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ジェナー(ジェンナー)と天然痘と偽りのワクチン登場(ワクチンの参考本)

2017年03月16日 | 病原論、感染症、ウイルス、細菌、予防接種

 ジェナー(ジェンナー)と天然痘と偽りのワクチン登場

 

ワクチンの歴史 Part 1

歴史 - part 1

天然痘 - ワクチンの誕生

天然痘は、何世紀もの間、非衛生的な場所や貧困層、栄養失調がみられる地域においてみられる深刻な伝染病でした。何千人もの人々が命を落とし、何の治療法もありませんでした。天然痘の伝染の源は、オーソポックス ヴァリオラという菌です。[ 133 ]
18世紀の終わりには、この伝染病も自然の成り行きに従って、次第に消滅していき、最も免疫能力の弱い人々のみがかかるものとなっていきました。つまり、群れ全体に免疫がついたわけです。

天然痘は一般に、何か過ちをおかした人に下る天罰として考えられていました。それが、人口過密や不衛生、食べ物や飲料水の汚染、栄養不足に関係するものとは、誰も考えなかったのです。そこで、牛痘とよばれる軽い病気にかかったことのある乳搾りの娘達は、天然痘の免疫がついたことになる、といった迷信が生まれました。

エドワード ジェナー
  (※ ジェンナーとして知られている)


この人物は、皆さんもご存知かもしれませんが、17世紀末にそうした古い迷信を利用したイギリスの「お医者さん」です。彼は当時9歳の乳搾り娘-セアラ ネルメスという、牛痘に伝染した女の子の肌にできた水痘から、血清を抽出するという実験案を思いつきました。[ 324, Miller ]その上軽薄なことに、この比較的軽い病気の牛痘を接種することで、より重い病気である天然痘への免疫をつけることが出来るという説を唱えて、その伝染した膿汁をまったく健康な人に注射してのけたのです。


ジェナーの説とは、この牛痘という病気が、実は牛にとっての天然痘だという主張でした。ゆえに、牛痘を人間に注射すると、軽い天然痘にかかると同じだというのです。その上、この症状は伝染しない、とまで主張しました。



さらにジェナーは、もっとめちゃくちゃなことに、牛痘とは天然痘を予防するものなのではなく、天然痘そのものなのだ、ときっぱり断言したのです!(Enquiry, 1798 [136])

彼の最初の患者となったジェームス フィップスという8歳の少年に接種した後、ジェナーは自分の注射が生涯を通しての免疫を保障するものである、と主張し続けました。

「...牛痘がごく特殊なのは、それにかかったことのある人は、その先ずっと天然痘に伝染する心配がない、という性質があるからだ」

- ジェナー、1797年、H.B.Andersonに記載 [ 193 ]



ちょっと待った!



おそらく文献の99%においては、ジェナーは予防接種を「発見」し、人類を天然痘から救った人物として描かれていますが、そうした現代文献のお話には載せていないことが幾つかあります。



-ワクチンによる免疫というジェナーの主張に、科学的根拠が一切ないこと。
-天然痘ワクチンを作り出す過程が、初めからまったく科学的でないこと。
-不幸にも、ジェナーに説得されて危険も知らずに注射を受け、彼の実験の犠牲となった初期の患者達のひどい負傷率や、死亡率。




事実を調べてみよう


ジェナーと同じ時代に生きた人達の多くは、科学界がいかにたやすくこの詐欺にだまされてしまったかに驚きを見せています。100年前の著名な外科医、又執筆家、薬学者でもあったウォルター ハドウェン博士 MDによる文を精読すると、そこに書かれているジェナーの姿は、現在の大多数の書物に描かれている磨きのかかったジェナー像ほど、素晴らしいものではありません。ハドウィンは、ジェナーのややうさんくさい点を幾つか指摘しています。[178 ]

-まず、ジェナーは外科医ではない。彼はなんの薬学のコースも終了していないし、どこの薬学施設から資格をもらってもいない。現在のイギリス、グローセスターシャイアにあるジェナー博物館に行って彼の資格証明書を見せてくれるように頼むと、「私達はもっていません」という答えが返ってくるでしょう。

ジェナーは通ったこともないスコットランドのSt.Andrew大学から、15ポンドで薬学の資格を買い取った。(Hume, 174ページ [191], 及び Hadwen [178、179])


-ジェナーは自説をたった一人の患者に「試して」みてから、すぐさまその患者が一生天然病にかからない免疫をもった、と主張した。

彼は又、これが全人類に有効なものであるとも主張している。ちゃんとコントロールされた専門的な試験もなく、何年もの研究があったわけでもなく、たった1人の患者、それだけを根拠にです!



