まったりブログ

日記であったり、趣味の小説書いたりしようかなと。。
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痛みとスランプ

2021-11-04 22:49:01 | 日記
「やる気ないんだったらコートから出てろ」
「そこを頑張れないやつは試合じゃあ使えない」

2年生へと進級し気持ちの上では益々サッカーへの熱は増していった。
遠征を経て顧問の先生から飛んでくる檄も厳しくなったように思う。
それでもその檄は期待の表れでもあると自分自身で言い聞かせてはいたが、練習では思うようなプレーが出来なくなってきていた。
膝の痛みの影響でどうしてもかばったプレーをしてしまう。
接触プレーも恐れてしまうようにもなり、顧問の先生はもちろん周りから見てもやる気のないプレーに映っていたかもしれない。
膝の痛みのことは誰にも言わずにいた。
僕にとってのこの時期は本当に大切な時期だった。
少し前までは誰もが「出来ない組」だと思っていたはずだが、今は先輩達と同等のAチームでプレーしている。
スタメンは保証されるまでにはまだなっていなかったが、ようやくここまで上ってこれた。
そしてここからという時期にこの膝の痛み。
誰かに話したいはずもなかった。
それでもこの膝の痛みは何もしていなくても激しく痛むようにもなり先のことを考えると一度ちゃんと診てもらったほうがいいと思い部活が休みの日に病院で検査することにした。
その結果。。
「オズグッドですね」
オズグッドとは体の成長に伴い当然骨も成長してくるのだが、その骨の成長が追い付いてこないために起きる症状らしい。
いわゆる成長痛というものだった。
その話を病院の先生から聞かされすぐに納得するしかなかった。
確かにこの1年で体は急成長をしていたからだ。
元々小学校低学年からずっと小さくなかなか成長の兆しもなかった。
中学入学時は身長は137cmしかなく学年の男子の中でも2番目か3番目くらいの小ささだった。
それがこの1年で一気に身長が伸び、この頃にはすでに160cmを超えていたため骨の成長が追い付かず今回の痛みにつながっていると理解することが出来た。
ちなみに中2の終わりには170cm近くまで伸びたため実際2年間で30cm以上伸びているため後々も膝の痛みには度々苦しめられていた。
「とりあえず最低でも3週間は部活を休みなさい」
病院の先生にそう言われ僕は愕然とした。
3週間?
この大事な時期にそんなに休んだらせっかくAチームにいるのにまたBチームに落ちるかも。。
新しく入ってきた1年生もいるため先々も油断ならない。
こんな時期なのに。
「痛みが軽くなったら3週間待たなくてもいいですか?」
僕は何とかして早くサッカーを出来るようにと先生に聞いたが
「軽く考えないほうがいいよ?この腫れはかなりひどい状態だし無理して歩けなくなってもいいの?」
もちろん自分の痛みは自分自身が一番よく分かる。
軽く考えているつもりもなかった。
ただ最低3週間と言われ気持ちが焦ってしまっただけの自分がいる。
こうして診察を受けた翌日事情を説明し部活を見学することとなった。

家に帰ってからの自主練は膝の痛みが出てからも続けていたが、診察後はしばらくはボールを使ったトレーニングをやめ筋トレだけを行うようにしていた。
学校での部活は見学するしかなく、大好きなサッカーをただ眺めるだけの苦痛の時間だった。
この見学が僕にはあまりよくなかったように思う。
どうしても気持ちが落ち着かず焦ってしまう。
もしも見学という形ではなく、帰宅させてもらえていたらそこまで焦ることもなかったかもしれない。



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