ロシアの大味さに魅せられるオッサン日誌

ミリタリー中心ですが、のんびり綴ろうと思います。

ソ連海軍歩兵 M81迷彩ユニフォーム

2008-08-20 | Russian Militaria

先週は海軍歩兵スペツナツのブラックBDUをUPしましたが、今週は海軍歩兵用「M81」迷彩ユニフォーム。

この迷彩ユニフォーム、フローラ等とは似て非なる独特の迷彩パターンで、色々調べてみると、アフガン戦争用に採用され、90年代中期頃まで、海軍歩兵と空挺軍(VDV)の一部が使用していたらしく、海外の旧ソ連・ロシア軍の迷彩服マニア筋では「ピンクカモフラージュ」と呼ばれている様です。

この「M81」迷彩ユニフォーム、海外オークションで知り合いになった米国海軍大学教授のコレクションを高額で(ホンマに高かったぞ!)譲り受けたもの。教授曰く、彼の友人のロシア人海軍歩兵退役将校から、ほぼ未使用状態で贈られたものだそうです。

色々な人物に「ソ連・ロシア海軍歩兵関連は何でも買うから!」と唾を付けておくと、思いがけない逸品がオファーされてくることもあるんですね。極美状態のユニフォームを購入できてラッキーでした。

海軍歩兵は迷彩ユニフォームであろうと基本はブラックベレー。この頑固さがいいですね。海軍歩兵パッチと海軍将校用マカロフ黒革ホルスターと黒革ベルトも決まってます。

上の二枚はフラッシュ撮影したもの。下の二枚は同じアングルで自然光で映したもの。迷彩の色調が微妙に変わって見えます。ボーダーシャツも撮影の関係で、ブルーと白のストライプに見えますが、海軍歩兵はVDV等とは異なり、水兵用の黒に近い濃紺と白のボーダーシャツです。

 

前回に続き、再び海軍歩兵スペツナツ用ブラックAKスリングを装着したVFC製AKS-74再び登場!独特の色調のブラックAKスリングがシブいなあ(完全に自己満足の世界)・・・。因みに、下士官・兵用の黒革ジャックブーツは素材が固い為、立ててもフニャリとなりません。将校用はソフトレザーを使用している為、この写真の様に折れ伏してしまいます。

迷彩ユニフォーム裏地の製造印を見ると、1989年製であることが判ります。ってことは「M81」ではなく、改良型の「M88」なのかな?イマイチよく判りません。ソ連ボロボロ末期状態時の製造にしては、縫製もしっかりしています。

肩章エポレット部には野戦服用の艶消し濃グリーンの大尉の階級章。このユニフォームの所有者は大尉だったのか。目立たないのでUPするまで階級章に気が付かなったという。因みに、ケースバイケースで迷彩服でも、銀色の☆階級章を付ける場合もある様です。

凡そ精鋭の海軍歩兵とは思えないアジア系メタボ300%オッサン、フローラ迷彩に佐官用の大きな野戦服用ランクスターを付けてます。現行ロシア海軍の海軍歩兵中佐ですね。天下の海軍歩兵なんですから、もう少し痩せましょう!

海軍歩兵下士官。確かに独特の配色と迷彩パターンのユニフォームです。因みに以下の写真は将校ではないので、黒革マカロフホルスター付き黒革ベルトは着用せず、碇のバックルに黒ベルトを着用します。とにかく海軍歩兵は黒が大好き。

Photo : camo.net / morpeh.com/ wikipedia

ブラックBDUとM81迷彩ユニフォームを着た少佐(左)と大佐(右)。ブラックBDUを来た少佐はレイバンそっくりのサングラスを胸ポケットから下げてます。レイバンを真似したロシア製?欲しいぞと・・・

Photo : morpeh.com

アフガン戦線向け海軍歩兵親衛連隊のBRDM-2装甲水陸両用偵察車。いかにも海軍歩兵らしい装備です。ソ連海軍旗と砲塔には親衛連隊(GVARDIA)のマーク。アフガン戦には、これらの装甲車と共に、M81迷彩ユニフォームの海軍歩兵が投入されたのでしょうか。

