イケメン王宮のイベント、「Dreaming Princess」

ユーリ編 プレミアエンドです

以下ネタバレ

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ユーリ「カレン様、俺の願い聞いてくれる・・・?」
ユーリは耳元で囁くと、私の身体をぎゅっと抱き締める。
「どうしたの・・・・・・?」
力を込めるユーリを不思議に思い尋ねると、ユーリはぽつりぽつりと答えた。
ユーリ「さっき俺の願いを叶えてあげられなくてって言ったけど・・・」
ユーリ「俺だって男だよ」

ユーリ「俺がカレン様の願いを叶えたい」
「ユーリ・・・・・・」
(そんなことを思ってくれていたんだ)
するとユーリが身体を離し、私のことを真剣な眼差しで見下ろす。
ユーリ「教えてよ、カレン様の願い事」
(私は・・・・・・)
覆いかぶさるユーリを見上げると、私は思っていることを素直に告げた。
「ユーリと離れたくない」
ユーリ「カレン様・・・・・・」
その時、ユーリは自分のシャツに手をかけ脱いでいく。
ユーリのしなやかな身体が露わになる。
ユーリ「そんなこと言って知らないよ」

やがてユーリは私に顔を近づけると、甘く囁いた。
ユーリ「今夜はずっと、カレン様の側にいたい」
言うとユーリの指先がドレスの裾をめくり上げる。
(あっ・・・・・・)
恥ずかしく思うもされるがままにしていると、ユーリの仕草がピタリと止まった。
ユーリ「・・・・・・・・・」
(どうしたんだろう)
見上げるとユーリは眉を寄せながら身体を起こし、
何重にも重なるパニエをめくった。
ユーリ「・・・どうなってるの、これ」

