goo blog サービス終了のお知らせ 

カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

ユニバーサルと言うことについて

2011-10-07 07:57:44 | リゾートホテル

ユニバーサルデザインと言う言葉が良く聞かれるようになった。バリアフリーと言う言葉と関連して考える。ユニバーサルは、国境、性別、言語などと身体的差異を超えて共通で平等であると言うイメージがある。バリアフリーと言うのは、障害を越えてとか取り除いてとか・・・そんなイメージでを私は考える。

沖縄でも余り知られていない、宜野座村にある小さなリゾートホテル「カンナリゾートヴィラ」からそのユニバーサルデザインに基づく「車いすの花嫁」と言うユニバーサルウェディングを11月6日(日)にショーとして開催する。ホテルにとって収益と言う面ではメリットはない。しかし、ホテルと言う施設が誰に対しても開かれた施設であると言う原点から考えるとユニバーサルと言う言葉は、とても意味があると考える。経済的利益追求は、民主主義経済では当然とも言われている。ちょっと前になるが「儲けて何が悪い」などと発言した経営者がいた。しかし、社会的には現在、存在しないも同然。

精神だけでは、経済は成り立たない。消費する魅力や価値がなければ経営は成り立たない。ホテルも立派な理念だけでは継続することは不可能だから、経済活動をいかに健全に行っていくかが重要だと思う。私は、この「車いすの花嫁」プロジェクトを通じてサービスのあり方やホテルの価値を再確認したいと考えている。「くつろぎの宿」「癒しの宿」と言ったフレーズが溢れているなかで、千差万別のお客様にとって共通の安らげる宿の基準とはなんだろう?

サービスの最低限の基準や基本があってそれぞれの宿の特徴や個性があると思う。その基準にユニバーサルデザインがあるように思える。何かのきっかけが無ければ誰もそのことについて考えることがないのではと思う。このプロジェクトを通じてホテルのサービススタンダードを作るきっかけになるとうれしいのだが・・。

今、このプロジェクトに東京のからも支援の声が聞こえてきている。ブログから繋がった「かきょう」さんと言う素敵な女性からの応援が心強い。


イベント

2011-10-06 08:23:35 | リゾートホテル

昨日、宜野座村出身で長渕剛モノマネシンガー東渕(あずぶち)さんから携帯に電話。個人的な相談とあったので早速彼のもとへ。12月に彼のファンの方達がプライベートコンサートを企画している。50名様のディナー付きプランでとの事。カンナリゾートで是非との相談でその場で快諾させて頂いた。

最近は、嬉しいことに色んなミュージシャンの方からこの様なお話を伺う。今月の29日には海外で活躍するソプラノ歌手方が宿泊プラスコンサートを開いてくださる。(チケット+デザートで5,000円)この女性は、ヨーロッパで蝶々夫人の主役に抜擢されスタンディングオーべションを受けたと言う素晴らしいアーティストの方。この先も3月頃には、クラシックのヴァイオリニストの方で演出から演奏まで手がける辣腕アーティストの方からも相談を頂いている。

カンナのファンクションホールのスケールが立食パーティーで100名、着席で80名、コンサートのみの着席で80名様が限界。いかにもコンサートホールと言う空間でも、ホテルのパーティールームと言う雰囲気でもなく・・・落ち着いた別空間と言う印象が好まれているように思う。

私達が考えるコンサートは、演奏家、空間だけでなく花を飾り、観葉植物を配置して、食事やデザートはその演奏会にマッチしたものを演出する工夫をしてオリジナル感ある「場」作りを行っています。

イベントは作り手の心が形になります。それが、ウェディングの様なものであれば尚更です。心を込めて祝いたいとの思いをギュッと詰め込んだ形が一瞬に現れる。そんな真剣勝負のイベントもある。心を入れて、心を尽くすことを常に心がけて行きたい。

 


旅の終わりに

2011-10-03 09:14:29 | リゾートホテル

昨日チェックインされた中国杭州からのお客様が今朝出発。朝食の折ごあいさつに伺う。杭州から上海を経由して東京に。東京から沖縄にバカンスに来られた。沖縄に入ると数次ビザを手に入れることが出来るので中国からの観光客の皆さんは、一度は沖縄に入って来られる。今朝、短い時間だったけど別れを惜しむには十分だった。ご主人とも奥様とも握手をして再来を約束。タクシーの中からいつまでも手を振ってくださった。2泊3日の短い時間だったけど・・中国のお客様が沖縄はとっても素晴らしいところだったと心から喜んでくださったことが何よりうれしい!

