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ビューティフル・マインド  ケム川の流れに

素直な瞳はその心の美しさをそのままあらわしている。それは、素直とは全く正反対の瞳とくらべればよくわかる。

Buying The War:イラク戦争を買収する(主要メディアの不正)ー英語のヒアリングに最高

2007年04月27日 | 無神論 Enlightenment
26日付けの’Democracy Now!‘のタダのpodcastは、あの前回米大統領選挙での洞が峠(?)であったオハイオ州はクリーブランド市選出の米民主下院議員で’米民主党2008年大統領候補‘の’泡沫候補’の一人らしいデニス・クシニチ(Dennis Kucinich)なる人物が、基督教最高指導者であるジョージ・ブッシュ大統領を厳しくかつ優しく慈父のごとく指導するデック・チェルニー副(福?)大統領に対して弾劾動議を出すという、なんとアメリカにもアジ演説がとてもうまい萩本欽ちゃんに良く似た’極左冒険主義者‘のような議員が存在することに驚いてしまうようなニュースもあったが、そんなことよりもっともっと驚いてしまうのは、あの’セサミ・ストリート‘(PBS KID-Sesame Street)で有名な教育番組を中心に放映する PBS(Public Broadcasting Service)’Buying The War’なるショッキングなタイトルで、いかにアメリカの主要メディアがイラク戦争への報道で不正を働いたかを暴露した番組を制作したビル・モイヤーズ(Bill Moyers)のインタービューとその番組の概要の紹介であった。

英語の勉強はなにはともかくどうしてもヒアリングの壁をどう乗り越えるかがともかくなんとしても決め手だが、高尚な難しい英語が氾濫する理屈っぽい’Democracy Now!’ではなくやはり単純明快なFOX Newsがいいに決まっている(あのマッチョさに時々はまいっちゃうが)。’Democracy Now!’の後Fox Newsに行くとホットしてしまうが、なぜか分からなかったがこのビル・モイヤーズと‘Buying The War’を激しく’たたいてたたいてたたきまくっている(アメリカ人とデベートするときはこうやるんだね)ビデオ・クリップが一番目立つところにあったが('O'Relly: Moyers and Dishonesty')、なんかFOXはこの'Buying The Way'に恨みでもあるのかな。一番の攻撃は、「ビル・モイヤーズは極端な基督教信仰者である」(あれ、基督教最高指導者のジョージ・ブッシュ大統領から免許皆伝をうけてないとんでもない偽基督教徒じゃないの?)であったが、そのビル・モイヤーズの’極端な基督教原理主義者‘ぶりは, あのリチャード・ドーキンズの’理性と科学’(Reason&Science)に対抗しているがごとくのタイトルの"信仰と理性(Faith and Reason)"シリーズにしめされているのだろうか。(ドーキンズとモイヤーズの対談はここ ドーキンズとモイヤーズが顔がそっくりさんなので驚いてしまう、そしてなんとまあモイヤーズを攻撃しているFox Newsのビル・オライリー(Bill O'Reily)のドーキンズへのインタービューがドーキンズサイトにのっている!なんという三角関係か、狭い世界だね)。

‘Buying The War’の1時間半近くのビデオ・クリップはちょっと分かりにくいけど、’ここ’のWatch Videoボタンでいき、’QUICKTIME'か 'WINDOS MEDIA'を選んだ後、Chapter1,2,3,4,5毎に分割されているボタンを押していく。なんかマイケル・モーアのFahrenheit 9/11 に負けず劣らずのジョークばかりのコメディをみているような’楽しさ’なんだけど、これで真剣にイラク戦争したの!?!と呆然となってしまう。台本原稿(Transcripts)もあって英語のヒアリング練習にとてもいい。

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春の楽しみードーキンズ、バナール、BBC, Sicko

2007年04月25日 | 無神論 Enlightenment
‘利己的遺伝子‘のリーチャード・ドーキンズ(Richard Dawkins)の’The God Delusion’(神という‘妄想’)ー"Imagine No Religion, No Crusades, No Sucide Bombings"--に続く新しいDVDセット‘Growing Up in the Universe’が4月末にリリースされる。大先輩のジョゼフ・ニーダム(Joseph Needham)に負けず劣らずの’危険な挑戦‘を続けるドーキンズが思い描く映像化された世界は一体どうなのだろうか、基督の神がつくる単純・退屈・頑迷で極度に狭い世界ではなく、自然そのものが作った複雑に相互に関連し動的な、いわば今は完全に死語になった’唯物弁証法’の世界。日本円で送料共2839円。

