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カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

海外からのお客様

2011-12-08 06:55:25 | リゾートホテル

カンナリゾートホテルに、海外からのお客様が最近来られることが増えてきている。カナダ、アメリカ、香港、韓国、シンガポール、中国と様々な国から沖縄にバカンスやビジネスで滞在される。宜野座村のカンナリゾートにこられる方々はシティーエリアと違ってビジネスの方は少ない。ほとんどがバカンスを楽しみにお出でになる。

お国が違えば・・文化・習慣・風習などの違いはそれぞれあると言う。数字の「4」をラッキーナンバーと見る国、「4」は絶対駄目と言う国があると言うが・・・、カンナリゾートでは海外のお客様で、お国柄でコンプレインやトラブルになったことはない。コンプレイン(不平不満)にの要求要望のあり方は違うように感じるが、実際は、人柄だと思う。国民性はあると思う。主張の仕方や交渉の仕方は、お国柄がでると思う。そこに感情が入るとまたわかりやすい。

今年、猛烈な台風に襲われた時に4泊された香港からのゲストは、台風で外出もままならず、停電の発生があり・・小さな子供2人連れてご夫婦とメイドさんが1人。せっかくの海外でのバカンスが台無しになったに違いない・・・。お湯がでない・・エアコンがつかない・・停電がまる1日に及んで可愛そうなくらい申し訳なく・・・奥様の感情が時間を追うごとに悪化していく。24時間体制で、コールがあると何時でも出かけて行く。びしょぬれになってスタッフが駆けつける。風で飛ばされそうになりながらゲストルームの玄関にたどり着く。手を尽くすにしても公共の設備上の問題だから簡単な問題ではなく・・・。可能な限りの対応を臨機応変に行う、朝食の折には、一人ひとりのゲストに挨拶に伺う。そして、手を尽くす。それが、イレギュラーな対応であっても・・・・。もちろん、全てのゲストが同じ環境におかれているのだから・・。全てのゲストの要望に応えていかなければならない。

チェックアウトの朝、香港からのゲストは見えなくなるまで手を振り続けてくれた。再会を約束する言葉も頂いた。今度は、台風をチェックしてくると笑顔だった。

ホテルを取り巻く環境は、自然環境と密接な関係にある。何か問題が起きたときに、出来る限りの手を尽くして一生懸命にやることしかない。その時には、言葉の壁を越えて理解を頂ける。


食に取り組むこと

2011-12-07 07:12:38 | リゾートホテル

ホテルで、食と言うものを真剣に取り組むまでに3ヶ月かかった。結果的に言えば3ヶ月でスタートランに立てたと言うこと。新しいことに取り組み始めると必ず批評家、批判家が現れる。そんなこと何が重要なのか・・・集客営業が今は大切・・・とか・・・色々とご意見を頂く。

しかし、ホテルは1日で完成するものでもない・・まして5年間と言う月日が流れていた中で変わらない事実は動かしようがない。そんな中で、音楽会を開き、絵画を飾り、文化を発信できるホテルにしたいと考え・・ホテル着任時にオーナーと30分にわたって話し合ってここに来た。

文化にはもう一つ「食」がある。人々が健康で美味しい料理を長く召しあって頂くためにには、体に心使いをした料理を出して喜んで頂きたいと願って一生懸命に研究を始めた。宜野座村の栄養士の文乃さんと言う栄養士の方には、本当にご苦労をお掛けしている。

「カロリーだけでは駄目です。バランスが大切です。」とご指摘を受けて600㌍の食事にこだわらずに800㌍を切ることを目標を変えた。そのかわりバランス。3種類のイタリアンランチの平均カロリー621cal、たんぱく質17.5%、脂質24.7%、炭水化物56.9%ここまでこぎ着けた。

12月8日栄養士さんたちを招いて試食会。味覚。見た目。バランス。価格について確認をします。撮影もこの時に行います。ブログでアップします。

食は、美味しければいいと言うのではなく、きちんと計算された味覚やカロリーやバランスが心と体の健康を作る。ホテルに行って安心して食事ができると言うのは「安全」「衛生」は基本中の基本。全てここから始まるが・・安心、安全にもう一つ加えてみたいと考えたことが体にやさしい食事だった。

沖縄東海岸は、人に優しい環境と自然に満ちたエリア。来年、東海岸はブレークする。(笑い)

 


沖縄の奥座敷

2011-12-02 06:35:02 | リゾートホテル

カンナヴィラリゾートを使われるお客様で、県内の方々が増えて来ている。県外、海外のお客様にお越し頂くことは、地域と共に歓迎しとてもうれしいことだ。ホテルが地域の看板ともなるし沖縄を代表することになる。沖縄に行った時に泊まったホテルの印象が沖縄の印象になるという。一度気に入って頂けるとリピーターとして毎年お越し頂くうれしい再会がある。

県内のお客様には、あまり知られていなかったカンナリゾートも最近は、少しずつ知って頂けるようになってきた。ランチを始め、宿泊、イベントと活用していただける事がなによりうれしい!

