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*Love Holic アルバート編 第1話*

2014-05-24 23:08:44 | イケメン王宮☆Love Holic
かなり久しぶりの更新になってしまいました

更新していない間もイケメン王宮はプレイしてましたよ


アルの本編もはじまりましたねー

というわけで前回のアルのシナイベのレポです!!



イケメン王宮のイベント、「Love Holic」

アルバート編の第1話です



以下ネタバレ




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新緑が美しい、とある日の午後のこと…―。

私は馬車に乗って、ジルと一緒に近隣国のネープルスへ向かっていた。

(いい天気だな…)

馬車から窓の外を仰ぐと、差し込む日差しが眩しい。

ジル「…今回ネープルスでは、各国の代表が集まって会談が行われます」

隣では、ジルは今回の日程の説明をしていた。

私は景色から目をそらすと、ジルから手渡された書類に目を通した。

ジル「…それから、夜にはパーティーが行われるようです」

「わかりました」

私は書類に書かれている名前に、ふと目を止める。

「ゼノ様と、アルバート…シュタインも参加するんですね…」

ジル「はい。二人とも、お久しぶりですね」

(アルバートに、会えるんだ…)

私はアルバートの姿を脳裏に浮かべると、

なぜか、胸の鼓動が高まるのを感じていた…―。

(アルバート、元気かな…?)

思わず、アルバートのことを思い浮かべてしまってから、

私はふと我に返った。

(変だな…。私、なんでアルバートのことを…?)

私が不思議に思っていると、傍らからジルが声をかけた。

ジル「…さあ、着きましたよ」

馬車は、ネープルスの城の前へ到着したところだった。


ジルに手をとられ私は馬車を降りる。

すると、傍らにもう一台豪華な馬車が滑り込んできた。

(あっ…)

やがて馬車が止まり、ドアが開くとゼノ様とアルバートが降りてきた。

「こんにちは」

ゼノ「久しぶりだな、プリンセス」

ゼノ様は私を見とめると、にこやかに頷いて、城内へ歩いて行った。

一方アルバートは、

渋い顔をして私に近寄ってくると、ぼそっと口を開いた。

アルバート「…あなたはプリンセスなのですから」

アルバート「俺にまで頭を下げる必要はありません」

(アルバート…わざわざ何を言うのかと思ったら…)

私はおかしくなって思わずくすっと笑みを漏らした。

アルバート「なにか?」

アルバートは訝しげな表情をして、私に問いただす。

「いいえ、お元気そうですね」

「久しぶりにお会いできてうれしいです」

私がそう答えると、

アルバートは少し驚いた様子で、二三度瞬きをした。

アルバート「…そ、そうですか」

アルバート「それでは…」

そしてアルバートは、少し頭を下げると慌ててゼノ様の後を追っていった。


ネープルスの場内では、

私たちを大勢の使用人が迎え入れてくれた。

使用人「…ようこそおいで下さいました」

使用人「まずはそれぞれお部屋にご案内いたします。どうぞこちらへ…」

ゼノ様とアルバートが階段を上って案内されていく後ろ姿に、

私も自然とついていく。

(どこのお部屋だろう…?)

すると、アルバートはくるっと振り返り、

後に続く私を見て眉をひそめた。

アルバート「…何してるんです」

「はい?」

アルバート「まったく、あなたはプリンセスでしょう?」

アルバートはやれやれといった調子で話し始めた。

アルバート「そして、仮にも女性なのですから…」

アルバート「我々と同じ階なわけないでしょう」

「あ……」

(うっかりしてつい……)

「そう言われれば、そうですね……」

私の言葉に、アルバートはあきれ顔をしてメガネの位置をくいと正した。

アルバート「男と同じ階など、何かあったら…」

「何か…?」

私はなんとなく首を傾げてそう繰り返す。

アルバート「それは…」

するとアルバートは困ったように、眉をひそめて口ごもって黙りこんでしまった。

アルバート「…まあいい」



アルバートは大きく息をつくと、気を取り直したようにぽつりと呟いた。

「……?」

微笑んでアルバートを見つめていると、

私はふと別の方に声をかけられた。

使用人「プリンセスは、どうぞこちらです」

「あ、はい」

私は使用人に連れられて、さらに上階へ案内された。

フロアへ出ると、そこにはずらりと同じようなドアの部屋が並んでいる。

使用人「来賓の方のための棟なので、似たような造りになっていますが…」

使用人「間違えないように注意してくださいね」

(ほんとだ、ドアの形がそっくり…)

「はい、わかりました」

私を部屋の中へ通すと、使用人は一礼して下がって行った。

私は部屋で一人になって、ベッドに腰を下ろす。

(長旅だったから、少し疲れたかな…)

そして、一息ついて大きく伸びをした…。


一方…―。

階下でジルとアルバートはそれぞれの部屋へ案内されたところだった。

ジル「ここまで同じような部屋が並んでいると…」

ジル「間違えて違う部屋に入ってしまいそうですね」

アルバート「…そうですね」

すると、ジルはふっと含み笑いをして、アルバートを見つめた。

アルバート「なんですか」

ジル「パーティーで酔って、間違えてプリンセスに…なんてことはやめてくださいよ」

ジルは少し冗談めいた調子でアルバートにそう言った。

アルバート「そんなわけないでしょう」

むっとした様子で返すアルバートに、ジルは微笑みを返す。

ジル「わかっています、冗談です…」

ジル「見たところあなたは真面目そうな方ですから、信頼していますよ」

アルバートは返事のかわりに少し眉をあげると、

そのまま自分の部屋に入って行った…―。



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つづきます


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