に、細胞が骨髄を通して血になるという現象はある。
しかし、本来からいけば、血は腸でつくられるのだ。
ところが、塚本国立がんセンターの病院長は、オーソドックスな血液のあり方というものは骨髄でつくられるのだということを主張しておる。これが一点です。
もう一点は、これを読んでみますと、
森下参考人は、ガン細胞は分裂しない、赤血球が変質してガン細胞になるのだという趣旨のように読み取られる。
ところが、いまの学説からいきますというと、ガン細胞は分裂する。
そこでお伺いしたいのですが、
その後、私は一年以上森下博士にお目にかかっておらないのです。昨年の三月お目にかかってから、きょう初めてお目にかかるのですが、
一年間に、従来の所論と今日お持ちの御意見に相違があるかどうか。前にお述べになったとおりの御所見でございますかどうかということを伺っておきたい。
○森下参考人 全然変わっておりません。そのとおりであります。
○齋藤(憲)委員
私は、この委員会を通じてお願いをしてありますことは、
そういう根本的に違う意見が出た場合に、科学技術庁は一体どうするのか、厚生省はどうするのかということ、そういうことを私はこの前から伺ってあるのです。
森下博士の血液に関する著書をずっと拝見してみますと、ずい分熱心に勉強しておられまして、これは信じていいか信じないかは別として、相当な御研究をなさったものだと思う。
しかも、森下博士は、きょうはどういう御推挽によって参考人としておいで願ったか、私はよく知りませんけれども、とにかくその権威を認めて委員会では参考人として招致されたのだと私は思うのでありますが、
こういう根本的な問題が対立して、国会の問題になっておるのに、
そして、その問題を早く解決するために、科学技術庁は科学的な立場から、厚生省は人命を保護するという立場から、
ひとつこの問題を解決してもらえないかということを熱心にこの委員会で要望しておるのにかかわらず、
その後一年数カ月たっても、これに対しては何らの進展もなければ、手を触れようともしないという行政というものがあるかどうか、
どうですか。局長お二人、そういう問題に対してどうお考えになりますか。
○鈴木(春)政府委員
(中略)
○齋藤(憲)委員
私のお伺いしているのは、最初に、昭和四十一年四月七日の、森下博士が本委員会でお述べになりましたこの説に対しましては、文部省の人も政府委員として出てきているのですね。
もちろん厚生省の人も出ている。
それから、私が質疑応答をやりました昭和四十三年の三月二十一日にも、厚生省の医務局総務課長の上村という方も出てきておる。
それから、厚生省環境衛生局長の松尾さん、そういう方も出てきておる。
ですから、
この問題の質疑応答の核心
というのははっきりしているわけですね。
一体、血液というものは腸でできるのか、あるいは骨髄でできるのか。
もし腸でできないで骨髄でできるのだということであれば、森下学説というものは荒唐無稽の学説で、何ら歯牙にかける必要はない。
しかし、万一、骨髄造血説が間違いだということになったら、
これはいままでの学説というものは根本からくつがえることなんですね。
そうでしょう。
それからガン細胞が分裂しない。一方は分裂すると言う。
一体ガン対策として一年に何十億円金を使っているか。
何千人、何万人の人命が失われているか。
しかも、一方ではガン細胞は分裂しないと言い、一方では分裂すると言う。
この問題を解決せずして一体どこからガン対策というものが生まれてくるのですか。これは根本の問題ですよ。そういうことに金を使っているのですか。
○滝沢説明員
先生の御質問の内容がきわめて学問的な問題でございますので、行政官の私として、その問題の是非あるいは真否にお答えすることはできませんけれども、私、行政官の一般的な常識としてお答えするならば、このような重大な問題は学会の場においてもっと十分検討されて結論を出すべきものではないかというふうに考えておる次第でございます。
○齋藤(憲)委員
いや、学会の場において問題を提起して、これを解決すべく計らっていくというのが行政じゃないですか。
それを、おれは知らないのだ、
そういう学問的な問題は学会の場においてやればいいじゃないか、
厚生省はそういうことには関知しないのだといったら、
一体ガン対策に対して、そんな大きな金をもって何をやるのですか。
ただ臨床的にレントゲンをとって、これはガンだとかガンでないというだけですか。
