帰りの車の中、私も主人もずっと前をみたまま黙っていた
主人は、今日雨で迎えに来たのではない…
家出した私の事に気づいていたのだ
子供がなんとなくその場の雰囲気を察して、「ママの制服姿、カッコイイね~!」とはしゃいだ声で言った
私は子供に「そぉ?ありがとう~♪」と,とても嬉しそうに答えた…というか、実際、子供に褒められたのは、なんだかとても嬉しかった
主人なら、また「スカートがきつそうだな…」とか「おばさんみたいだな…」とかいうんだろうな…
と思っていると同時に
「昨日はごめん。カッとして悪かったよ」
と小さな声で言った
その気の弱い声…どこかで聞いたことがある…
どこだっけ…?
…そうだ、、
病院にいた時にDVで来ていた夫婦の旦那さんの台詞だ…
むらさき色に腫れた奥さんの頬と、腕を優しく冷やしながら、オドオドとやってくる夫…
妻が悪い!と殴ったのなら、もうそれで頑として譲らなければ、それも一本筋の通った生き方だ!
だか…あとですぐに謝る…というのはどうだろう…?
あとで謝る…という行為の一連までが一つの『DV家庭内暴力』のような気がする
だからタチが悪いのだ
…主人も、あの夫婦たちのように、またカッとしたら殴り、蹴り…そして、また優しく謝るようになるのだろうか?
出会った頃や新婚時代、ずっととても優しかった主人は「暴力」なんて絶対に考えられない人だった
なぜ、変わってしまったのだろう?
あの泣きながら主人を待っていた日々、主人が私のもとに帰ってきた喜び、もうどこにも行かないで…と願った日々、
私は主人の何を待っていたのだろう?
なんだか、どうでもよくなってきてしまった
私が待ち続けた愛しい夫は、こんな人だったのか?
…もしかして、私が悪いの?
主人をおいて仕事に夢中になったから?
「いえ…主人が悪いんじゃないんです。主人がイヤだというのに、私がちゃんとお掃除しなかったから…、私が悪いんです…」
と言ったら、それはもう全くDVの夫婦と同じではないか!
私は大きなバッグを膝の上に抱えながら、なるべく冷静にオトナになって
「できるだけ掃除はマメにするようにするから…」
主人に100歩譲ったのにもかかわらず、すかさず
「マジ頼むよ」
…!!な・なんかムカつく!
「私も頑張ってるんだから、できる時はパパも時々手伝ってね。」
オトナでない主人はどんどん続けて
「この間、テレビでやっていた主婦は、自分がトラックの運転手を好きでやってるから…って言って、夜中にちゃんと掃除と洗濯してから、トラックに乗ってたぞ。好きな事、やってるんだろっ?当たり前じゃないか!」
「じゃあ暴力はいいっていうの!」
「それはさっき謝っただろっ!俺が言ってるのは掃除だっ」
「トラックの運転手のお姉さんでも、暴力があったら、話は別だと思うよ!」
子供の事が気になり、ふと後ろを振り返ったが幸い座席で丸くなって眠っている
本当に眠っていてくれていますように… ごめんね
掃除が原因なのか、仕事が原因なのか…
「家出」に失敗した妻は、また、今朝早く飛び出した我が家に連れ戻されていった
私は家に帰るとイヤミのように、家中の掃除機をかけ、片っ端からその辺に落ちているものを捨てまくった
主人は、いったいどうすれば満足なんだろう?
身体はヘトヘトだったが、夜は「資金計算」と「住宅工法」のプリントを覚えまくった
ちきしょー!負けるもんか!
せっかく戻した夫婦の距離が、またどんどん離れていく事に気づいていたが、もう止められなかった
…つづく
主人は、今日雨で迎えに来たのではない…
家出した私の事に気づいていたのだ
子供がなんとなくその場の雰囲気を察して、「ママの制服姿、カッコイイね~!」とはしゃいだ声で言った
私は子供に「そぉ?ありがとう~♪」と,とても嬉しそうに答えた…というか、実際、子供に褒められたのは、なんだかとても嬉しかった
主人なら、また「スカートがきつそうだな…」とか「おばさんみたいだな…」とかいうんだろうな…
と思っていると同時に
「昨日はごめん。カッとして悪かったよ」
と小さな声で言った
その気の弱い声…どこかで聞いたことがある…
どこだっけ…?