現代の、都合の悪いところは取り除いたバージョンの話には書いてありませんが、その後毎年天然痘接種を受けたジェームス フィップ少年は20歳で死亡し、繰り返しワクチン接種を受けたジェナーの実の息子も21歳で死亡しました。(Baron, vol 2 [ 225 ])


ジェナーは何の証拠もなしに、全薬学界をだまして、それ以来ずっと牛痘が天然痘と同じだという、まったく科学的にまちがったでたらめを通さざるを得ない状況をつくってしまったのです。そして、それから自分のワクチンが有効な治療法だというアイデアを、売りつけにかかりました。[179,291]



大もうけのはじまり

「実験成功」した数年後、ジェナーの議会への繰り返しの懇願が、やっと実りました。彼の天然痘ワクチンを法律で義務化することで、何百という英ポンドが稼げるということに、英国政府が気付いたのです。英国議会は、ジェナーに30000ポンドという、莫大な奨励金を与え、この教育のないペテン師は、たちまち名声高い科学者に成り上がりました。(Wallace [180 ])


まもなく議会は、このワクチンの安全を検査することもなしに、その接種を大英帝国全領域にわたって義務化する法律を次々と打ち立てました。そして他のヨーロッパ諸国も、すぐさまその真似をし始めたのです。


ワクチン接種を義務化することが、どれだけ経済的に影響するかに気付いた後には、それに反対する声は鎮圧がかかりました。今も昔も、メディアはこうしたどうしようもないワクチンの数々を売って大もうけしようと企む、議会とワクチン企業によって仕切られています。ハドウィンはそれをこう評しています:

「権力者や政府機関、法律化の影響力は非常に強く、又人々は自分で調べてみようとはせずに、たやすく「大半の人が」決めたことに従いたがるものだ」...




「一旦ある不正が専門企業によって受け入れられ、政府によって制度化されると、その後にその過ちを取り除くのは非常に困難になってしまう。」[291]


皆さんも、思い当たることがありませんか?科学的な証拠もない上、予防接種による何百,何千件もの死亡者がでているのにも関わらず、天然痘の予防接種の強制は120年間も続いたのです!そして2002年、アメリカは再び同じ事を始めています。



2つの異なる病気

では、ちょっと後ろに戻って、根本となっている科学面を見てみましょう。だいたいにして、牛痘と天然痘という、これらの2つの病気は、全く違うものです。ハドウィンが以下で述べているように、この2つの病気の症状は、明らかに全く異なるものなのです。



「牛痘とは、何か?それは、雌牛の乳房に起こる病気である:これは、雌牛が授乳期で乳が張っているときにしか起きないものであり、さらに体のある1部分にのみにみられる症状で、当然雌の動物のみがかかる病気である。後遺症として潰瘍が崩れるが、伝染性のものではない。


一方、天然痘とは、牛痘とは違い、雌、女性のみがかかる病気ではないし、体のある1部分に限られるものでもない。体には様々な症状が現れ、さらに、とてつもなく伝染性の強い病気である。天然痘と牛痘では、原因も症状も全く異なるものである。

ゆえに、両者には何の類似点も無い。」[179]




ジェナーの時代にいた、正統な科学者であったベシャンやハドウィン、ワレスやその他の人々は、天然痘と牛痘の違いに関する最も基本的な事実が、ただの一度も話題にされないことに対して強い批判を表しています。

もし免疫学の原則が正しいとするならば、一体どうして、ある病気の病原菌が、全く異なる別の病気に対する免疫となることがあり得るでしょうか?今も昔も、この疑問に関しては、全く無視の扱いです。



国立健康機関(National Institutes of Health)の基本データベース[292]を分類しながら調べていくと、

牛痘はオーソポックス ヴァクシニアというウイルスが原因であり、

対して

天然痘はオーソポックス ヴァリオラというウイルスからなることが明らかに指摘されています。

この2つのウイルスは、大きさも、遺伝子配列も、性質も全く異なっています。

両者は、完全に異なる生物なのです。

牛が「天然痘の一種である」牛痘という病気にかかる、というでっちあげも酷いものですが、さらにその病気にかかった人々が天然痘に対して免疫を持つ、などというのは全くの幻想に過ぎません。