そうじゃないでしょう。
やはり厚生省が厚生行政の本願としてガン対策を取り上げている限りにおいては、ガンの根本的な問題を解決しようというのが一番大きな問題じゃないですか。
それが国会において論議されて、そういう大きな問題が対立しているのに、
厚生省の人がおって、そうして、いろいろここで質疑応答しているのを聞いておって、
そうして室外へ出ると、何もそれに関心を持たずして、行政的処置もとらない。
科学技術庁も、これに対して熱意を示さないということであったら、国会の論議というものは、これは空論じゃないですか。
何ら国会の権威というものを行政庁は認めていないということになるのです。
われわれはそういうつもりで国会に来ているのじゃない。
(国民)の信託によって選ばれて国政に参画しているという、重大な責任と自覚をもってここに来て、ものを論議しているから、いわゆる国権の最高機関というものが成り立っておるのですよ。
そういう立場から、私はいままでがまんにがまんをして、こういう問題もいつかは世の中に出てくるのじゃないかと思っておったのだけれども、
いつまでたっても、これは出てこないのです。
そして、年々やはりガン対策費というものにべらぼうな金がつぎ込まれ、
それによって失われる人命は年々増加していくのです。
いまでは、ガンというものは老人病じゃない、小児ガンがふえている。
この前も、これはちゃんと出ているのだ。
小児ガンが一番小児を殺している最高の病気だということになっておるのです。
しかるに、ガン細胞が、一方では、分裂すると言っている。
一方では、分裂しないのだ、ガン細胞というのは赤血球がガン細胞に変わっていくのだ。
一方では、赤血球というのはそんなことはやらないのだ、ヘモグロビン現象だ。その赤血球というものは骨髄でできるので、腸でできるのじゃない。
一方では、そうじゃない。その赤血球というものが血となり、肉となって、人間の細胞を構成していくのだ。それは腸でできるのだ。
まるで相対立しているところの議論が国会において数回論議されているのにかかわらず、
行政の面においては、これに対してちょっとでも手を差し伸べていないということは、一体どういうことだ。
どうですか、科学技術庁。そういうことを処理するために調整費というものが数億円とってあるのじゃないですか。
一体、科学技術の最高の目標は何と心得ておるのですか、局長は。
(文字制限のためつづく)
-----------------------以上引用終わり--------------------------------
URL:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/061/0560/06106120560014c.html
森下理論(千島理論と同様だと思うが)がここで討ち死にするかどうかやって貰いたいものだった。
と考える方は医学界ならずとも一般大衆のほぼ98パーセントというのは過言かも知れないが、たいていの玄人であろうが素人であろうが、こんなインチキ論は潰してしまえと思っただろう。
なら、簡単に潰せるではないか。
何度も何度も大事な国費と時間を使ってまで議員や招集する委員会など必要なかったはずだ。
なんだ、単に暇つぶしをやって残業代いや、国費を戴くという算段だったのかい?と言われてもしょうがない。
その鼻くそ論やらインチキ論やらナンセンス論やらを早々と粉砕すればいいじゃないか!?
しかし、それを誰もやらない。
国会議員が国会で指示してもやらない。
厚生省も医師会もだれも言うことを聞かないのだ。
なにか、今でもそういう官僚世界があるそうだが、他の省庁でもずっと続いてきた伝統なのかは知らないが、こと、ガン研究の基礎となることの異論が出て、しかもれっきとした医学博士の実験研究結果なのである。
しかもそれは唯ひとりではなかった。
先回の委員会で斉藤衆議院国会議員がこれでもかと何度も要求していた「公開実験」でその異論の白黒をつけて欲しいという件は、今回の内容を見ると「まったく無視されていた」のである。
それについて斉藤議員の徹底的な理路整然とした、いわば役人としてばかりか個の「人間」としての心構えまで問いつめている。
この委員会以降に同じ問題の質疑応答が行われたか?
おそらく、ここで立ち消えになったのだろう。
それは未だに松下博士、千島博士の新血液理論は医学界ではタブーになっているからだ。
医学界にとっては「タブー」という事は何か?