…そうだ、、
病院にいた時にDVで来ていた夫婦の旦那さんの台詞だ…
むらさき色に腫れた奥さんの頬と、腕を優しく冷やしながら、オドオドとやってくる夫…
妻が悪い!と殴ったのなら、もうそれで頑として譲らなければ、それも一本筋の通った生き方だ!
だか…あとですぐに謝る…というのはどうだろう…?
あとで謝る…という行為の一連までが一つの『DV家庭内暴力』のような気がする
だからタチが悪いのだ
…主人も、あの夫婦たちのように、またカッとしたら殴り、蹴り…そして、また優しく謝るようになるのだろうか?
出会った頃や新婚時代、ずっととても優しかった主人は「暴力」なんて絶対に考えられない人だった
なぜ、変わってしまったのだろう?
あの泣きながら主人を待っていた日々、主人が私のもとに帰ってきた喜び、もうどこにも行かないで…と願った日々、
私は主人の何を待っていたのだろう?
なんだか、どうでもよくなってきてしまった
私が待ち続けた愛しい夫は、こんな人だったのか?
…もしかして、私が悪いの?
主人をおいて仕事に夢中になったから?
「いえ…主人が悪いんじゃないんです。主人がイヤだというのに、私がちゃんとお掃除しなかったから…、私が悪いんです…」
と言ったら、それはもう全くDVの夫婦と同じではないか!
私は大きなバッグを膝の上に抱えながら、なるべく冷静にオトナになって
「できるだけ掃除はマメにするようにするから…」
主人に100歩譲ったのにもかかわらず、すかさず
「マジ頼むよ」
…!!な・なんかムカつく!
「私も頑張ってるんだから、できる時はパパも時々手伝ってね。」
オトナでない主人はどんどん続けて
「この間、テレビでやっていた主婦は、自分がトラックの運転手を好きでやってるから…って言って、夜中にちゃんと掃除と洗濯してから、トラックに乗ってたぞ。好きな事、やってるんだろっ?当たり前じゃないか!」
「じゃあ暴力はいいっていうの!」
「それはさっき謝っただろっ!俺が言ってるのは掃除だっ」
「トラックの運転手のお姉さんでも、暴力があったら、話は別だと思うよ!」
子供の事が気になり、ふと後ろを振り返ったが幸い座席で丸くなって眠っている
本当に眠っていてくれていますように… ごめんね
掃除が原因なのか、仕事が原因なのか…
「家出」に失敗した妻は、また、今朝早く飛び出した我が家に連れ戻されていった
私は家に帰るとイヤミのように、家中の掃除機をかけ、片っ端からその辺に落ちているものを捨てまくった
主人は、いったいどうすれば満足なんだろう?
身体はヘトヘトだったが、夜は「資金計算」と「住宅工法」のプリントを覚えまくった
ちきしょー!負けるもんか!
せっかく戻した夫婦の距離が、またどんどん離れていく事に気づいていたが、もう止められなかった
…つづく
私もDV経験者ですが、最初は同じように蹴り程度…。
暴\力ってだんだんエスカレートしていくんですよー(涙)。
赤羽さんのご家庭はそんな事にならないといいんですが…。
ちょくちょく拝見させていただきますー。。。
何かが、乗り移った夫を目の前にして 一瞬にして 心は、離れますよね。
応援しています。
お越しいただいてありがとうございます。
まさか、自分にこんな事が降りかかってくるなんて考えてもいませんでした。
本当に主人は平和な人でしたから…
アノ瞬間、何かが止められなくなってしまうのでしょうか?
暴力に屈すると、また増長すると聞きました。
暴力の後で優しくなるのがクセモノです。
りなさんのところはもう解決したのでしょうか?
お互いに頑張りましょうね!
pooさんまでそんな経験があるのですか?
世の中にはこういう事が度々あるのでしょうか?
なかなか人にも言えず、かなり悩みました。
暴力を許せない!…という気持ちと、もしかして自分が悪かったのかなぁ?という気持ちまで持ってしまい、とてもつらかったです。
でも、確実に「愛」は冷めます。
それだけは確かです。
世の中の男性方、いかなる理由があっても、女性への暴力は絶対に許せません。
あとでどんなにフォローしても、もう元にはもどれません。気持ちは確実に離れてしまいます。
女性より男性のほうが力が強く生まれてきているのですから、それで勝っても何にも残りません。悲しみが残るだけです。