次の表を参照してください。

牛痘                        天然痘
雌牛のみに発生                   人間のみに発生
牛には感染しない                  感染性
オーソポックス ヴァクシニア            オーソポックス ヴァリオラ

        -マイクロソフト Encarta [155]


現代科学が、この明白な矛盾をどのようなこじつけで注釈しているか見てみましょう。The Columbia Encyclopedia の第6刊 [156]では、次のように書かれています。



牛痘
「…天然痘のウイルスと関連した一種のウイルスにとって引き起こされる牛の感染症。ヴァリオラとも呼ばれ、乳房や乳首に膿んだ出来物がみられることが特徴である。牛痘は接触によって伝染するもので、感染した雌牛の乳絞りをした人間の手に軽症の感染が見られる。そうした人物が天然痘に対して免疫を持っているという事実に促されて、エドワード ジェナーは天然痘の傷口から採取したものをワクチン接種する、という危険なやり方の代わりに、このウイルスを使ってワクチン接種を行うことを試みた。ジェナーの方法は成功をおさめ、天然痘に対する現在のワクチン接種の基盤となった。」



今までの資料の大多数は、天然痘ワクチンにはれっきとした科学的な裏づけがある、と大声で主張してきましたし、一般人のそうした誤った考えは、今も続いています。



天然痘?それとも牛痘?

最新のMSN Encartaの資料には以下のようにあります。

「牛痘-牛のウイルス性の感染症で、化膿性の出来物が特徴。牛痘は、直接の接触により人間にも感染する。牛痘にかかった人間は、それと似ているがより深刻な病気である、天然痘に対して免疫が出来る。この免疫性は、イギリス人の医者、エドワード ジェナーが天然痘の予防注射のために患者に牛痘のウイルスを使用して発見された。」
                  -牛痘 Cowpox, [155]



危険な迷信

ジェナーの時代以降、天然痘ワクチンが全て、間違ったワクチンから成り立っていたのはなぜでしょうか?これは、薬学が頑固に誤りを続けてきたからです。2002年の天然痘ワクチン、「デュリヴァックス及びアカンビス」でさえ、いまだにオーソポックス ヴァリオラではなく、オーソポックス ヴァクシニアから出来ている状態です。(NEJM、[127]、[138]、キング[98] )このような「近い親戚」同士のこじつけが試みられたのは、今までに天然痘のワクチンのみです。しかしこんな「似たようなものだから」という考えが通用するのは迷信の世界だけでの話で、免疫において通用するはずがありません。



「認識の扉」(The Doors of Perception )[334]でも分かるように、世間一般の人々の考え方を裏で操作している人間達は、大抵の人々が経済面で大きな影響を持つ諸課題の裏を調べて、そこに隠れた非科学的、非論理的な事実を見つけようとはしないという性質を上手く利用しているのです。

彼らは、今のアメリカ人達が、もう本を読んで学ぶことを止めてしまったと、分かっているからです。




最初のワクチンが、どうやって作られたか。

ウォルター ハドウェン博士の章によると、天然痘のワクチンが最初に作られた経過はざっと次のようになります。[185]

1. 3ヶ月の子牛を縛って横たえる。
2. 1インチ程度の刺し傷を30~50回子牛の腹部に作る。
3. 天然痘の膿みをそれぞれの刺し傷にこすり付ける。
4. 子牛が傷口を舐められないように制御具をつけてから、小屋に戻す。
5. 1週間待つ。
6. 天然痘の膿みが発生する。
7. 子牛を再度縛り付ける。
8. それぞれの傷口から乾いた膿みをこそげとって、残った血液や血清、膿みを傷口から取り除く。
9. 取った膿みをるつぼにいれ、グリセリンをつなぎに使って加熱する。
10.それを混ぜて、毛と肉片を取り除くためにこす。
11.それをチューブに入れて、子牛の純粋な血清-天然痘のワクチンとして売る。
これが、科学的と言えるでしょうか?