それは今の医学の基礎となるもの、土台となるものをひっくり返してしまうからだ。
そうなると、現代医療そのものが根底からひっくり返るから、それに付随している職業が(膨大な数である)失われてしまう。
それは医師ばかりでない、もちろん医師でも既成医学を真医学に変えれば失業する必要はないから良い。
しかし、医療を支えてきた医薬企業関連、そして医学研究関連で生活をしている多くの人たちには一時的にせよ、大打撃になる可能性があるだろう。
したがって、万が一(本当は一が一なのだろうが)真の医学論が基礎となる医療に替わるとき、必要なのはこれらの産業に従事してきた人たちの生活保障が必要だろう。
そうでないと生活のために反対する、無視するという態度はこの証言中にあるような厚生官僚や医学界重鎮たちをみていると、同じような抵抗をしてしまうだろう。
それを人為的にやれないときは、行き着くところまで行くしかないだろう。
それを理解するには相当な一般人の「体験」によるしかない。
それが戦時中の終戦を迎えるまでの日本人の様に、徹底的に痛めつけられるまで続くしかない。
以下の昭和37年の春から始まった既成医学に対する真っ向から反対の論が証言に上ったわけですが、「ではそれが間違いなのか正しいのかを厚生省や医学会は公開実験せよ。」と国会が要求したのに、それがこの昭和43年まで「誰もやらなかった」
以下は牛山博士の癌治療薬から始まった「鼻くそ論」論争です・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第040回国会 科学技術振興対策特別委員会 第22号
昭和三十七年四月二十五日(水曜日
TITLE:衆議院会議録情報 第040回国会 科学技術振興対策特別委員会 第22号
DATE:2009/02/23 08:17
URL:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/040/0068/04004250068022c.html
ーーーーーーーーーーーーーーー
昭和37年頃から始まった牛山博士への癌の権威からの「鼻くそ論」。
そして数度と行われたという論争はこの昭和43年の国会証言が最後になったのか?
あのまま立ち消えになったようです。
それは現在2009年までの癌患者の増加と死亡者の増加です。結果を見れば一目瞭然。
やっぱり「誰も検証しようともしなかった」のでしょう。
(もし検証したらとても「不都合な真実」があるからか?)
昭和四十四年六月十二日(木曜日)
午前十時四十二分開議
URL:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/061/0560/06106120560014c.html
ーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーーーーー
前半は添加物等の質疑応答で 以下は途中から
○齋藤(憲)委員
まあ、中性洗剤の問題に入りますと時間がなくなりますから、また後日、私も勉強をいたしまして、本委員会において論議の対象にいたしたいと存じます。
きょうは、特に委員長並びに同僚委員の方にお願いを申し上げながら質問をいたしたいと思うのでありますが、申すまでもなく国会は国家最高の機関でございます。ここで決定したものが国家権力によって遂行されていくということが私は国政だと考えております。
私はきょう特に森下参考人がおいでになりましたのを好機として、委員長にもお願い申し上げたい問題は、生命に関するいろいろな問題がございますが、いま世界的に一番大きな未解決の問題として取り上げられておるのは、いわゆるガンの問題でございます。
ガンはタブーで、ガンということを口にするというと気違い扱いされるのですね、これは。しかし、これはどうしても、生命を最高の課題として取り扱っておる科学技術においては真剣に取り組まなければならない問題であります。
科学技術庁であろうが、厚生省であろうが、どこであろうが、いやしくも生命というものを中心として科学技術というものを考えていけば、こういう未解決の一番大きな問題を解決しようということが最高の課題とならざるを得ないと私は思っておるのです。
私は、しかし、今日ここでガンの問題を直接取り扱っていきたい、こういうのではありませんが、森下参考人が初めて国会においでになってそういう問題について所見を述べられたのは昭和四十一年四月七日だった。
これは、ここに「血液とガン」森下敬一著という中に、ちゃんと、序にかえて、第五十一回国会衆議院科学技術振興対策特別委員会議録第十四号から、序文として、そのときに申されたことが載っているわけです。私は、この序文を読みまして、この前、当委員会の理事会にお願いをいたしまして、昭和四十三年三月二十一日に森下博士を参考人としてここにおいでを願い、質疑応答を重ねておるわけです。
