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札幌・円山生活日記

クマを通じて北海道の魅力を紹介する「木彫りのクマと旅するHokkaido」~NHK札幌企画展@NHK札幌放送局~

北海道土産の定番でもあるクマの置物を通じて道内の観光地の景色を楽しむNHK札幌企画展「木彫りのクマと旅するHokkaido」。NHK札幌放送局で3月17日(金)から3月26日(日)までの会期で開催中です。道内の放送エリア毎の特徴を写真やイラストで表したクマのオブジェ7体が並びます。

本日は「NHK札幌放送局」で3月17日(金)~3月26日(日)の予定で開催されているNHK札幌企画展「木彫りのクマと旅するHokkaido」の鑑賞です。北海道土産の代名詞である木彫りのクマを通して北海道の魅力を再発見するイベントだとか。「八雲町郷土資料館・木彫り熊資料館」の所蔵する八雲、旭川、阿寒など道内地域ごとに特徴の異なる木彫り熊の数々も展示されています。 

「NHK札幌放送局」。地下鉄東西線「西11丁目」駅から徒歩5分ほどです。
エントランス。
NHK札幌企画展「木彫りのクマと旅するHokkaido」の看板。
“未知の感染症に見舞われ、遠くに出かける機会が減ったと感じるこの3年。しかし、北海道には皆さんに見つけてもらうのを楽しみに待っているモノやバショ、コトがまだまだいっぱいあります。そこで、「道民の179で彩る木彫りのクマ~イラスト&写真で北海道を描こう~」と題し、道民の皆さんが見つけた楽しい・嬉しい・大好きな北海道の景色や思い出を、木彫りのクマをかたどったレプリカが体いっぱいにまとって、NHK札幌放送局に登場します。ぜひ、クマと一緒に魅力あふれる北海道を旅してあなたのお気に入りの風景を見つけてみてください。”

会場の様子。会期は3月17日~3月26日の午前9時30分~午後6時(土日祝は午前10時から)。入場無料です。 展示品は一部映像を除き基本撮影OKです。

展示内容は企画①と②で構成。企画①は「道民の179で彩る木彫りのクマ~イラスト&写真で北海道を描こう~」と題し道内179市町村の視聴者から公募したイラストや写真をコラージュした木彫りのクマをかたどったレプリカをロビーに展示。写真はコラージュを施す前の元のシロクマ(左)。
コラージュする元のクマは札幌市在住の熊彫・荒木繁さんがこの企画のために制作した木彫り熊がモデルです。

石狩アイヌの末裔として札幌で生まれた熊彫・荒木繁さんのプロフィール。

集まったイラストや写真はNHK北海道7つの放送局エリアごとに集約。札幌大谷大学、札幌市立大学、日本工学院北海道専門学校、北海道教育大学岩見沢校で美術やデザインを学ぶ学生の協力のもと制作された7体が展示。写真は「札幌放送局エリア」のクマ。
集まったイラストや写真も会場にあるモニターで映写されています。

札幌市よりの熊のイラスト。
浦臼町の「浦臼神社」の紹介写真。境内はカタクリやエゾエンゴサクの群生地になっており、シマリスやキツネなどの小動物も見かけられるため写真撮影のスポットとして有名だとか。「そんなところがあったんだ!」と知りました。今回の企画名「木彫りのクマと旅するHokkaido」の狙いを実感しました。
7体のクマのオブジェには夫々名前がついています。「札幌放送局エリア」のクマは思い出が続くようにと写真をフィルム風に加工して貼り付けた《れたらん》。

旭川放送局エリア。
空と大地の偉大さを表現したという《空とクマの惑星》。

北見放送局エリア。
北見らしい鮮やかで美しい写真に毛のニュアンスを入れた《北見だベア~》。

釧路放送局エリア。
青くて澄んだ広い釧路の空と大地を表現した⦅ビューティブルー(Buautiblue)》。

帯広放送局エリア。
帯広名産ワインの原料であるぶどうで表現した《ぶどうだべあ》。係の方が咥えたワイン瓶が落ちないか気にされていました。

室蘭放送局エリア。
海岸や湖が魅力的な胆振地方の景色を表現した《自然の融合》。

函館放送局エリア。
冬のイルミネーションのキラキラした夜景などの美景を表現した《渡島・檜山の美景》。

企画②「木彫りのクマから北海道を知る」のコーナー。
“木彫りのクマといえば、鮭をくわえた姿を想像する方も多いかもしれませんが、北海道には、つくられた地域によって特徴の異なる木彫りのクマがたくさんあります。そこで、8K公開スタジオにて、八雲町郷土資料館・木彫り熊資料館所蔵の木彫り熊17点を展示します。様々な木彫り熊をご覧になっていただくことで、道内地域それぞれの魅力を再発見していただけます。”

8K公開スタジオ内。
上映内容。木彫りのクマの歴史として“北海道の木彫り熊には、大きく分けて八雲と旭川の二つの系統があるとされる。八雲の木彫り熊は、1922年に、尾張徳川家十九代当主であった徳川義親(1886~1976)がスイスでペザントアート(農村美術)として作られていた木彫り熊を、八雲の和人農民へ農閑期の副業としてめたことに始まる。その制作のピークは第二次世界大戦までで、戦後は下火となった。一方、旭川の木彫り熊は、1901年に第七師団が旭川に置かれ「軍都」となっていくなかで、駐在する軍人に向けた上産品として地元のアイヌ民族により作られたことに始まる。1960年頃からの北海道観光プーム以降、旭川を起点に北海道内各地の観光地にアイス民族の「熊彫り」が移り住み、店先でノミを振るった”などと紹介されます。興味深い内容です。

【展示されている木彫り熊(一部写真借用)】
藤戸竹喜作「怒り熊」(旭川市/釧路市阿寒町)。
大場貞義(貞光)作「木登り熊」(函館市)。
柴崎重行作「這い熊」(八雲町)。
堀井清二作「這い熊」(札幌市/奈井江町)。
作者不明《鮭咥え熊》(上川町)。
川村エベレ作《吠え熊》(美瑛町)。
作者不明《どんころ熊》(足寄町)。
八雲では昭和初期より擬人化された木彫り熊が作られていたとか。作者不明《モッコ背負い》(八雲町)。以上でNHK札幌企画展「木彫りのクマと旅するHokkaido」鑑賞終了。改めて北海道の魅力を感じさせるような企画でした。ありがとうございました。

ロビーに設置されている大河ドラマ「どうする家康」のフォトスポット。
同じく1996年に放送開始した長寿番組 「いないいないばあっ!」。

NHK札幌企画展「木彫りのクマと旅するHokkaido」
開催期間:2023年3月17日(金)~2023年3月26日(日)〈10日間〉 
時間:午前9時30分~午後6時(土日祝は午前10時から)
 ※入場は閉館の15分前まで
主催:NHK札幌放送局
協力:札幌大谷大学、札幌市立大学、日本工学院北海道専門学校、
北海道教育大学岩見沢校、八雲町郷土資料館・木彫り熊資料館
後援:北海道、北海道教育委員会
会場:NHK札幌放送局 (札幌市中央区北1条西9丁目1-5)
入場方法:入場自由・無料
問い合わせ:NHKエンタープライズ北海道「木彫りのクマ」係
電話:011-207-2499(平日:午前10時から午後6時)
(2023.3.23)

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