1980年代のデュリヴァックス ワクチンの時代にさえ、この子牛の血清方法は代々使われてきました。[342] 9/11の事件以来は、これよりはだいぶ洗練された、脱胎した人間の胎児の細胞に繁殖させるというやり方がとられていますが[148]、いまだにそれにも、牛痘のワクチン、ヴァクシニアを使用しているありさまです。




忘れられた天然痘ワクチンの実態

天然痘ワクチンは、生まれたときから現在までずっと、危険かつ無意味なものであり続けてきました。次に挙げるのは、1989年までにジェナーおよびその一連が天然痘ワクチンだと主張して、感染した生き物から摂取して使った例です。

感染した馬のひずめ
人間の天然痘に感染した牛の膿み
ホースグリースや牛痘に意図的に感染させた人間から摂取した膿み
天然痘に感染した人間の膿み
        -(Baxby[224], An Enquiry[136],[324])
ホースグリースとは、ひずめの感染症の呼び名でした。ジェナーは、感染したひずめに牛痘の菌が含まれていると勝手に想像し、それを根拠に感染した馬のひずめから膿みを取って、健康な子供達に注射をしていたのです。[136]これは、冗談ではなく、本当の話です。

ではジェナーが天然痘の膿みを、どこから取っていたか知っていますか?天然痘にかかって死んだ、人間の死体からです![295]


150年以上もの間、天然痘ワクチンをどうやって作り出すかという方法には、全く一貫性が見られませんでした。[325]


さらに驚くことに、牛痘はそれ自体、自然な牛の病気ではないことが分かりました。牛痘とは、牧場の人々が汚れた手で乳絞りをしていたことが原因で生まれた乳房部の病気なのです。何かに感染した他の動物を洗った直後や、何か牧場の仕事を終えたままの手で行っていたことが大抵の原因です。かの大切な[ワクチン]のもとになった牛痘の化膿部の血清からは、梅毒や結核がみられることがよくあったようです。(Arning[183]、SAV[324]、[325])

ジェナー式のやり方で、よく使われたのは「腕から腕へ」方式です。(Rains[182])1898年に違法になるまで、膿んだ物質を単に死体の腕から取り出して、患者の腕に注射したのです。ちなみに1989年の法律は、人類の間で氾濫していた梅毒と結核の広がりを抑えるために設けられたということです。(Baxby[224])



こうした古い歴史を読んでいくうちに、「ワクチン」の大多数がなんの生産過程もちゃんとした準備も無し、で作られたことが、だんだんと分かってきます。1856年以前には、初期の「天然痘ワクチン」の大半が、人と動物の膿みを勝手に健康な子供達の血に注射する、といったものだったのです!(SAV[325]、whale.to[319])



「種づけ」方式

天然痘ワクチンを新しくひとつまみずつ作るには、前回に作られたワクチンをそれぞれひとつまみずつ使って新しい子牛を感染させます。いわゆる、種づけ作戦です。しかし、徐々にワクチンが[弱く]なっていったため(人間の皮膚のかぶれが軽くなったので)まずワクチンを何種類かの動物を通してから、子牛に接種することになりました。すると人間の皮膚のかぶれが増したので、つまりワクチンが強くなったのだということにされたのです。

(WHO-Henderson[226])

その過程の中で、病原菌がいかに人工的に突然変異をとげたか、懸念する人はだれもいなかったのです。

まったく、免疫学者たちがいつも口々に唱えている、オリジナルのワクチンを伝え続けていく「純血統」主義、純粋な物質という思考とやらは、一体どこに行ってしまったのでしょう。

 


ワクチンの歴史 Part 1 続き

 

動物の血液

ここでは、過去200年の間、天然痘ワクチンを裏付けていた科学的根拠の実態を見ていきましょう。人類と動物の血液や体液を、無造作に混合するという行為は、大昔から続いてきた多くの文明の伝統にまったく逆らった暴力行為でした。多くの宗教は、この行為を名指しで禁じています。しかも天然痘は、牛やその他の動物に自然に発生した病気ではありませんから、人工的に感染させなければなりませんでした。こんなに不注意に異なる生き物を混合して実験された上に生まれた病気が、あるでしょうか?母なる自然を馬鹿にした、なんとも愚かな行為です。

1875年には、天然痘は手に負えないほど多数の異なる原料と混合し、合体してしまっていましたし、多種類の動物を通して発達してきたため、ワクチンの実態はまったく把握できないありさまでした。与えられた天然痘ワクチンがヤギ痘である場合も、ブタ痘、牛痘、サル痘、ホース グリース、または人間の天然痘である場合もありましたし、もしくはこれらのミックスということもありました。[325]

 


ワクチンは本当に効果があったか?独裁的なプロシアン ルーレット

1853年には、議会が大英帝国の全域で、この安全検査もされていないワクチンを義務化する法律をどんどん作り始め、ヨーロッパの他の諸国も、これにならいました。

ハドウェンが、この1世紀前の薬学的なリサーチへの、貴重な扉、きれい事の波でながされてしまわなかった扉を開けてくれます。彼の話は、1800年代においてヨーロッパで最もワクチンが行われ、その後もダントツで続けた国、プロシアにおける驚くべき実態を教えてくれています。ハドウェンは、メディアが危険に気付いてアクセスを制御してしまう前に、これらの薬学データを調べていたのです。データが物語っている事実とは、次のようなものです。(Hadwen[291],[295])