そのときには、厚生省の国立がんセンター病院長の塚本憲甫先生にもおいでを願い、それで質疑応答をやっているのです。
ところが、この問題に対しては、その後何らの進展を見ていない。
私があれだけ熱心に重大問題をこの委員会で取り上げていただいて質疑応答を重ねた、その問題が、それっきりしり切れトンボになっているというようなことは、一体国会の権威上から見てこれははなはだ私は不満にたえない。
いやしくも国会において、国民の信託を受けた選良が発言をする以上は、これは国家最高の創造的意思の決定というものに向かって私は発言しているという心がまえが、国政に参画する者の心がまえだと思っている。
いわゆる国権の最高機関であるところの国会で決定したことがやはり国家における最高の意思決定でなければならぬわけですね。
そういう意味から、私は一生懸命になって質疑応答をやったのでありますが、終わるというと、あと何にも進展していないということは、一体国会と行政間における関係というものはどうあるのかということに対して非常に疑問を持っておる。
きょうは大臣がおられないから、これは答弁を求めるのもいかがかと思いますが、まあ答弁は別といたしまして、
一体何が問題になったかといえば、これはもういまの医学上において根本的な問題なんですね。
医学上において根本的な問題が対立している限りにおいて、人命の確保ということは、私は統一した見解の上にあらゆる策を施すということはできないのではないかと思う。
何が一体根本的な対立か。
そこで、森下参考人に、食品添加物の話じゃないですけれども、お伺いいたしておきたいのでありますが、これを読んでみますというと、森下参考人は、血は腸でつくられるのだ、骨髄でつくられるのではないということを言っておられる。
もちろん腸の機能がとまって血がつくられない状態になったときに、可逆的に、細胞が骨髄を通して血になるという現象はある。
しかし、本来からいけば、血は腸でつくられるのだ。
ところが、塚本国立がんセンターの病院長は、オーソドックスな血液のあり方というものは骨髄でつくられるのだということを主張しておる。これが一点です。
もう一点は、これを読んでみますと、
森下参考人は、ガン細胞は分裂しない、赤血球が変質してガン細胞になるのだという趣旨のように読み取られる。
ところが、いまの学説からいきますというと、ガン細胞は分裂する。
そこでお伺いしたいのですが、
その後、私は一年以上森下博士にお目にかかっておらないのです。昨年の三月お目にかかってから、きょう初めてお目にかかるのですが、
一年間に、従来の所論と今日お持ちの御意見に相違があるかどうか。前にお述べになったとおりの御所見でございますかどうかということを伺っておきたい。
○森下参考人 全然変わっておりません。そのとおりであります。
○齋藤(憲)委員
私は、この委員会を通じてお願いをしてありますことは、
そういう根本的に違う意見が出た場合に、科学技術庁は一体どうするのか、厚生省はどうするのかということ、そういうことを私はこの前から伺ってあるのです。
森下博士の血液に関する著書をずっと拝見してみますと、ずい分熱心に勉強しておられまして、これは信じていいか信じないかは別として、相当な御研究をなさったものだと思う。
しかも、森下博士は、きょうはどういう御推挽によって参考人としておいで願ったか、私はよく知りませんけれども、とにかくその権威を認めて委員会では参考人として招致されたのだと私は思うのでありますが、
こういう根本的な問題が対立して、国会の問題になっておるのに、
そして、その問題を早く解決するために、科学技術庁は科学的な立場から、厚生省は人命を保護するという立場から、
ひとつこの問題を解決してもらえないかということを熱心にこの委員会で要望しておるのにかかわらず、
その後一年数カ月たっても、これに対しては何らの進展もなければ、手を触れようともしないという行政というものがあるかどうか、
どうですか。局長お二人、そういう問題に対してどうお考えになりますか。
○鈴木(春)政府委員
(中略)
○齋藤(憲)委員
私のお伺いしているのは、最初に、昭和四十一年四月七日の、森下博士が本委員会でお述べになりましたこの説に対しましては、文部省の人も政府委員として出てきているのですね。
もちろん厚生省の人も出ている。
それから、私が質疑応答をやりました昭和四十三年の三月二十一日にも、厚生省の医務局総務課長の上村という方も出てきておる。
それから、厚生省環境衛生局長の松尾さん、そういう方も出てきておる。
ですから、
この問題の質疑応答の核心
というのははっきりしているわけですね。
一体、血液というものは腸でできるのか、あるいは骨髄でできるのか。
もし腸でできないで骨髄でできるのだということであれば、森下学説というものは荒唐無稽の学説で、何ら歯牙にかける必要はない。