ホテルは、地域地元のお客様に根底を支えて頂いている。お越し頂けるお客様に喜んで頂けるために何が出来るかと一生懸命考えている。「沖縄の奥座敷」なんてネーミングを勝手に考えて・・・ゆっくり のんびり 美味しい食事を、小さなお子様もご一緒に、車いすのおばあ様も一緒に・・と家族が一緒に笑顔で過ごせるホテル作りをしている。気取らずに過ごせるけど・・ちょっとおしゃれもして行きたい・・・。そんな身近にありながら心弾ませる存在でありたい。

12月24日クリスマスイヴには、今年最後の「満月からの贈り物」ハウスコンサートが開かれる。普段と同じ料金でご案内している。宿泊プランも、ほぼ完売となって来た。90%は沖縄県内からのお客様だからうれしい!

ちょっと不便なところだけど・・その不便さゆえにこの自然環境がある。雨の日にレストランや客室から眺める庭園は・・格別。頑張っている自分へのご褒美にカンナリゾートでのんびりなんて素敵です。


ホテルの食を考える

2011-11-30 06:53:41 | リゾートホテル

これまで、当たり前と言われてきたホテルの豪華な食について考え始めて6ヶ月がたった。最初は、興味を持ってもらえなかった調理スタッフも最近は、関心を持って様々な工夫を考えてくれるようになった。高いお金を出して召しあって頂く食事が、体のバランスを崩したり、慢性の病気の原因となったりとなるのは・・・。せっかくホテルの食事を楽しんで頂くのであれば安心して召し上がって頂きたいと考えてきた。

カンナリゾートでは、以前から薬膳料理を売りにしてきたからこそ、お客様のことを本気で考えた料理を提供したいと思い続けてきたが、最近、イタリアンのシェフが考えてきたランチメニューが800カロリーを切ることに成功した。もちろん、味は、これまで通り。宜野座村の健康福祉課の栄養士の方と取り組んで来たものが形になりそうでうれしい。昨日、栄養士の方を訪ねたら彼女も我ことように喜んでくれたのが本当にうれしかった。最初は、彼女からの提案も、門前払いに近い状況だった。「ホテルの食は病院食とは違う!」と厳しく跳ね返されていたから余計にうれしかった。いつも、思うことは人にやさしいホテルでありたいと願っている。お前は、理想主義者だと批判を頂くこともしばしばある。経営を考えたからこそ、人に愛されるホテルを創ることが何より必要なことだと考えている。1年2年で人々から愛されるホテルは作れないが急がなければならないことも事実。いつか・・・ではだめだ。明日にからでも・・美味しくて健康的で美しくなる食事は、人生をもっともっと素晴らしいものにしてくれるに違いない。

*写真はうこんを練りこんだ手打ち生パスタ:薬膳イタリアンより

 

 


カンナファンクションホール

2011-11-28 07:30:39 | リゾートホテル

昨日、秋の名曲コンサート、フルート:渡久地圭さん、ピアノ高良仁美さん、チェロ上原玲美さんの3人の素敵な演奏家によるサロンコンサートが開かれました。満席に当日券が売止めながらも多くのお客様にお越し頂きました。

カンナリゾートヴィラのファンクションホールは、何度かお話をしましたが、木作りで天井も高くオリエントな雰囲気の教会の様な雰囲気です。演奏家の方々にも大好評で・・・プロの方々でコンサートホールに最高とお褒め頂いてます。

普段は40名様限定でのハウスコンサートですが・・今回は100名近いお客様で熱気が渦巻いてました。小さなホールだから、クラシックを身近に楽しむと言う環境が生まれるのだと思います。クラシックに限らず、沖縄の伝統弦楽器三線なども同様です。音楽を楽しむ心が、この木作りのホールに染みこんで行くとうれしいものです。素晴らしい音楽を演奏して頂いて行くうちにこのホールにも命が吹き込まれるに違いないと思います。無機質な物質でも、人が心を添えているといつの間にかその心が伝わって穏やかな温もりが生まれて来るようです。建物は、人々がどのように使いこなすかで、どのように使われるかで変わってくると思います。世界の歴史を刻む建物などを訪れると心に響いてくるものがあります。そんな素敵なホールに育って欲しいものです。