プロシアは、天然痘ワクチンの義務化法律を、1834年に採用した。その法律とは、全員の乳児がワクチン接種を行い、就学時に再び摂取を行うことを義務付けるものであった。さらに卒業時にもう一度、そして軍隊に入る前にもう一度摂取を行わねばならなかった。健康な男性は、全員が軍隊に入らねばならないことになっていた。ワクチン接種を拒否した人は、力づくで抑えられ、強制的に摂取され、その結果徹底的に、両腕とも10回ずつワクチン接種を強いられた。[291]

-このことから、プロシア人の100%近くが、ジェナーの天然痘ワクチンを受けていたことが分かりますね。では、このワクチン法の35年後に、プロシアはどんな状態になっていたでしょうか?国中の国民を35年間繰り返し強制的にワクチン接種した結果、なんと100万件の天然痘の流行がみられ、124,978人の死者が出ていたのです!

殺しの免許

では、イギリスはどうでしょうか?

イギリスでは、ジェナー方式の「予防接種」の義務化が1853年に始まりました。(McBean p.13)[205]それ以前のイギリスにおける、天然痘による死亡数は、2年ごとに約2000人でした。

この「予防接種」が始まった結果は次の通りです:
年代        死亡数
1857-9      14,299人
1863-5      20,059人

これに応じて、議会はより厳しいワクチン接種法を定め、国民の97%が接種を受けました。その結果は、以下の通りです。
年代        死亡率
1868        44,840人   - Null,part�、p.23 [220]

全く、なんというワクチンでしょう!

アルフレッド ラッセル ワレスは1800年代のイギリスにおいて、ワクチンの統計がどの様に裏工作されてたか、又誰がどうしてそんなことをしていたのかについて、十分な証拠付けを提供してくれています。UKとヨーロッパ大陸における、天然痘による死亡率とそのワクチンによる死亡率を表にしてくまなく照らし合わせた後、ワレスは天然痘ワクチンについて以下のような結論を出しています。

「...実際には、その病気にかかる率を増やしていた。...のケースを見ても、同じ結論がでる。つまり、ワクチン接種とは、全くのでたらめであり、たった1人の命も救ったことがない上に、数え切れない種の病気の原因であり、無数の死亡者を出し、無実の人々を無意味に苦しませたものである、ということだ。

よってこれは、この無知で偏見に満ちた時代における、最大の過ち、今世紀における最も醜いしみとして、次世代から見なされるであろう。」  - Alfred R.Wallace, Chapter � 1898  [180]

 


フィリピンでの大失敗

第1次世界大戦後、天然痘ワクチンは使われずに余っている物が多く出ました。そこで、我が国はどこか他で、コントロールが効く市場を探しました。そうして1917年に合衆国がフィリピンに大規模な天然痘ワクチンの制度を強制化した際には、約25百万件もの接種が行われました。ワクチン接種後、163,000人のフィリピン人が天然痘にかかり、その内死者は、ワクチン接種開始以前の死亡数の3倍である、75,339人にも上りました。この数は、ベトナム戦争で戦死したアメリカ人全員の数をも、遙かに超えるものです!アメリカによるこの「予防接種」プログラムは、フィリピンにおいて幾つかの恐ろしい流行感染を生み出しましたが、もちろん日常のニュースでは取り上げられませんでした。(Anderson, p 69, W.H.Hay,  及び James, p 410 [171, 221, 188])

 


失敗から学ばないアメリカ

あまり知られていない事実ですが、アメリカが天然痘のワクチン接種を開始した1902年の直後には、イギリスはすでに接種を取りやめています。1907年に、イギリスはやっと止めなければいけないと理解し、天然痘ワクチンの強制を終了しました。オランダでも、同様に1928年、オーストラリアでも1925年に止めています。(Anderson, p 10)[193]

では、アメリカでは止めるまでにどれだけかかったかというと、世界で一番遅い、1971年にようやく終わっています。

そして、1970年代には、伝染病は下り坂を迎えました。1050年から1970年まで、アメリカで天然痘にかかったと記録されているケースは、0件です。1970年以降には数件の天然痘感染が見られましたが、それはワクチンを接種した人達のみの中から(!)感染者が出ています。(Scheibner)[243]