TVで伝わる中国との関係よりも、こうして直に人と人が触れ合う観光と言う仕事には、感動を呼び起こされる。何十年この仕事をしていても、いつも新鮮な喜びや感動が生まれる。マニュアルにない対応こそ感動や喜びにつながると思う。

このお客様へ伝えられた感動は、ホテル、通訳を手伝ってくださった名桜大学の講師の先生、タクシードライバーの方たくさんの人の手が加わって初めて感動と言う旅に繋がったんだと改めて感じた。観光は、ホテルだけで作るものではなく、その土地に住む全ての人たちが参加してこそ大きな喜びや感動につながるのではないだろうか?これからの沖縄に必要なことは安里沖縄観光コンベンションビューローの会長が言っているように沖縄に住む全ての人たちが関わって行く産業に成長していくことが必要だと思う。

 


メインチャイナからのゲスト

2011-10-02 08:35:44 | リゾートホテル

昨夕、ホテルに中国本土からのお客様が初来館。片言の英語でなんとかチェックイン。夕食、と明日からの観光についての相談を終えて、とりあえずお部屋で旅の疲れを癒して頂くことにした。僕も上海に医者や企業経営をしている友人が何人かいるけど・・国と言う壁を乗り越えるて個人になるとコミュニケーションも取り易い。お互いに笑顔で話もできる。

昨夜、チャイナエアラインの友人にヘルプを頼んだら、朝一番でホテルに駆けつけてくれることになった。彼は、中国系沖縄人なので言葉に不自由もなくホントに助かった。言語の多様性は観光にとって必要条件と言われている。確かに、快適な旅を楽しんで貰うためには言葉は大切だとおもう。言葉が通じない事も旅の醍醐味だとも思うけど・・それは、旅行者の問題かもしれない。海外に出かけて日本語が通じると・・?と言う時がある。言葉が通じないからこそ一生懸命に伝えようとする。この精神の方が大切な気がする。その上で、言葉が活きてくると思う。

観光で生きると言う事をしっかり掘り下げて考えると何が大切な事かが見えてくると思う。旅は、人生を豊かにしてくれる大切な時間。観光に携わる者として、この機会に、もう一度ホテルのあり方を考えてみたい。

今日は、首里城、豊見城海軍港、アウトレットなどを観光されると言う。沖縄と中国のつながりや歴史に触れて頂けるとうれしい。

 


月に1度の休暇

2011-09-29 08:18:48 | リゾートホテル

毎月最終週の6日間は休暇を頂くようにしている。この6日間のうち、初日は15時くらいまで仕事をして、那覇空港へ向かう。中4日間は完全OFFのつもり。休暇の最終日は自宅を午前9時20分に出て近くのバスターミナルから羽田空港まで一直線。那覇には15時30分頃到着。

毎月、だいたい同じ時間帯で同じようなタイミングで休暇をとることにしている。

休暇の過ごし方は、休暇初日は、朝寝坊をする。ゆっくりと起きてシャワーを浴びる。そして自宅の周辺を1~2時間くらい散歩して歩く。季節の移り変わりと景色を楽しむ、のんびりとした時間。自宅のある八王子南大沢と言う地域は、新宿から京王線の急行で1時間15分位のところにある郊外の街。首都大学東京があり、多摩ニュータウンの延長線で作られた街。アウトレットが出来、映画館が出来、ショッピングモールが出来て賑わいが増してきたけど・・都会の住宅地と言うより緑と自然に囲まれた地域と言える。この街は季節を感じる色合いを自然に演出してくれる環境にあるから、暮らしていても居心地がいい。おしゃれを楽しむにもアウトレットまで5分もあれば歩いていける。映画が見たい時は、レイトショーに出かけると1人1,000円で映画が楽しめる。こんな時間を、月に1度4日間楽しむ。

昨夜、沖縄に帰って来た。どちらにも帰ると言う。沖縄にも東京にも帰ると言う感覚がある。沖縄には、大切な仕事がある。沖縄に来て10月で1年。初心に帰って、沖縄で出来ることを一生懸命やって見ようと思う。楽をしたいとか・・思いもあるけど・・もう少し頑張ってみよう。沖縄で出会った素晴らしい人たちと新しいエネルギーを生み出すことが出来たらと思います。

沖縄は、僕にとって特別な意味があるように思えてならない。人生の佳境で暮らす沖縄には、都会にない心や想いが詰まっている。何かを形にすることは大変なエネルギーがいる。だけど、自分の人生において一生懸命に生きた証を作るのもいいかなと思う。初心忘れるべからず。