まったりブログ

日記であったり、趣味の小説書いたりしようかなと。。
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2年目のシーズン 2

2021-11-30 14:51:34 | 日記
1回戦。
相手は地元の工業高校。
僕が中学の時に最初に進学しようと思っていた高校との対戦だった。
この組み合わせを知った時には驚いたのと同時に絶対に負けたくない。
そう思っていた。
もしも自分がこの高校を選んでいたらこの日はティーチャーズとしてではなく、この高校のユニフォームを着てティーチャーズと試合をしていたかもしれない。
でも実際にはサッカー部のない高校へと進んでしまい、本来ならばこの大会には高校のユニフォームを着ているはずが、今は社会人チームのユニフォームを着てプレーしている。
高校生チームとしてやれる羨ましさは正直かなりあったが、同年代にだけは負けたくない。
そんな気持ちが強かったのもまた事実だ。
この高校のメンバーの中には顔見知りも何人かいた。
それがまた負けたくない理由にもなっていたし、何より自分自身が中学の時よりも遥かに成長している。
そんな姿を見せつけたい思いもあった。

試合は序盤からうちのチームのペースで進んではいたが、相手は若さもあるからかかなりアグレッシブに仕掛けてきていてディフェンスも対応に追われていた。
そして市内リーグにいる社会人チームよりも明らかにスピードがあり簡単な試合にはならなかった。
それでもうちのチームはリーグでは百戦錬磨で、それぞれの経験値も高校生チームとは全然違うため、要所要所で得点を重ねていき、結果5-0の完勝で2回戦へと駒を進めた。
点差はついたが、想像以上に相手も強く試合後は勝った嬉しさよりも同年代でやるサッカーはやっぱりいいなと少し寂しく、そしてやっぱり羨ましかった。
試合後、顔見知りのメンバーと少し会話し、何で僕が社会人チームにいるのかを不思議がられたが、こんな強いチームならいつか俺も入れてほしいなどとも言われ、逆に羨ましがられたりもしたため自分としては少し気分が良かった。

2回戦。
この日の対戦相手は1回戦以上に特別な相手との対戦になった。
試合に出てくるメンバーの半分以上が僕のことをよく知る相手。
試合には出ていないが、ベンチメンバーの中にも僕のことをよく知るメンバーが何人かいた。
同じ中学のサッカー部のメンバーが大量にいる高校との対戦だった。
試合前の整列で目の前にいるメンバーを見るとほとんどが元々身内。
まさかこのメンバーの敵チームとして自分自身が戦うことになるとは思ってもみなかった。
まだ2年生にも関わらずスタメンを勝ちとり自分の目の前にいる同級生達。
みんな試合前にも関わらずこっちを見ながらニヤニヤしていた。
僕がこのチームにいることは知ってくれていたし、後から聞いた話では対戦することを楽しみにもしてくれていたらしい。
それでもこの試合に関しては1回戦以上に負けたくなかった。
元チームメイトのメンバーは部員もそこそこいる中でスタメンをとっているだけあって中学の時よりもまた一段とレベルアップしていた。
身長が一気に伸びていたやつもいればそれほど変わってないやつもいる。
それでもみんな中学の頃よりも体格がよくなっていた。
高校の当たりに負けない体作りをしてきてたんだろうなと感じたが、いくらみんなが体格がよくなっていようと同じ高校生には絶対に当たり負けだけはしたくない。
そんな思いや目の前にいる元チームメイトを前にして気持ちが入りすぎていたのかもしれない。
自分自身の成長を周りに見せつけたい。
そんな気持ちが試合では空回りしていた。
前半のスコアは0-0。
正直この前半は何も出来なかった。
うちのチームが0点で終わってしまったのも、きちんと整理して考えれば大半が自分からのミスで相手にボールを渡していたこと。
前半だけをみれば誰の目から見ても1番戦力にはなっていなかった。
完全に足を引っ張っていた。

「後半変わるか?」
前の自分ならこう言われたらすんなりと「はい」と受け入れていたかもしれない。
チームの足を引っ張るくらいなら交代して新しい選手が出たほうがいい。
でも今の自分は違う。
そして今日は絶対このままでは終われない。
「すいません。今日はこのままいかせてください」
「分かった。もっといつも通りやろう」
いつも通り?
やっぱり周りの目から見てもいつもとは違うことを気付かれていた。
前半の自分は周りの目を気にしていただけだったのかもしれない。



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