合気道鴻心館《明月会》Meigetsukai

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2019年1月18日

2019年01月18日 | 合気道
合気道新年奉納演武-2019年1月3日 多治速比売神社拝殿前






p24
仕事・ふつうの人のふつう以上の夢

仕事で肉体や心に受けた傷はもちかえり・夕餉のテーブルやテレビの

前におかれる。それは憎しみをもってわれわれの社会にふれたと言っていい。

多かれ少なかれ。

この文句はあいまいだが、おそらく仕事に対する姿勢のあやふやさを表している。

この本は、日々糧と同時に日々の意味、現金と同時に人から認められること・・・

何かしら生甲斐を求めることについての本だ。

この本の主人公の男女の願いは人に記憶されたいということだ。

もちろん数こそ少ないが、自分の日々の仕事に魅力を発見しているしあわせなものもいる。

じぶんの作品をみて満足していた、インディアナ州の石工

気持の良い音をもとめ手に入れるシカゴの調律師。

ひとつの命を救うブルックリンの消防士・・・

しかし、

この人たちの満足感からは、ちょうどジュードが知識を渇望したように、仕事そのものというより

むしろ、その人の人柄が感じられはしないだろうか?

たぶん、それが正しい。でもそこにも共通する性格がある。

賃金以上のそれをこえる立派な仕事をしようとする意志だ。


p29
なにか非現実的なもの。わたしには、それこそがこんどの企てのなかで常につきまとった感覚だった。

p31
前の時と同様、この本でも意識的に除外したものがある。

具体的にいうと、牧師(若い神父ははいっている)、医師(歯科医は入れた)、政治家、ジャーナリスト

それにあらゆる物書き(例外は映画評論家。この人のテーマつまり仕事は、映画の事を扱ったり、扱わなかったりだ)>

こういう人たちの巧妙な弁舌、プロのおしゃべりには、べつの場があると思ったからだ。

この人たちの姿勢は、わたしのテープをおこたしかぎりでは、自己陶酔以外の何物でもない。

わたしの興味は、あまりきこえてこない他の領域にあった。



ピアノ調律師 ユージン・ラッセル

p399
はじめたらすぐに金になるというものじゃあないから、調律をやる若者がへっている。

p400
私は影みたいなものだよ。

だれかがピアノ調律師ってよびければどうぞって感じさ。こっちはまるっきり地位なんて意識してないんだから。

p401
人生の中で、何をしても、それは、どこかで尊厳とつながっているよ。

何かをきちんとやり、正直にやってさえいれば

他人にどうみえるかなんて、たいして重要じゃない。

本当の生き方ってそういうものさ。

ひとを利用してさ、人から吸い取っていく、そんなのわたしにはできない。


この書を読んでから、


この戦後の日本をみせてくれる書を読み終えて、対比せずにはいられない衝動にかられる3冊でした。


アメリカという世界に生きている人たちは、どうしようもないひとは多いけれど

どんな世界がこようと底知れない力強い息吹を感じられる社会であること。

自分の国を"クソみたいな国だ"といいつつもアメリカ人の仕事にむける誇りというものを見せてくれました。








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