標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

金正恩氏の「誤った偏見と慣行がわれわれの目と耳をふさいでいた」との発言に感動

2018-06-12 20:42:58 | 日記
昨日は雨の一日だったが、今朝は曇り空だった。テレビ各局は朝から、シンガポールで行われた朝米首脳会談関連の内容を扱っていた。天気は晴れるのかと思っていたが、一向に晴れない。気温も思ったほど上がらず、肌寒い日中であった。活動性が劣ってしまったためか、妻と私も要所要所の場面をテレビを見入ってしまった。

会談の前に、会場のカペラホテルのテラスであろうか、記者団の前で、両首脳が左右の袖から登場し、握手した。会談の内容はともあれ、歴史的な瞬間であった。
昨年の秋は、双方が相手を非難し合っていた。「ロケットマン」や「老いぼれ」などと、とても一国の代表者とは思えないほど、罵りあっていたのに。しかし、今となっては過去は過去でよいので、今日の握手の関係を続けて欲しいと願うのみである。

その後、両首脳が連れ立って、会談をする部屋に進む。言葉を交わし、笑顔も見られた。会談場で、冒頭双方の発言のなかで、金委員長が「私たちは足かせとなる過去があり、誤った偏見と慣行がわれわれの目と耳をふさいでいたが、全てを克服してここまで来た」という発言があった。同時通訳だったが、この内容を聞き驚いた。北朝鮮が自らの行為を反省する発言は、かつては聞いたことはなかった。鳥肌が立つほど感動したのは私だけだろうか?

会談の前、メディアは、内容について非核化など概略だけで、具体的な内容までは触れないだろうという見方だった。そして、サプライズだったというが、共同声明文書に両氏はサインした。この後、トランプ大統領の会談後の記者会見が行われ、合意文書の内容が紹介された。メディアは包括的な内容どまりだという見解が多い。
しかし、一回だけの会談ですべてが解決するとは思えないので、私は今回は首脳が会談できたということだけでも、大きな意義はあったと思う。

思えばわが国は、昨年の衆議院解散と総選挙では、与党は、北朝鮮の脅威を煽り立ているような内容があった。首相はじめ政権は、その後も常に「最大限の圧力」一辺倒であった。トランプ大統領でさえ「最大の圧力」という言葉は使わないと軟化しているに。日本は蚊帳の外に置かれているのではないかと、国内外から言われているところもある。

わが国にはアメリカや韓国とは異なる拉致問題がある。単にアメリカに追従する態度を取るのではなく、日本として毅然とした態度を持ち、北朝鮮と対話をしなければならない。
また、戦前までは、朝鮮半島は日本が統治下していたということも忘れてはならない。反省し、謙虚にそして真摯に北朝鮮と話し合わなければならないと思う。

しかし、今の政権は、国政でも丁寧で謙虚という言葉は連発するけれども、行動が伴っていない。国内でこのような状況では、諸外国から信用されないのではないか? 国政、外交を問わず、まず、足元をしっかりとしなければならないと思うのだが?
コメント
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