アフガン戦争時代の海軍歩兵。迷彩ユニフォームが決まってますが、疲れきっている感じです・・・

Photo : morpeh.com

こうして海軍歩兵のユニフォームを比べて見ると、迷彩ユニフォームもシブいのですが、やはり個人的にはブラックBDUの方が海軍歩兵らしくて軍配が上がります。

 


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4 コメント

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こちらでははじめまして (Yakov)
2008-08-21 20:18:35
いつもうちの駄ブログにコメントどうもありがとうございます。
おお、よい状態の迷彩じゃないですか。やはり持つべきものはコネクション、ですね~。
この頃の海軍歩兵は黒ベレーと合わせて「大々的に自身をアピール」するかと思えば(迷彩キャップとあわせるときには)帽章まで陸軍式になったり、いまいち統一されてないのがまた面白いですね。
兵用茶色野戦ベルト&サスペンダーには「カーキに塗られた海軍バックル」という全軍でこれ以外使われていないものを支給しておきながら帽章はカーキの陸軍用(野戦つば付帽の場合)…ともう経費削減してるんだかしてないんだか。

迷彩服の市場での名称は(欧米でつけた)便宜上のものなのであまり真剣に受け取られないほうがよろしいかと。M88というのは制定なんではなく「88年発行の規定本に出てきたから」くらいの意味だと思います。
空挺部隊の2ポケットタイプは確かに初期後期で裁断がえらく違うのですが、4つポケットタイプはあまり初期後期で差がないみたいです(最初期には「肩章が貼り付け式」のが少数ロットあったみたいですが)。
いずれにしても今や(モスクワでは)市場から消えて久しい貴重な服です。「安からぬ」出費の甲斐はあったと思いますよ。眼福です。
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ご投稿有難うございます(Yakov様へ) (ak_ojisan)
2008-08-21 21:22:50
実はまだ会社におりまして、会議室からコソコソとご返事させて頂いています。

こちらこそYakov様のブログを口をアングリと開けつつ拝見させて頂いています。いつも驚きと勉強の日々です。

貴重なご意見、並びにコメント、どうも有難うございます。

名称の件は、Anikiev様からも同様のご指摘を以前頂きました。要は1973年(だったけか)と1988年発行の規定本を参考に、西側が付与したコードに過ぎず、旧ソ連で付けられた正式名称ではないのですよね。どうも日本人(特に私)は名称とかに拘ってしまい、「M88はこうでなければならない」などと決め付け、結局訳が判らず悶々とする傾向があるみたいですね(笑)。

この迷彩服も、入手に手間取り、且つ89年製にしては非常に縫製もしっかりしているので、海軍歩兵アイテムの中ではお気に入りの一つなのですが、やはり個人的にはブラックBDUに魅かれてしまいます。ブラックBDUは何着持っていても足りないものの一つです。

今後とも宜しくご指導、アドバイスお願いします。
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素晴らしいです! (あぶるっち)
2008-08-22 00:06:05
この迷彩服、カメラで撮るたびに違うようにみえますw

ブラックBDUもいいですが、迷彩服も最高ですね!

そういえば下士官用の黒BDUをオーダーしましたが、偽物でないことを祈るのみですw
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そうなんです(あぶるっちさんへ) (ak_ojisan)
2008-08-22 00:20:32
昨夜徹夜で朝5時まで写真撮ってたりしていたもので、撮る角度は同じでもフラッシュ焚いて撮影したものと自然光で撮影したものでは色が違ってしまうのです。バタバタとUPするものではないですね。

迷彩もいいのですが、私的にはやはりブラックBDUの方が海軍歩兵らしく感じるんですよね。

それと、オヨヨ!ブラックBDUあったのですか!それは素晴らしい!私も下士官・兵用と将校用のブラックBDUを毎日探しているのですが、無い無い無い・・・ひょっとしてロシアですか?

Soviet Powerのウクライナ海軍歩兵の流用でなければ他に偽物は聞いたことが無いので、本物で間違いないのではないでしょうか。それに黄色のFマークが入ったブラック肩章を縫い付ければ完成ですね。
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