歯科技工管理学研究

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歯科技工士・岩澤 毅

長谷川嘉一 平成30年06月08日 第196回国会 - 衆議院 - 厚生労働委員会 歯科技工士の減少

2019年04月02日 | 国会議事録
196 - 衆 - 厚生労働委員会 - 27号
平成30年06月08日

○長谷川委員 ちょっとしつこいようで恐縮でありますけれども、大変重大な歴史的な、国の汚点であると言ってもいい問題でありますので、超党派の議員連盟、また与党の議員連盟のしっかりとした対応について期待をしつつ、またこれについては機会を見て御質問をさせていただければと思っております。

 それでは、次の質問に移らせていただきます。
 これは、昨年十二月の初めての質問でさせていただいた問題で、歯科技工士の減少また高齢化について大きな課題を今はらんでいるというふうなことでございます。特に大臣からも的確な御答弁をいただいて、御認識もいただいておりますけれども、高齢化については非常に問題意識を持っておられるというふうな御答弁をいただいておりますが、これについて現在どのような状況になっているか、御答弁をお願いできればと思います。

○武田政府参考人 お答えをさせていただきます。
 今御指摘の歯科技工士の高齢化でございますけれども、現在、就業歯科技工士の数につきましては平成二十八年末で三万四千六百四十人でございまして、人数自体は横ばい傾向でございますけれども、就業歯科技工士の約半数が五十歳以上である、また、平成二十二年には五十歳以上就業者割合が三九%であったものが二十八年には四七・九%と急に上昇している、こういうことでございまして、このまま高齢化が進みますと将来的に歯科技工士が減少することが予想されているところでございます。
 一方、長寿化に伴いまして、食べる、かむといった口腔機能の回復に対する需要は高まってまいりますので、歯科技工士の担う役割はますます大きくなるわけでございますので、歯科技工士の確保につきましては大変重要な課題であると認識しているところでございます。このため、歯科技工士の人材確保につきましては、都道府県が医療従事者の確保のために必要な事業として実施する場合につきましては、地域医療介護総合確保基金の活用が可能となっているところでございます。
 他方、今後の超高齢化社会に対応するためには、こういった歯科技工士の高齢化の中での養成、確保をいかに図っていくのか、これは非常に大きな課題でございますので、義歯などの歯科補綴物が適切に提供される体制を構築することを目的といたしまして、私ども、新たな検討会を設置をしております。歯科技工士の養成・確保に関する検討会という検討会でございますけれども、この検討会を設置して議論をまさに開始をしたところでございまして、私ども、こうした取組を通じて歯科技工士の確保に関して議論を深めてまいりたいというふうに考えております。

○長谷川委員 的確な、比較的俊敏な御対応であったということで御礼を申し上げたいと思いますが、その検討会の審議内容と、あと、いつぐらいまでにそれが決定されるのか、これについてもあわせてお聞きしたいと思います。

○武田政府参考人 お答えをいたします。
 この検討会につきましては第一回の検討会を五月十五日に開催をしたところでございまして、第一回は主な論点につきまして委員の方々から自由に御議論いただいたところでございますが、今後、各論点について検討を深めてまいりまして、目途といたしましては平成三十年度内、今年度内を目途に報告書の取りまとめを行ってまいりたい、このように考えております。

○長谷川委員 この内容でありますけれども、内容についてはもうちょっと細かく御質問しないわけにはまいりません。
 これによって高齢化について歯どめがかかるかどうかということと、また、歯科技工問題というのは、技工物の相当数が海外に行って、国家資格を持っていない方たちがつくられて、それがまた戻されて皆様方の治療に提供されているという実態もあるやに聞き及んでおりますが、この辺の問題も含めて俎上に上がっているのかどうか、お聞かせいただければと思います。

○武田政府参考人 歯科技工につきましては、ただいま御指摘をいただいたような問題もかねて指摘をされているところでございますので、私ども、この検討会におきましては、歯科技工士を取り巻く状況を踏まえつつ、歯科技工士の養成、確保に関して具体的に検討を行うということでございますので、関連する論点について幅広く検討してまいりたいというふうに思っております。
    

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