しかし、万一、骨髄造血説が間違いだということになったら、
これはいままでの学説というものは根本からくつがえることなんですね。
そうでしょう。
それからガン細胞が分裂しない。一方は分裂すると言う。
一体ガン対策として一年に何十億円金を使っているか。
何千人、何万人の人命が失われているか。
しかも、一方ではガン細胞は分裂しないと言い、一方では分裂すると言う。
この問題を解決せずして一体どこからガン対策というものが生まれてくるのですか。これは根本の問題ですよ。そういうことに金を使っているのですか。
○滝沢説明員
先生の御質問の内容がきわめて学問的な問題でございますので、行政官の私として、その問題の是非あるいは真否にお答えすることはできませんけれども、私、行政官の一般的な常識としてお答えするならば、このような重大な問題は学会の場においてもっと十分検討されて結論を出すべきものではないかというふうに考えておる次第でございます。
○齋藤(憲)委員
いや、学会の場において問題を提起して、これを解決すべく計らっていくというのが行政じゃないですか。
それを、おれは知らないのだ、
そういう学問的な問題は学会の場においてやればいいじゃないか、
厚生省はそういうことには関知しないのだといったら、
一体ガン対策に対して、そんな大きな金をもって何をやるのですか。
ただ臨床的にレントゲンをとって、これはガンだとかガンでないというだけですか。
そうじゃないでしょう。
やはり厚生省が厚生行政の本願としてガン対策を取り上げている限りにおいては、ガンの根本的な問題を解決しようというのが一番大きな問題じゃないですか。
それが国会において論議されて、そういう大きな問題が対立しているのに、
厚生省の人がおって、そうして、いろいろここで質疑応答しているのを聞いておって、
そうして室外へ出ると、何もそれに関心を持たずして、行政的処置もとらない。
科学技術庁も、これに対して熱意を示さないということであったら、国会の論議というものは、これは空論じゃないですか。
何ら国会の権威というものを行政庁は認めていないということになるのです。
われわれはそういうつもりで国会に来ているのじゃない。
(国民)の信託によって選ばれて国政に参画しているという、重大な責任と自覚をもってここに来て、ものを論議しているから、いわゆる国権の最高機関というものが成り立っておるのですよ。
そういう立場から、私はいままでがまんにがまんをして、こういう問題もいつかは世の中に出てくるのじゃないかと思っておったのだけれども、
いつまでたっても、これは出てこないのです。
そして、年々やはりガン対策費というものにべらぼうな金がつぎ込まれ、
それによって失われる人命は年々増加していくのです。
いまでは、ガンというものは老人病じゃない、小児ガンがふえている。
この前も、これはちゃんと出ているのだ。
小児ガンが一番小児を殺している最高の病気だということになっておるのです。
しかるに、ガン細胞が、一方では、分裂すると言っている。
一方では、分裂しないのだ、ガン細胞というのは赤血球がガン細胞に変わっていくのだ。
一方では、赤血球というのはそんなことはやらないのだ、ヘモグロビン現象だ。その赤血球というものは骨髄でできるので、腸でできるのじゃない。
一方では、そうじゃない。その赤血球というものが血となり、肉となって、人間の細胞を構成していくのだ。それは腸でできるのだ。
まるで相対立しているところの議論が国会において数回論議されているのにかかわらず、
行政の面においては、これに対してちょっとでも手を差し伸べていないということは、一体どういうことだ。
どうですか、科学技術庁。そういうことを処理するために調整費というものが数億円とってあるのじゃないですか。
一体、科学技術の最高の目標は何と心得ておるのですか、局長は。
(文字制限のためつづく)
-----------------------以上引用終わり--------------------------------
URL:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/061/0560/06106120560014c.html
森下理論(千島理論と同様だと思うが)がここで討ち死にするかどうかやって貰いたいものだった。
と考える方は医学界ならずとも一般大衆のほぼ98パーセントというのは過言かも知れないが、たいていの玄人であろうが素人であろうが、こんなインチキ論は潰してしまえと思っただろう。
なら、簡単に潰せるではないか。
何度も何度も大事な国費と時間を使ってまで議員や招集する委員会など必要なかったはずだ。
なんだ、単に暇つぶしをやって残業代いや、国費を戴くという算段だったのかい?と言われてもしょうがない。
その鼻くそ論やらインチキ論やらナンセンス論やらを早々と粉砕すればいいじゃないか!?
