全国高校サッカー選手権大会。
高校サッカーの冬の全国大会。
冬休み時期に行われテレビでもやっている有名な大会だ。
初めてまともにちゃんと試合を見たのは中学生の時だった。
少しだけサッカーが出来るようになっていたこの時期に見た高校生の全国大会。
衝撃的で驚きの連続だった。
最初に驚いたのは選手1人1人の太ももとふくらはぎの太さ。
どうトレーニングしたらみんながみんなこんな太さになるんだろう?
どれだけ厳しい練習をしてきたんだろう?
それが最初の素直な感想だった。
体格の大きさや技術の高さや視野の広さ、全てが異次元に見えた。
この大会に向けて強豪校だけでなくサッカーをやっている高校生は当然大半が出場することを目標に頑張るし努力をしそして夢を見る。
野球での甲子園を目指すことと同じだ。
初めてこの大会を目にした時から毎年必ず見るようになっていた。
当時の高校サッカーの盛り上がりは凄まじくJリーグが間もなく始まる影響からかスタンドからの歓声もテレビを通じても凄さが伝わってきていた。
この場所でサッカーをしてみたい!
中学生の頃からその気持ちは強く、だからこそ全国に一番近い私立の強豪校を受けたかったが、それも早々に諦めた。
でもサッカーをやっている以上はどのチームもどの選手にも可能性はゼロではない。
はずだった。。。
僕の場合は入学して2日目にしてその可能性がゼロになってしまった。
全国の舞台を夢見て、高校サッカーで活躍しそこでも活躍をする。
子供の頃からの将来の夢はサッカー選手。
小学生の時は日本にプロがないことすら知らなかったが、まもなくJリーグ元年を迎えようとする年にまさか早々に自分の夢があっさり破られることになるとは。
自分自身の不甲斐なさときちんと調べておかなかったことに苛立ちが募った。
クラスも決まり入学式も無事に終わった。
やはり商業高校というだけあり男女比がはんぱなかった。
1クラス男10人に対して女30人。
素直な感想は初めてクラスを見渡した時に思ったのはがっかりの一言だった。
予想はしていたことではあったが、余りに男の人数が少ない。
他のクラスももちろん同じ。
この人数でサッカー部員なんてどのくらいいるんだろう?
入学2日目は部活説明会のある日だった。
僕はこの説明会の後から部活に参加するつもりで学校にスパイクなどを持ってきていた。
1日でも早く高校サッカーをスタートしたい!
その気持ちだけだった。
各部活のキャプテンが説明していく部活説明会。
サッカー部のキャプテンはどんな人だろうか?
もしかしたら知っている先輩かも?
そんなことを思いながら順々に説明していく各部活。
野球部。過去には甲子園にも出場している古豪だ。
ハンドボール部。卓球部。珠算部。
こちらは入学してから知ったことだが全国常連の強豪校らしい。
こういう全国常連の部活には当然スポーツ推薦などで入学してくる人がこの当時何人かいた。
同じクラスにも県内からだが、かなり離れたところから来ていたためこの春から1人暮らしをしながら通っている人もいた。
強豪校は学校内でレギュラーをとることが出来ればそこで全国に限りなく近づける。
レギュラー争いはかなり激しいが、そういった争いは正直羨ましくて仕方がない。
色々な部活の説明を聞きながら色々な部活の存在を知り、スポーツだけに限らず文化部も全国常連の部活があることも知り正直驚いた。
そしてサッカー部の部活説明会がないまま部活説明会は終了した。
続
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