カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

沖縄の精霊

2011-09-30 08:12:01 | 沖縄

沖縄に帰ってきて翌日にある女性が私を訪ねて来てくれました。その中で、沖縄と言う島の中には多くの精霊がいると言う話で2時間も盛り上がってしまった。海、空、大地、木、花、水と生きとし生けるもの全ての命をそっと支えている。東京では、感じることのない不思議な感覚が沖縄には確かにあると思う。それが精霊かどうかはわからないけど・・・精霊の住む島と言うのはとってもロマンチックだと思う。

沖縄には独特の文化や習慣、風習がある。沖縄と言えばちゅら海水族館という定番観光ではなく、沖縄の精霊探しの旅なんて素敵だと思う。沖縄の人たちが普通に暮らす生活の中に、ありふれたさとうきび畑の中に、通り過ぎそうになる無名の滝の中に精霊たちが潜んでいる。

精霊たちは、沖縄を愛する人たちを見分けてそっと寄り添ってくる。世界には、色々なエネルギーやパワーが存在していると言う・・・「子供が幼い頃にサンタさんてどこからやってくるの?」と言う話が世の中には溢れるほどある。童話の世界だけではなく、不思議な命の物語はいたるところにある。大人になってから、あまりそんなことを気に掛けずにいたけど・・・。沖縄と言う不思議な力を感じる島に住むようになってからは、精霊たちと一緒に暮らしてみようと思っている。あなたには、精霊が見えますか?

 


月に1度の休暇

2011-09-29 08:18:48 | リゾートホテル

毎月最終週の6日間は休暇を頂くようにしている。この6日間のうち、初日は15時くらいまで仕事をして、那覇空港へ向かう。中4日間は完全OFFのつもり。休暇の最終日は自宅を午前9時20分に出て近くのバスターミナルから羽田空港まで一直線。那覇には15時30分頃到着。

毎月、だいたい同じ時間帯で同じようなタイミングで休暇をとることにしている。

休暇の過ごし方は、休暇初日は、朝寝坊をする。ゆっくりと起きてシャワーを浴びる。そして自宅の周辺を1~2時間くらい散歩して歩く。季節の移り変わりと景色を楽しむ、のんびりとした時間。自宅のある八王子南大沢と言う地域は、新宿から京王線の急行で1時間15分位のところにある郊外の街。首都大学東京があり、多摩ニュータウンの延長線で作られた街。アウトレットが出来、映画館が出来、ショッピングモールが出来て賑わいが増してきたけど・・都会の住宅地と言うより緑と自然に囲まれた地域と言える。この街は季節を感じる色合いを自然に演出してくれる環境にあるから、暮らしていても居心地がいい。おしゃれを楽しむにもアウトレットまで5分もあれば歩いていける。映画が見たい時は、レイトショーに出かけると1人1,000円で映画が楽しめる。こんな時間を、月に1度4日間楽しむ。

昨夜、沖縄に帰って来た。どちらにも帰ると言う。沖縄にも東京にも帰ると言う感覚がある。沖縄には、大切な仕事がある。沖縄に来て10月で1年。初心に帰って、沖縄で出来ることを一生懸命やって見ようと思う。楽をしたいとか・・思いもあるけど・・もう少し頑張ってみよう。沖縄で出会った素晴らしい人たちと新しいエネルギーを生み出すことが出来たらと思います。

沖縄は、僕にとって特別な意味があるように思えてならない。人生の佳境で暮らす沖縄には、都会にない心や想いが詰まっている。何かを形にすることは大変なエネルギーがいる。だけど、自分の人生において一生懸命に生きた証を作るのもいいかなと思う。初心忘れるべからず。

 


出会い

2011-09-23 07:55:16 | リゾートホテル

昨日、ブログでコミュニケーションしていたケントミさんのケンさんとケントミファミリーの皆さんがランチに来られた。ケントミさんはけんさんが車いすで三線を弾いて、トミさんは癌を発病しながらも演奏活動を続けている沖縄のミュージシャン。お元気な顔を拝見してとってもうれしかった。ケンさんは、穏やかな表情に色艶もよく笑顔がとっても素敵な方。

出会いは偶然とかあるけど・・この出会いはどうもそんな感じではなく、必然の出会いの様に思えた。初めてとは思えない親しみがこみ上げてくるこの感情は、なんだろうと思えるほどだった。これから、ユニバーサルツーリズムを展開して行くために、多くの人たちとの出会いが益々増えてくるのではないだろうかと近頃感じている。

