神はそれでも意地悪に僕らの魂をいつかは取り上げるのだろう

クズと思われても仕方がない赤裸々な日記。

To that direction of sadness

2013年05月20日 22時36分11秒 | 日記
「肌が柔らかいですね」
彼女が俺の胸に頭を乗せたまま言った。

ラブホテルのベッド。セックスの後。けだるい雰囲気と、彼女の髪の毛の香り。

彼女は俺の胸板や腹筋やあばらを触りながら、「柔らかくて気持ち良い」と笑った。
「柔らかいって、筋肉が無いってこと?」
「違いますよ。筋肉は関係無いんです」

じゃあどういう意味だ、と思ったけれど、黙っていた。

一時間前、彼女と出会ってから通算で三回目のセックスをした。
彼女は「セックスは嫌い」だとはっきり言った。「気持ち良いって思えないから」と。俺は彼女のびしょ濡れの中心に口づけをしながら、女の子は何を考えているんだか分からないな、と心底思った。
彼女の言葉とは裏腹に、彼女の性器はきちんと潤って俺を受け入れた。俺の腹の下で眉間にしわを寄せて身をよじる。その姿を見ながら、俺が彼女に対して少なからず愛しさのようなものを感じていることに気付いた。


二人で風呂に入りながら、果たして俺はいつまでこんなことを続けていくのかな、と思った。浴槽の中で背後から彼女を抱きしめると、彼女は「何するんですか」と照れながらも俺に身体を預けてきた。なんてか細くて頼りない身体なのだろう。俺が守ってやらないと、と思ったけれど、そんなことは絶対に不可能だと思い直して絶望した。

やれやれ。

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