ここで注意しておかなければいけないことは、アメリカでは天然痘の感染者が事実上0件になった後、30年間も続けられたということです。再度言いますが、その30年間における合衆国内での天然痘による死亡者の全件は、ワクチン接種そのものが原因で起こっています。(Mendelsohn, p232, World Book, 1994)[246, 252]


合衆国では1902年に天然痘ワクチン接種が義務化されましたが、1929年には9州を除く全ての州で、義務化がすでに廃止されていたことは余り知られていません。ひどい数の死亡者と、病気の複雑化が、その理由です。(H.B. Anderson, p 2)[193]

現在では、天然痘が自然に発生する件は、どこにもみられません。

 

 


迷信で大もうけ

結局のところ、ジェナーが本当にしたこととは、乳搾り娘にまつわる古い迷信を上手く利用して、まったくでたらめの「科学的」視点から自分とイギリス議院の財布をふくらましたという訳です。[157]

 



牛痘?それとも天然痘?

ここで、牛痘から作られたワクチンを接種した人達が、どうして天然痘にかかって死んだのかと疑問を持った読者の皆さんに拍手喝さい!よく注意深く読まれてきましたね。明らかな答えとしては、そうした死者の全員が、ワクチンが原因で死亡した、ということです。

つまり、そのワクチンが天然痘ワクチンと呼ばれていたために、犠牲になった人々はそのワクチンで免疫が出来る、と言われていた病気にかかって死んだのだ、と推測され、天然痘による死亡者という風に数えられた訳です。

天然痘ワクチンによる死亡者の数は、歴史上のどのワクチンによる死亡者よりも上回っています。

 

 


9/11以降の天然痘事情

9/11事件の後から1993年の初めにかけて、主流のメディアは偽の科学と上手く編集した歴史を組み合わせて、新たなでたらめの話を作り上げました-テロリストが、天然痘を化学兵器として用いて、人口を一掃しようとしている、という内容です。それを受けて、科学ではなく、法律の学位を持った議会のリーダー達が、アメリカ全人口に接種するに十分な量のワクチンを準備することに決めました。そしてワクチン接種を法律化して強行するために、拒否した場合には重い刑罰を定めたのです。(Altman,[360])

この新たなワクチン制度による儲け額は、3億ドルにもなります。しかし、アメリカ国民の健康と安全に比べたら、お金なんて問題じゃない、と思うかも知れませんね?

ところが、お金の問題だったのです。9/11以降の政策は、それまでに世界が見たことの無いほど大繁盛な市場をつくりあげたのですから。

3億の値札がついた、天然痘への危機感がつくりあげられ、人々に伝わりました。[85] 2002年を通して、何も知らない世間一般の人々は、メディアの工作人に踊らされて、狂ったイスラム信者達が大都市をターゲットにして天然痘の生化学兵器を撒き散らして、予防接種をしていない人口の間に山火事のように、天然痘の流行が広がっていくだろう、といううわさに始終脅かされてきたのです。

この、200年前の政策の不気味な再生版においては、科学的な事実は脇に追いやられ、まるでこうした出来事が全く起きなかったかのように振舞われました。

 


-天然痘は世界中で1977年には絶滅した。


-1970年以降における、天然痘による唯一の死亡者達は、全員ワクチン接種が原因で出たものである。


-天然痘のワクチンは、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア及びフィリピンにおいて何千人もの死者を出した。


-そのワクチンとは、全く異なる病気である、牛の病気(ヴァクシニア)に対するものである。


-そのワクチンは、天然痘に対する免疫を付けない。


-歴史上発明されたどのワクチンよりも、天然痘ワクチンが死に追いやった人々の数は上回っている。


-我が国、そして世界の各国がワクチン接種を止めた理由とは、ワクチンが単に無効力であっただけではなく、それ自体が天然痘発生の原因でありその他深刻な副作用の原因でもあったためである。


-どの戦争でも、ウイルスやバクテリアを用いた兵器を使用することに成功した例はない。


以上にもかかわらず、FDAやCDC,HHSや国家安全局、その他とつぜんに作られた多くの「国民防衛」各局は、アメリカ人口、280,000,000人全員を「守る」ために十分な量のワクチンを2,3の製薬社が作るということを決定したのです。[326] そうした製薬会社には、フランスのAventis社、イギリスのAcambis社、合衆国のWyeth社が含まれます。

 



市場と売り上げ

人口の天然痘ワクチン接種は、効果があるはずがなかったのに、2002年の市場の耳が痛くなるような声高な宣伝のせいで、私達は次のことを忘れてしまっていたのです。

-天然痘は、現在世界のどこにもみられないこと。

-天然痘ワクチンの企画の全過程が、科学的に検証されていない論、つまりその新しいワクチンを1回接種することで、何の病気に対してもずっと免疫が付くという考えに基づいていること。

-この「安全保護」策のせいで、多数の人々が死亡、もしくは生涯続く障害を被るであろうこと。



真の友情…?

