Gary Moore 「Over the Hills and Far Away ~望郷の果て」 (1987)
8th Album 『WILD FRONTIER』 Track.1
【歌詞】
正直に言うと、当時はあまり洋楽を聴いておらず、この曲の存在も知りませんでした。J-POP大好きっ子だったし。今もだけど。
知ったのは2005年、フィンランドのゴシックメタルバンド・Nightwithのベスト盤から。これが本当に素晴らしい。
Nightwith 「Over the Hills and Far Away」 (2001)
1st Mini Album 『Over the Hills and Far Away』 Track.1
2nd Compilation Album 『Bestwishes』 Track.16
「ハードロックとアイルランド伝統音楽の融合」という魅力に加え、歌姫ターヤ・トゥルネンの響きあるオペラ式の歌唱が、このジャンルにほとんど触れたことがなかった自分にとっては本当に衝撃的でした。大サビとかマジ鳥肌もの。Nightwith自体は基本メタルですから、ベスト盤の中にひとつだけあったハードロック調のこの曲が余計に印象に残った、ということもあるでしょう(もちろんメタル曲も素晴らしいですが)。
しばらくしてからカバー曲ということに気づき、さらに数年してようやくムーアの原曲を拝聴。アレ、なんだろうこの感覚。ターヤの歌声に惚れてたはずなのに、ムーアの雄々しい歌声も悪くない…というか凄く良い…。イントロの地響きのようなドラムは、恰も祖先の英霊たちに呼びかけているかのよう。バイオリンとギター、それぞれのソロはどちらも最高のメロディ&音色。Nightwith版がバンド自体の幻想的イメージを纏っているのに対し、ムーア版はより原始的な、ケルトの遺伝子に訴えかける曲となっていました。
結論、甲乙つけがたし。どちらも最高という話なのでどちらも聴いたら良いと思います。