へんねし日記

非きさんじ系男子のあたん

12 Bangai No Carrol

2022-12-03 14:05:56 | 日記

12 Bangai No Carrol

昨日の朝から同じ映像を繰り返し見せ続けられ同じ話題を

聞かされ続けている

正直うんざり

ワイドスクランブルの大下容子さんで妄想に耽るしかあり

ません

時代考証と実年齢が合わないのは愛嬌ということでお願い

します

大下君が生まれ育った町は田舎ではあるが高校まであり祭

りになると町は活気で溢れる

大下君の家は地元の名家で地代や家賃だけで結構な暮らし

が出来るほどの収入がある

直接的な言葉はないが跡取りの長男というプレッシャーは

常々感じていた

それが嫌で大下君は難関の大学・・・ではなく競輪で言う

ところの南関の大学に進学

独り暮らしの不安よりプレッシャーから解放された喜びの

方が大きかった

生まれて初めてのアルバイト

貯めたバイト代でスズキのジェンマ50の中古車を購入

どこへでも飛んでいける翼を手に入れた気分

週末になるとあちこちに出かけた

最初はおもしろかったが慣れていく内に混合交通の速度差と

非力さに不満を感じるようになった

そこで夏休みは帰省せずフルタイムでバイトをし休日は教習

所に通うことに

無事自動二輪の中型を取得

スズキのジェンマ自体は気に入っていたので50と同じく中

古で90を購入

自動車と同じ速度で走れ上り坂もへっちゃら

冬休みに入ってもバイト先の店が多忙で帰省するわけにもい

かずギリギリまで働いた

大晦日に帰れることになったが折角だからと初日の出を見て

から帰ることにした

初日の出を見てジェンマ90で家に向かう

渋滞している国道を避け勝手知ったる山坂道を使ったお陰で

昼過ぎに家に到着

家に入りリビングに行くと静まり返っている

本家である大下君の家に当主の兄弟とその家族が集まり新年

の挨拶をするのが習わし

おとそを飲んで盛り上がると親族が営んでいる駅前の料理屋

さんでフグやカニなど贅沢三昧するのも恒例

大下君はこたつに入りおせち料理を食べながらみんなの帰り

を待つことに

「大学生になったんだから~」と手のついてない銚子を取り

チビチビ飲み始めた

反対側にある銚子を取ろうと立ち上がった時に誰かが寝てい

るのに気づいた

寝ていたのは容子おばさん

結婚をせず東京で大学の教授をしている容子おばさんは普段

は凛としている

しかし酔って寝ている容子おばさんの無防備な寝顔はかわい

らしい

クスっと笑い銚子を取り元の場所に戻った

家を見まわし僕には自由がないのだと感傷に浸っていたら~

容子おばさんが起きてきた

「大学どう?」などたわいもない会話がしばらく続いた後に

容子おばさんが突然「昔私のこと好きって言ったの覚えてる

?」と言い笑った

「覚えてる」とは照れくさくて言えない

「もういいよ」と答えると「顔が赤くなっている~今も好き

?」

自分の部屋に逃げようと立ったら「行かないで」と腕を掴ま

れた

大下君の目をジッと見る容子おばさん

そして合体(笑)

酒の上だけのことかと思ったらそうではなかった

地方の名家

部屋数が多い上に親族がそんなことをしているなんて誰も思

いもしないから逢瀬を重ねる

正月休みが終わり元の生活に戻ってからは週末になると大下

君が容子おばさんの住む東京のマンションに行くようになっ

大下君のジェンマは90から125になり東京近郊へタンデ

ムデート

それは大下君が大学を卒業すると終わりを迎えた

言葉にしない親の希望の沿うために帰郷することを大下君が

決めたから

地元に戻り市役所に就職した大下君

親が勧める女性と見合いをし結婚することに

結婚式当日

容子おばさんは自分が一人前に育て上げた自負と自分が大下

君の横に座れない現実が相まって涙をこぼしたのでした