私はユーリの呟きに、くすっと笑みをこぼす。
(なんだか、ユーリ可愛い)
「パニエを履いているから、脱ぎにくいかも」
ユーリ「ふーん・・・・・・」
ユーリはめくりながらそう答えると、ぱっと目を開いた。
ユーリ「分からないから、このままでいっか」
「えっ・・・!」
そのままユーリがスカートに潜りこむ。
「えっ・・・あっ・・・・・・」
やがて足の隙間に寄せられたユーリの唇に、私はシーツをぎゅっと掴んだ・・・。
そうして無事に他国訪問を終えると、私は城に帰って来ていた。
レオ「なんか、いろいろと大変だったな」
ジル「ですが、私たちがいない間に建物の修復も出来ましたし」
ジル「あとは使用人などを迎えるだけですね」
ジルとレオの話を聞いていると、隣からユーリがにっこりと微笑む。
ユーリ「よかったね、カレン様」
「うん」
私は本当に良かったと思いつつも、ある気持ちでいっぱいだった。
(だけど、迷惑を掛けてしまったお城の皆さまに何かできたらいいんだけど・・・・・・)
その時、ひとつの閃きが頭に浮かんだ。
(そうだ・・・・・・!)
「あの・・・・・・」
私は閃くと、その場にいたジルたちを見た。
「皆様の歓迎会をしたいのですが」
ジル「歓迎会・・・ですか?」
「はい・・・迷惑をかけてしまったしおかえりなさいの意味を込めて」
すると黙って聞いていたレオがふっと笑みを浮かべる。
レオ「カレンちゃんらしい考えだね」
レオの言葉につられるように、ユーリも微笑んだ。
ユーリ「ほんと。でもきっと皆も喜ぶよ」
ジルは少し考えるように二人を見ると、穏やかに目を細めた。
ジル「そうですね・・・ではそう致しましょう」
そうしていつもの公務の間に、私は早速パーティーの準備を始めた。
(せっかく帰ってきてもらうんだから、喜んでもらいたい)
箱いっぱいに入った飾り付けを、会場へと運ぶ。
(飾り付けも、可愛くしよう)
「よし・・・!」
箱を置いてそう呟くと、後ろからユーリの声がした。
ユーリ「手伝おうか?カレン様」
振り返ると、ユーリが近づいてくる。
「ありがとう」
私は箱から、オーナメントを取りだすとユーリに差し出した。
「私は風船を膨らませるから、ユーリはそれを飾りつけて」
ユーリ「うん、わかった」
ユーリがオーナメントを飾りつけて行くのを見ると、私は風船を手に取った。
(ユーリも手伝ってくれてるし、私も頑張らなきゃ)
風船に口を付けると、思いっきり息を吹き込む。
「・・・・・・・・・」
しかし、一向に膨らむ気配がなかった。
(あれ・・・膨らまない・・・・・・)
息が苦しくなり唇を離すと、ユーリがくすくすと笑った。
ユーリ「貸して、カレン様」
「えっ?」
ユーリはそのまま私の手から風船を取ると、一気に膨らませた。
ユーリ「はい、どうぞ」
「ありがとう・・・」
私は受け取ると、首を傾げた。
(どうして膨らまなかったんだろう)
すると、ユーリが私の耳元に顔を寄せた。
ユーリ「なんか、今の間接キスみたい」
「え?」
顔を上げると、ユーリはいたずらっぽく目を細めて・・・。
ユーリ「まあ、俺はこんなことしなくても・・・」
言うと、ユーリは私の唇に軽いキスをした。
「・・・・・・!」
ユーリ「カレン様とキスできるけど」
「ユーリっ・・・・・・」
突然のことに思わず真っ赤になる私を見て、ユーリが笑う。
(ユーリって、甘えたりからかってきたり・・・よく分からないけど・・・)
ユーリ「さっカレン様、飾り付けの続きしよ」
(なぜだか、もっと側にいたいと思ってしまう)
「うん・・・」
何でもないように飾り付けの続きをするユーリにどきどきしていると・・・。
ロベール「飾り付けは順調?」
入口からロベールさんが歩いてきた。
「ロベールさん」
振り返ると、ロベールさんが持っていた絵画を壁に立て掛ける。
ロベール「ジルから話を聞いて、この日のために飾る絵を用意したんだけど」
そして絵画にかかっていた、布をとった。
「あっ・・・・・・」
絵を見ると、私とユーリは顔を見合わせた。
ユーリ「これって・・・・・・」
描かれていたのは、城の人たちがたくさん集まっている風景だった。
絵画の中央には、ユーリと私がにっこりと微笑む姿が描かれている。
ユーリ「これって、カレン様と俺?」
ロベール「そうだよ。だってカレンちゃんの隣にはユーリがいつもいるしね」
ロベールさんは穏やかに答えると、私とユーリを見た。
ロベール「それに・・・いつか二人が王座につくときが来るだろうから」
「・・・・・・!」
私はロベールさんの言葉に、レオとのことも思い出した。
(もしかしてロベールさんも、お見通しなの・・・?)
驚いて何も言えずにいると、ロベールさんは何でもないように話を続ける。
ロベール「皆、二人のことを見守っているんだと思うけど」
「そうなんですか・・・?」
思わず隣を見ると、ユーリも驚いたようにこちらを見た。
ユーリ「・・・・・・・・・」
ユーリと私は顔を見合わせると、くすぐったい思いに微笑みあった。
やがて無事にパーティーが行われていると、
ユーリは私を外に連れて来た。
ユーリ「抜け出してきちゃったね」
「うん・・・・・・」
ユーリは辺りを見渡すと、私に軽く口づける。
そして、私の両手を取ると真剣な表情を向けた。
ユーリ「俺、ずっとカレン様と二人きりになりたいと思ってたけど」
ユーリ「こんなにも皆に見守られていることを知って、考えが変わったかも」
私はユーリの言葉を聞いて、ゆっくりと頷いた。
「うん・・・実は私も」
(二人きりになりたいと思っていたけど・・・・・・)
(いつか、お城の人たちにも喜ばれるような二人になりたい)
ユーリ「カレン様、いつか皆に祝福されるよう俺頑張るから」
ユーリはそう言うと、私の身体を抱きしめた。
ユーリ「大好きだよ、カレン様」
「私も」
夜空には、きらきらと星が瞬いている。
(もしかして、星のイタズラは・・・・・・)
(私たちの恋が皆に守られていることを教えてくれたのかもしれない)
私はユーリの胸に顔をうずめると、幸せな気持ちに包まれていった・・・―。
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おわり

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