しかし、それを誰もやらない。
国会議員が国会で指示してもやらない。
厚生省も医師会もだれも言うことを聞かないのだ。
なにか、今でもそういう官僚世界があるそうだが、他の省庁でもずっと続いてきた伝統なのかは知らないが、こと、ガン研究の基礎となることの異論が出て、しかもれっきとした医学博士の実験研究結果なのである。
しかもそれは唯ひとりではなかった。
先回の委員会で斉藤衆議院国会議員がこれでもかと何度も要求していた「公開実験」でその異論の白黒をつけて欲しいという件は、今回の内容を見ると「まったく無視されていた」のである。
それについて斉藤議員の徹底的な理路整然とした、いわば役人としてばかりか個の「人間」としての心構えまで問いつめている。
この委員会以降に同じ問題の質疑応答が行われたか?
おそらく、ここで立ち消えになったのだろう。
それは未だに松下博士、千島博士の新血液理論は医学界ではタブーになっているからだ。
医学界にとっては「タブー」という事は何か?
それは今の医学の基礎となるもの、土台となるものをひっくり返してしまうからだ。
そうなると、現代医療そのものが根底からひっくり返るから、それに付随している職業が(膨大な数である)失われてしまう。
それは医師ばかりでない、もちろん医師でも既成医学を真医学に変えれば失業する必要はないから良い。
しかし、医療を支えてきた医薬企業関連、そして医学研究関連で生活をしている多くの人たちには一時的にせよ、大打撃になる可能性があるだろう。
したがって、万が一(本当は一が一なのだろうが)真の医学論が基礎となる医療に替わるとき、必要なのはこれらの産業に従事してきた人たちの生活保障が必要だろう。
そうでないと生活のために反対する、無視するという態度はこの証言中にあるような厚生官僚や医学界重鎮たちをみていると、同じような抵抗をしてしまうだろう。
それを人為的にやれないときは、行き着くところまで行くしかないだろう。
それを理解するには相当な一般人の「体験」によるしかない。
それが戦時中の終戦を迎えるまでの日本人の様に、徹底的に痛めつけられるまで続くしかない。
以下の昭和37年の春から始まった既成医学に対する真っ向から反対の論が証言に上ったわけですが、「ではそれが間違いなのか正しいのかを厚生省や医学会は公開実験せよ。」と国会が要求したのに、それがこの昭和43年まで「誰もやらなかった」
以下は牛山博士の癌治療薬から始まった「鼻くそ論」論争です・
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第040回国会 科学技術振興対策特別委員会 第22号
昭和三十七年四月二十五日(水曜日
TITLE:衆議院会議録情報 第040回国会 科学技術振興対策特別委員会 第22号
DATE:2009/02/23 08:17
URL:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/040/0068/04004250068022c.html
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昭和37年頃から始まった牛山博士への癌の権威からの「鼻くそ論」。
そして数度と行われたという論争はこの昭和43年の国会証言が最後になったのか?
あのまま立ち消えになったようです。
それは現在2009年までの癌患者の増加と死亡者の増加です。結果を見れば一目瞭然。
やっぱり「誰も検証しようともしなかった」のでしょう。
(もし検証したらとても「不都合な真実」があるからか?)
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