そのリチャード・ドーキンズの大先輩であり中国科学技術史の大著で知られる生物化学学者ジョゼフ・ニーダム( Joseph Needham )と共に第2次世界大戦中1984年’’動物農場’で知られる作家ジョージ・オーウェル(Gorge Orwell)のBBCの戦時放送の制作(The war Broadcasts)に協力した飛び抜けた大天才科学者ジョン・バナール(John Bernal)の伝記(’The Sage of Science’)が出版されているのに気がついた。いまではまったく忘れられてしまったいるが、ノーベル賞の2つ3つ授与されても当然であったが、あまりに強烈な‘共産主義への忠誠’のために拒絶された大天才科学者に再び光が当てられるようになった。ワトソン・クリックのDNAの二重螺旋構造の解明の決め手のなったX線回折写真を撮影したロザリンド・フランクリンは、ロンドンのキングス・カレッジでのフランクリンの上司として’二重螺旋第三の男’となりワトソン・クリックとともにノーベル賞を受賞したモーリス・ウィルキンソンと喧嘩して、二重螺旋構造解明の前後にキングス・カレッジの北にある(大英博物館のすぐ北の)バーベック・カレッジの結晶解析研究所所長であったジョン・バナールのもとに移籍しているのである。問題児ワトソンの有名な’二重らせん’はちょっとひどいもので、確かにDNA二重螺旋構造解明にはワトソン・クリックが中心の役割をはたしているが、’ワトソン・クリックのアイデアでいける!!’と決断したケンブリッジ大学実験物理学部であるキャベンディシュ研究所所長の(20歳代で父ブラッグとともにノーベル賞を受賞した)子ブラッグのもとキャベンディシュ研究所の全総力をあげてゴールまで一気に突っ走ったのである。当時制作された2重螺旋構造の模型が新旧のキャベンディッシュに置かれているが、それをみると深い感動がこみあげてくる。ウィルキンソンのもとを離れジョン・バナールという天才のもとでフランクリンは、タバコ・モザイク・ウィルス(TMV)の構造解析に1958年37歳の若さでなくなるまで続けたという。ジョン・バナールの弟子でノーベル化学賞を受賞したドロシイ・ホッジキン(Dorothy Hodgkin)などとも意見をかわしたことであろう。

ダーウィンの全著作がインターネットでアクセス可能( Darwin Online )となったが、その名を冠したダーウィン・カレッジの ダーウィン講演シリーズが冬の風物詩ならば、BBC Radio4のReith Lecturesは春の風物詩であろうか。今年は、圧倒的な理想主義者・楽観主義者でありProject Syndicateに投稿している経済学者Jeffrey Sachsの ‘Bursting at the Seams’ 。第2回目は北京で開催された。

夏を彩る世界最大規模の音楽祭BBC PROMS の2007年シーズンのガイドブックも今月末発売される。とても安価でありながら美しい総カラーのガイドブックは素晴らしい解説が満載されており音楽を聴く楽しみを何倍もにしてくれ豊かな教養を育んでくれる。毎日のメジャーの演奏はBBC Radio3で放送されインターネットで聴くことができるが、日本時間だと深夜になってしまうが、演奏日から1週間はオン・デマンドで聴くことができる。なぜNHKにはこのような公共サービスがないのか。日本ではいくら技術が進歩しても、コンテンツのうち社会的要請にこたえるサービスがないので‘死んだ技術’のままで活用されていないのである。

基督教最高指導者ジョージ・ブッシュ大統領は、’イラク戦争とベトナム戦争を比較’して、ベトナム戦争でサイゴン陥落後インドシナから米軍を撤退したからカンボジアでのポルポトによる大虐殺が行われたのであって今イラクから米軍が撤退するならばイラクでも同じ惨劇がおこるから、(イラン攻撃のためでなく<これが本音なんじゃない?戦争しているのが最高に効率的な市場経済だから>))大成功しているイラク民主化のため、対テロ戦争の成功のためーーー(いや実際アメリカの偉大な2人の人物が、以下のように言っている。「9.11の後アメリカにテロが起きていないのでそれ故テロ戦争は成功した、更にそしてイラク戦争による石油の高騰は’地球温暖化’へのアメリカ人の関心を呼び起すという素晴らしい副次的成果をあげた!!」ーベーカー&ポズナー( "The Backer-Posner Blog" )-この’目のさめるようなアイデアを発想した’ベーカーさんにはノーベル経済学賞に次いでノーベル平和賞と再度ノーベル経済学賞をダブル授与すべきだ、勿論法と経済学’の実践者'ボズナー判事にも)ーーーーー米軍は飛躍的に増強すべきであるという、これまた目のさめるような’基督教神学’を展開しだしているとのことだ。これに対して、’宇宙のはじめに言葉’なぞなかったと基督の神が失業してしまうようなけしからぬ言語学を始めた上に、よせばいいのにユダヤ人のクセに'神殿専制体制’のアメリカ政治を糾弾してばかりいるノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)は、Democracy Now! のサイトで’アメリカ人民の歴史’を書いたハワード・ジンと対談しておりそのビデオが、斬新で深淵なる基督教神学に対抗して、きちんとした心構えを与えてくれている。


基督教の最高指導者ジョージ・ブッシュ米大統領を最も深く理解して最も親しくしているつもりがブッシュ大統領御本人からは最も忌み嫌われているらしい、VT事件後で生々しく思い出してしまう”Bowling for Columbine”によってアカデミー賞受賞をした映画監督のマイケル・モーア(Michael Moore)の新作 Sickoがカンヌ祭にエントリーするとのことである。