始まりましたね、ゴールデンウィーク。
皆様が海外や国内旅行へ脱出する中、根がケチな私は「混む、高い、そして疲れる」の3拍子が揃うこの時期にはじっとおこもりの私。
でも、今日は出かけてきました、遠吠えの地は上野。またしてもしつこくパリオペラ座のバレエ公演鑑賞。本日は千秋楽で演目は「パキータ」
この日はオペラ座のベテランエトワール(いわゆる最高クラスのダンサー)二人の出演の予定でとても楽しみにしていたもの。千秋楽なのでゴージャスなメンバーで固められており、入り口には「大入り」の文字も。そう、歌舞伎とか日本の舞台と同じで、あるんですよ「大入り」看板。「おひねり」は出ませんが。。。。
しかし!昨日ホームページで得た情報によると男性エトワールのルグリというダンサーが急遽降板となり、かなりがっかり。その理由を知って少し考えました。
というのも、理由は彼の父上が危篤となり急遽帰国したということ。へーえ、なるほど、ふうん、という感じでした。だって、日本だと、よく、舞台に立つ人間は親の死に目に会えなくても・・・とか言いますね。ワイドショーなんかでもそれが美談のように取り上げられる我がお国柄。しかし、やはりそこはフランス人。家族との別れをその時の選択とし、周囲もそれを許してくれるのねえ。外人なんだなあと思いました。
でも、これが人間としては本来の姿なのかも、と認識を改めました。与えられた仕事を全うすることはとても大事なこと。だけれど、仕事をしていく上で最大の支えになるのは家族の励まし。その家族と最後の別れができるかどうか、の瀬戸際の時にはそれを選んだほうが後悔はないし、人間としてあるべき姿かも。
しかし、要となる主役の急な降板で皆さん動揺してるのかしらっ??と感じてしまったのは幕開けから。幕がするすると上がった瞬間、ゴットーンと装置の一部が落ちてしまった音が・・・・。ありゃりゃりゃ大丈夫??
若干の不安を覚えつつ見入っていましたがさすがプロ中のプロの集団。舞台の進行とともに不安は払拭されました。中でも私の目を釘付けにしたのは当初、ベテランのルグリと組む予定だったやはりベテランの女性エトワール、デュポンの存在。
ルグリの代わりに抜擢されたダンサーは若手で一緒に踊っていると年齢差が見られてその点のバランス?とは思われましたが、終始デュポンが舞台全体を引き締め、パートナーをリードしている印象。とても光っていました。
「さすが、姐さん!」と感じるシーンが多々見受けられ、女性の強さを印象付けられた気分。キャリアを重ねてきた女が強いのはフランスも日本も一緒だなあ~と感じてしまいました。また、そのきりりとした強さがとても美しい!!
私のキャリアはまだま~だだけれど、あのデュポン様の強さ、美しさに私もあやかりたいっ!とまたまたバレエの舞台から感動をもらった一日だったのです。おっ、キレイにまとめたな、ふふっ。
え、オペラ座のエトワールと張り合うつもり、身の程知らずっ!ですって??
あーん、その通りですね、スミマセン。。。おーん!!