恋ほたる
陰から見てます 泣かせます
弱い女の 恋なんて
涙に埋もれた 泣きガラス
都会の海に 溺れながらも
明日を飛びゆく
恋ほたる あゝ…
風にたわむれ 泣いてます
不幸のなみだ 恋さだめ
肩身が狭い 紅孔雀(くじゃく)
羽を休めた ゆめ天使
おんな酔いどれ
恋ほたる あゝ…
空が飛べない 折れつばさ
都会の隅で 深酒(ふかざけ)で
瞳になみだ 海かもめ
立ち直れない 恋敵(かたき)
唄う恋歌
恋ほたる あゝ…
最終船便
恋が空を落ちて 暗闇になる
胸が苦しい 港の波止場
人が疎らな 船便に
別れを惜しむ なみだの姿
貴方ゆくのね 最終船便…
恋の涙なんて いつも苦味
憧れ落ちて 未練泣きする
決まり台詞で さようなら
幸せなんて 不幸の始まり
明日から孤独 最終船便…
銅鑼の音に テープが切れて
船が出てゆく 薔薇が散って
赤い灯ひとつ 消えてゆく
手を振りながら 心で叫ぶ
あなたありがとう 最終船便…
愛の迷路
落ちた暗闇に 迷いながら
見えない道を
歩くなんて
灯りのない お月さまを
探すようなもの
出口が見えない 愛の迷路…
貴方と別れて 絶えぬ苦しさ
影踏みばかり
涙に埋もれ
冷たい風に震え 上りの坂に
苦労をしている
女の運命は 愛の迷路…
川に流れゆく 赤い薔薇の花
貴方の影を
躊躇いながら
何処までも追いかけて
休むことなく
枯れ果てるまでも
命の限り 愛の迷路…
みちのく列車
ここで一緒に 死ねたらいいと
世間から逃げた
ふたりは 愛の果てまで
離れたくない
そんな強い 気持ちがあった
危ない恋のお相手
旅にでようか
あああ みちのく列車…
岸壁に唸る 海ははかなく
ふたりの生命を
巻き込んで 見知らぬ世界
連れてゆくだろ
星が高くに 光り耀(かがや)く
ふたりの命が結んだ
愛の絆(きずな)
あああ みちのく列車…
雪舞い津軽
港に雪が降り なにもない
風が強く 船が揺れている
あなたに逢いたいけど
港に船が止まり 動かない
雪深く歩けない
あゝ雪舞い津軽…
写真胸に抱き 逢いたさが
込み上げて来て 切なさが募り
寂しいだけの夜に
目に涙を溜めて 陰で泣き
ひとりあなたを思う
あゝ雪舞い津軽…
窓から見える ボタン雪降る
風にヒュウルリ 雪舞い津軽
目に涙を溜めて 陰で泣き
ひとりあなたを思う
あゝ雪舞い津軽…