普段別々に活動している人たちが時には心を合わせて一緒になって活動をすると言うことは、新しい何かを生み出してくれるように思えてくる。それぞれが心に秘めた思いや願いを形にして行くためには、行動が伴わなければならない。障がいを持っても元気に生きている姿が、人々に感動を与えてくれる。ケントミさんお2人はともかく1日1日を惜しむように活動されている。私たちの毎日を考えた時に、もう少し時間や人との出会いを大切にしなければと思い知らされた。私たちが考えているほど、簡単ではないと思う。1日の大切さや重みは何十倍、何百倍にもなるんだと思う。生き様と言う言葉の中にはその人の志が生きているんだろう!この出会いは神様に感謝しなければいけないと思う。沖縄には、空にも大地にも、紺碧の海にもたくさんの精霊たちがいて人々を守っているように思える。

 


秋の気配

2011-09-21 07:51:38 | リゾートホテル

沖縄も台風の通過後、秋風が立ち始めた気配を感じる。沖縄では、秋と言う感覚はあまりないようだけれど、県外から来た私には、秋の風が立ち始めたように思える今日この頃です。でも、きっと2~3日するとまた、嘘のように晴れ渡った空に太陽が昇るんだろうなぁ!

それでも、日差しの変化は、体力が戻り気力が充実してくるように感じられる。

最近、ホテルで食事を出す時に思うことがある。沖縄に観光に来られて食事が楽しみと言う方も多い。沖縄料理を楽しんで頂くことが一番なんだけど・・そこに季節感を一緒に味わって頂けるといいかなと思いにふけっている。これからの季節は、果物では栗、柿、梨など早いものではみかんなども美味しい!食材ではキノコ類、オイスター、秋刀魚など秋は食材に困ることはない。しかし、ほとんど沖縄では本土からの仕入れとなるためコストが重荷になる。

食の楽しみは、旅の醍醐味の一つ。旅に出て、その土地の郷土料理を楽しむと言うことは、普段の生活から解き放たれた気持ちを更に高めてくれるものだと思う。その中で、どうしても季節感と言うのは観念的に離れがたい。

チャンプルー料理は、季節感が出しやすい料理の一つだと思う。材料に、旬の野菜などを使うことで新しい沖縄の魅力に繋がるのではと思う。イタリアンでも、旬の食材を使って見ると更に魅力的なものが生まれると思う。これからの季節に、「あんこうのトマト煮込み」「子持ちわたりがにのパスタ:リングイネ」「とうがらしとにんにくを使って 牡蠣とクレソンのパスタ」根菜を使っての温スープ。食は季節によって楽しめる大きな要素だと思う。「医食同源」と言う言葉がある。食は体を温めたり、冷ましたりと体を健康に維持するための大切な行為。心にも大きな影響を持つ。「食育」と言う言葉もある。食事は、心身ともに健康を保つためにとっても大切なこと。もっと食事を意識して楽しむことが季節を楽しむ、人生を楽しむ要素となると思う。

 


歓喜につながる

2011-09-20 07:42:12 | リゾートホテル

昨日、沖縄は台風の影響下にあった。カンナリゾートでは、結婚式が予定されていた。新郎新婦もご親族も前日から沖縄入りして準備万端。前日からと言うより何日も前からやきもきしながら当日を迎えた。降ったり止んだりの天気の中で青空もちらほらと映る景色を眺めながら・・ブライダル担当スタッフは早朝から走り回り全スタッフ、白のシャツ、ブラウスで出勤。時間ごとに移り変わる天気に式は、館内のプロムナード(ホテルのメイン廊下)で行うことになった。

館内のプロムナードも素敵な空間です。本来は、天井へ続く青空の下のチャペルで限りなく広い海を背景に誓いをたてると言うシチュエーションなのですが・・・雨が止んでも風が強くて、館内での式となりました。

このいきさつも、写真撮影の時は青空で終わる頃にポツポツと小雨が・・館内にお2人が入った時にざぁ~と降り始めて、式が整ってからフラワーシャワーのタイミングで晴れ!風も弱まり・・。新郎新婦筆頭に青空のチャペルへスタッフも一緒にフラワーシャワーで祝うことが出来て感激でした!その後、ケーキカットのタイミングでは晴れてガーデンでのケーキカットが無事出来て、会食が始まった頃には雨、雨、雨・・・!!!沖縄の空は心優しい空でした。台風も気を使ってくれました。そんな一瞬一瞬が瞬く間に過ぎた1日でした。今朝ブライダル担当スタッフも一安心と言う表情でした。お疲れ様でした!

そして歓びがもう一つブログからの出会いが形になったと言うこと。車いすの花嫁プロジェクトに、新たにとっても力強い仲間が加わったこと「かきょう」さん。「書」で想いを表現するアーティスト。普段の何気ない言葉が彼女の手に掛かると命を与えられたようにその言葉が輝き始める。ブログからあっという間に繋がった・・・この縁はなんだろう!この車いすの花嫁プロジェクトには不思議な力を感じる。思いがけない出会いや創造を超える力の結集。今日は、そんな「かきょう」さんの言葉を借用してみました。