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札幌・円山生活日記

「Auguri(アグーリ)」&「喫茶枯淡(コタン)」

「円山商店街」一角の大正時代から続くという古店舗のイタリア料理店「Auguri(アグーリ)」。「小池靴履物店」の看板が残る古びた外観の隠れ家的な雰囲気のある店です。北海道産食材を中心とした料理がランチタイムからアラカルトで注文できます。店には共同経営「喫茶枯淡」が同居していて手廻し自家焙煎珈琲をネルドリップで淹れる深い味わいのコーヒーがいただけます。 

今日は「円山商店街」の「Auguri(アグーリ)」&「喫茶枯淡(コタン)」でランチです。「Cafe Rain(カフェ・レイン)」の向かって左隣、「Bistro maruyama ハル」から右へ3軒隣で表には「小池靴履物店」の表示が出ている古い外観の店です。円山界隈に転居以来この店の前は数え切れないほど歩いたのですが何の店か判らず表を通り過ごしていました。最近になって漸く判明しイタリアンの「Auguri(アグーリ)」と自家焙煎珈琲の「喫茶枯淡(コタン)」が同居している店で両店の拘りメニューが楽しめるようです。それではと本日は「Auguri(アグーリ)」のサイトからネット予約してやってきました。場所は地下鉄東西線「円山公園駅」から「大通」に出て「西18丁目駅」方向に歩き「フードセンター円山店」の手前を北に曲がった「円山商店街」の一角で「北1条・宮の沢通り」に程近い場所にあります。


「Auguri(アグーリ)」&「喫茶枯淡(コタン)」の店頭。「小池靴履物店」の表示が残る外観は一見何の店か判りません。履物屋ではないことは確かなのですがこの感じは隠れ家感満載です。
このレトロな看板も謎を増します。外観でこんなに魅力感じる店は希少です。

店頭には「Auguri(アグーリ)」と「喫茶枯淡(コタン)」の2枚の看板が並びます。どちらも目立つ看板ではないので通り過ぎてしまいそうです。


「円山商店街」は明治の中頃から始まった朝市がルーツで「小池靴履物店」は昭和21年創業。その閉店の後に外装を残しビアバーが開店し、内装そのままで「Auguri(アグーリ)」と「喫茶枯淡(コタン)」が引き継いだそうです。そのため店の雰囲気は古風でお洒落なビアバーの雰囲気です。


店内はカウンター席に4人用テーブル席×2と入口近くの丸テーブル×1。上部は吹き抜けとなっている窓に面した丸テーブル席が人気だそうです。


その道路に面した窓前には「喫茶枯淡(コタン)」のパッケージ珈琲が販売されていました。
こちらはカウンター席。カウンターには前店のビアサーバーも残っています。
そしてカウンター側の窓前には「喫茶枯淡(コタン)」の手廻し自家焙煎器などが置かれていました。


メニューを拝見。こちらは「Auguri」のもの。特にランチ(セット)メニューがある訳ではなくアラカルトで注文できるようです。
「喫茶枯淡」のメニュー。この時間はコーヒーのみのようです。「喫茶枯淡」のFacebookを見ていると「Auguri」が休みの時はナポリタン、カレー、パニーニ、パテドカンパーニュ、プリン等がメニューに並ぶようです。 「喫茶枯淡」単体でも訪問したくなる魅力を感じます。

それでは食事です。まずは「前菜の盛り合わせ(2名分)」税込み2,600円。盛りだくさん色どりも鮮やかな前菜がやってきました。
「パルマ産生ハム」に「赤かぶのラペ」。
店イチオシの「レバーコンフィ」と「ツブ貝のハーブオイル漬け」、「田舎風パテ」と「海老のマリネ」。
「トスカーナ産サラミ」に「白身魚とニンジンのマリネ」(以上の前菜は料理の説明がなかったので想像です)。

グラスワインの白。同750円。

「幕別産ゆり根とカラスミのスパゲッティ」同1,750円。2人でシェアする量があります。
ゆり根とカラスミパウダーがたっぷりです。香り高い和風のパスタになっています。


焼きたての自家製「フォッカチャ」1人前。カウンター上に美味しそうな大きく焼かれた「フォッカチャ」が乗っていたのでつい注文です。ふわふわです。


グラスワインの赤。同750円。

メインの「柚子香る道産牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」同2,600円。
かなり大きな道産牛ほほ肉の塊がゴロンと2ケ。ほろほろに柔らかく煮られていますが味付けは控えめで「柚子香る」爽やかな味わいでした。ボリュームもあり満足の1品です。

デザート「イチゴのセミフレッド(ムースを凍らせた軽い触感のアイス)」同650円。
イチゴのムースをサクサクと食べるようなこちらも爽やかなデザートです。

そして店看板メニューの「ティラミス」同650円。
上質なマスカルポーネチーズと自家配合飼料自然飼育で育てた鶏からとれた卵で作ったという「ティラミス」。本格的な味わいながらも食感は軽やか。メイン料理などもそうでしたが店の料理は全体的に素材の味を最大限活かすように軽やかな味に仕上げているように思えます。何となく和の風味も感じる健康的なイタリア料理という印象でした。なお2階にも席があるようで当日は何かの集まりで7~8人くらい用のパスタ料理やコーヒーなどのランチが2階に運ばれていました。この人数の料理を作りながらアラカルトの注文に対応するシェフの手際の良さに感心しました。

ドリンクは「喫茶枯淡」のマンデリンベース「深煎りブレンド」同650円。ネルドリップでじっくりと淹れていただいたコーヒーは酸味爽やかな深みある味わいでした。

今まで前を通り過ぎるだけだったことに後悔です。「小池靴履物店」の看板に歴史感じる外観に古風で落ち着いた店内でいただく北海道産食材を中心とするイタリアンと手廻し自家焙煎珈琲でした。外観・内装から醸し出される店内外の雰囲気とともに提供される拘りの料理やコーヒーまで満足感で一杯です。大変結構なランチタイムでした。こんな店に出会えるのも円山の街らしさなのでしょう。ご馳走様でした。

「Auguri(アグーリ)」
札幌市中央区北1条西24-3-10 011-839-4845  
営業時間 【月・水~日・祝・祝前】12:00~20:00 (L.O.19:00) 
定休日 火曜日

「喫茶枯淡」
札幌市中央区北1条西23丁目3-10 
営業時間 12:00-20:00
定休日 火曜日
(2022.3.13)

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