Acambis 社はイギリスにありますし、Aventis社はフランスにあるのに、その両国とも自国での集団の天然痘ワクチン接種を行なってはいません。他のどの国も、自国民の天然痘ワクチン集団接種をしていません。なぜなら、そのワクチンの唯一の市場は、国のメディアが作り上げた危機感におびえた、合衆国のみだったからです。自国の国民の安全を犠牲にして、仲良しの旧友であるアメリカ国民に譲ってくれるとは、イギリスとフランスはなんと無私欲なのでしょうね!いや、なんともうさん臭い友情です。 


計算表が狂ってきたか?

Aventis社が、突然冷凍室に置き忘れていた7千万~9千万回分の天然痘ワクチンを[発見]した、という2002年3月27日の(Washington post [120])馬鹿げた話に関して、幾つかの疑問を問いただしてみましょう。まず、7千万か9千万かはっきりしないそうですが、2千万回分って、そんなに簡単に数え間違える数ではありませんよね?それに、この会社が、1年間ではとうてい生産しきれない量のワクチンの契約を、400万ドルで結んだ矢先に、突然自分達の会社の冷凍室で紛失した大量のワクチンをみつけるなんて、なんとも奇妙な偶然だと思いませんか?

大抵のアメリカ国民は、天然痘ワクチンを接種できない

この新しいワクチン提供者達に打撃を与えたのは、CDCによる告知を載せた、リューターの記事です私達の[129]。その告知内容とは、天然痘ワクチンが、

-HIV患者
-免疫反応を制御する薬をとっている人
-湿疹アレルギーのある人

には適していない、というものでした。Journal of Allergy and Clinical Immunology誌での最新研究において、CDCは ワクチン接種による副作用反応には、失明、負傷、そして死亡が挙げられると述べています。では、アメリカ国民のどれ位が該当するでしょうか?

「湿疹アレルギーを持つ人々の数を考えると、アメリカ人口の半分は、定期的な天然痘ワクチンの接種に適さないといえる。」    
 -Journal of Allergy and Clinical Immunology、  2002年9月[122]

AIDS患者と、免疫反応を制御する類の薬を使用している人の数も、ワクチン接種に適さない人の枠内で、大きな割合をしめていますが、では、免疫反応を制御する類の薬とは、どれ位あるかと言いますと-全部の薬が該当するのです!

さらに、メディアが言い忘れていることですが、合衆国では1971年まで天然痘ワクチン接種が行なわれていたため、現在31才以上のアメリカ人のほとんどはすでに接種を行なっています。ですから、もしこのワクチンが本当に効果があるならば、これらの人達は新たに摂取する必要はないわけですよね?

ワシントン州にいる政治家達は、好き勝手に決まりを作ることができますが、それが科学と医療に関する分野である時には、医者連の協力なしではその決まりを実現することは出来ません。例えば2003年1月には、まず50万人の医療関係者が最初に新種の天然痘ワクチンを試用してみるべきだ、というブッシュのまぬけな主張に、最初に選ばれた80件の病院がモルモット役になるのを拒否して反対したために、その案は却下されました。(USA Today [79] Manning)その3つの理由とは、

-医者達は、天然痘が蔓延するといううわさに真実味を感じなかった。
-しかし、ワクチン接種による死亡の可能性は、現実の問題として認知している。
-ワクチン接種による障害を被った場合の、サポート制度の欠如。

といったものでした。



激しい反対

天然痘ワクチン接種に対する反対の声は、国中から激しく沸き起こりました。2003年の2月までに、ブッシュが最初にターゲットとして掲げた50万人の内、ワクチン接種を受けた人は1%にも満たない数でした。接種を拒否した人々には

-大病院の数々
-看護婦の連盟
-AFL-CIO
-政府の健康関係局の数々
-警察
-CDC 
-トミー トムソン自身
                  -Washington Post 2003年2月24日 [104]

天然痘による心臓発作

最後のとどめを刺したのは、2003年3月に、天然痘ワクチンは心臓疾患者には不適であると発見されたことです。関連記事の見出しを幾つか紹介します。

「天然痘ワクチンの接種後、死亡した労働者、2人目」
                -Mecker, Associated Press, 2003年3月27日 [101]

「天然痘ワクチンのプログラム、心臓発作による死亡者3人で延滞」
                    -Washington Post, 2003年3月29日 [102]
  
では、政策の訂正を提案したのは誰かというと, 問題の張本人ではありませんか:

「新しい臨時ガイドラインによると、冠状動脈の疾患、心臓のうっ血病、心臓発作や狭心病を患う人はワクチンを接種しないようにと示されている。この訂正は、Health and Human Service(国民健康福祉機関)の秘書、トミー トムソンによって指令された。」
                               -(Mecker )[101]



こんな事実を、3億ドルをちゃんと消費した後まで発見しなかったなんて、不自然だと思いませんか?

結局、この後ワクチン接種が受けられるとされたのは、大体国民人口の10%とみて妥当でしょう。もっとも、これは強制的に定期接種を受けさせられている軍隊を除いての数です。(Dr.Nass [37])


消え去ったなぞの危険性の話

天然痘ワクチンの集団接種プログラムは、2003年10月には取りやめになりました。CDCのレイ ストゥリカスによると、

「多数のブーイングを受けたプログラムは、溺れ死にした」とのことです。[79]

その理由とは、上記にあげた事例に加え、心臓関係の支障からです。というわけで、2年間も強制的なワクチン接種をすると国民を脅迫し、さらに3億ドルも使った後に、彼らはあっさりと全部を却下してしまいました。では、あの天然痘の生化学兵器テロの危険って、どうなったんでしょう?どっかに消え去ってしまったのか、なんでその話はきれいさっぱり消えてしまったのでしょうか?

つまり、あの話はワクチンの宣伝道具としての価値はあっても、ワクチンがだめな物と分かった瞬間、テロの危険も一緒に消えちゃった、ということでしょうか?私達が治療法を見つけられなかったから、しょうがないな~と自分から消え去ってくれるなんて、天然痘もお行儀がよいものですね!


成功のあかし

天然痘ワクチンの裏づけとなっている、科学的な流れをみると、参考になるでしょう。研究者達は、どのように試験中のワクチンの効果を確かめるのか、つまり彼ら風に言うと「取っていい」予防接種であるかが分かるのか、を見てみましょう。


2002年4月25日付けのNew England Journal of Medicine,p.1266に、試験の成功を見極める方法が載っていました。天然痘のワクチン接種は、注射ではありません。先端にワクチンを塗った二股の針で、皮膚を15回突き刺して、かさぶたのあとに水泡ができたら成功したとみなされます。つまり、血液検査や、抗体検査も一切なしに、それだけで決めてしまっているのです。

ただの、水泡だけで、です。[134]信じられないことですが、この迷信じみた考えは、ジェナーの時代からつづいているものです。実際、「取っていい=a take」とは、ジェナーが考えた呼び方なのです。

ただ、この迷信は少し変化を遂げています。「325」今世紀の初めの頃には、今度はかさぶたが出来たら免疫が付いた、とされて、人々はもう必要ない(かさぶたが出来た)と判断されるまで、数ヶ月ごとに繰り返し繰り返し接種を行なわなくてはいけませんでした。

何か矛盾しているな、とお考えでしょう?しかも、これには続きがあります。

 


専門家の反論

当時、主流となっていた専門家の間でさえ、天然痘ワクチンの集団接種は大きな反対を受けました。2002年10月8日のNew York Times[135]で、ジョン ホプキンズ大学の小児学教授であり、アメリカ小児科学会のジュリア マックミランはこう述べています。

「このワクチンを大勢に集団接種すると、死亡者が出るであろう。さらに、この病気自体が、1970年代以降には消えてしまったものであることも、頭に入れておかねばならない。存在しない病気を予防するために、人々を死なせる、という考えは理解しがたいものである。」

理解しがたい、というか、狂っているといった方が正しいかもしれません。

天然痘の脅威が、いかに有効なマーケティングの道具であったか、安全性の保証もなく、効果もない上、人口の90%を汚染したワクチンのために3億ドルものお金をワクチン生産会社に払ったことを正当化するために、広報局が用いた十八番であったかは、たやすく見て取ることが出来るでしょう。

 

 

 

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