1898年の観測開始以来の平均気温で過去最高を記録した
そうです。
つまり、112年間の観測データではトップだったというわけ
ですが、次いで異常気象分析検討会 (こんな会があるんだ) が
今夏の猛暑は 「異常気象」 と判定したそうなのです。
さらには 「最高気温が更新されるような夏を、近々に再度
経験する可能性がある」 と言及したそうなのですが …。
世界気象機関の決まりによれば 「気候」 とは過去30年間
の平均値をいい 「異常気象」 とは、平均値から逸脱する
「気候変動」 が見られた場合をさすのだそうです。
要は、30年に1度といわれる異常気象が今年の猛暑となる
わけなのですが、はたして本当に異常なのかどうか …
今後、これがあたりまえの正常な気候になってしまうのだと
したら、憂鬱で不安と言えば不安なのですが …
「こんなに暑い夏は初めてだ」 と毎年のように嘆くことに
ならないことをせつに祈りたいものです。
ところで、
ここ、2ヶ月間は、1号 さんの 「ウサギとカメの物語」 の
独壇場だったので ボク のブログ記事は、6月に投稿した
「24時間戦えますか?」 や 「遥かなるメッセージ」 にまで
遡(さかのぼ)ることになりますが、いずれも効率や手軽さや
便利さを追求する現代のシステムや現代の日本人の生き方
(都合の悪いものや見たくないものは見ないでも済むような
生活)に疑問を投げかける内容の記事でした。
「24時間戦えますか?」
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/188.html(参照)
「遥かなるメッセージ」
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/193.html(参照)
それらの記事でも、自然やありのままの姿の 「地球」 や
「気候変動」 などにも触れていますが …
次々に新しい商品が生まれては更新されると言えば、先日
「ipad」 を筆頭にして電子書籍への注目が集まるなか、
ソニーの米国法人が電子書籍端末 「リーダー」 の新モデル
を発表したという新聞記事に目がとまったのです。
それによると、
インターネット経由で、ソニーの書籍配信システムである
「リーダー・ストア」 に接続して、一部無料の約120万冊の
品揃えから端末に取り込む仕組みになっているのだそうで、
インターネット通販の最大手である アマゾン・ドット・コム
などに先駆けて2006年にいち早く電子書籍端末を投入した
ソニーが、年末商戦期の日本再参入をにらんで需要喚起に
本腰を入れた形になるとしていました。
現行の 「リーダー」 は、米国など9カ国で販売されています
が、対象を日本、中国、イタリア、スペイン、オーストラリアに
広げるとしています。
韓国のサムスンも、Ipod 型のデジタル音楽プレーヤーに
電子書籍機能を搭載させた新商品をヨーロッパ市場向けに
展開していますし、今後、ますます、紙の本(アナログ)から
携帯端末などを利用した電子書籍(デジタル)への移行に
拍車がかかりそうな雲行きですね。
いま直ぐの問題ではないとしても紙の本はどうなってしまう
のだろうという漠然とした不安がつき纏(まと)います。
それというのも、デジタル全盛という時代的な逆境をバネに
アナログ市場の掘り起こしを図ろうと奮起し、創刊したばかり
のフリーペーパーの休刊が決まり、版元さんから広告営業と
配達のストップの通知が唐突に入ったからなのです。
人知れずに影の助っ人エイドマンとなるべき透明人間5号
の担当していたフリーペーパーでもあり、自分なりにも頑張り
努力もしていただけに残念無念ですし少しだけ自己嫌悪にも
陥っているのです。
そのことを 1号 さんに相談すると、自身が直面している
問題に酷似もしくは相当するような話が 「イソップ童話」 の
なかに見つかるはずだから、とにかく探してみろというので、
ひと通り拾い読みしたところ 「ヤギ飼いと野ヤギ」 という話
にたどり着いたのです。
――― 『ヤギ飼いと野ヤギ』 ―――
飼いヤギの群れの中に、野ヤギが数匹まぎれ込んだのを
見つけたヤギ飼いは、手なずけて自分のものにしようと思い
飼いヤギたちには、わずかのエサしか与えないのに新参者
の野ヤギたちにはどっさりとごちそうをしたのです。
翌朝、群れを放牧すると野ヤギたちが一斉に逃げ出した
ので、「この恩知らずめ」 とヤギ飼いが叫ぶと 「昔からいる
仲間たちよりも、きのう来たばかりの我々を大切にするよう
では、私たちも長くいるほどぞんざいに扱われるのでしょう」
と野ヤギは言い放ったというお話です。
野ヤギたちが警戒し用心をしたのは、長年慣れ親しんだ
飼いヤギたちよりも、新参者の自分たちの方を大切にした。
ということは、もしまた別のものがやってきたら、同じように
新しい方を大切にするのだろうと思い逃げ出したわけです。
この話の一般的な教訓としては …
長年の友より、新しい友を大切にする者は信用できない。
新しい友のために古くからの友を裏切る者は その報いを
必ず受ける。
といったところでしょうか。
新しい物が好きで、珍しいものばかりを大切にする人は、
アテにならないばかりか信用もできないというお話ですね。
つまり、見方を変えれば、新しい物に傾注して夢中になり、
古くから使用していた物の価値を見失えば、いつの日にか
その見返りやしっぺ返しとしての報いを受けることになる。
あるいは、
常に新しいものを欲すればエンドレス(キリがないこと)に
なり、仕舞いにはすべて失うこととなる。
… とも解釈できるわけです。
古くからいるヤギたちも、あきれて別のヤギ飼いのもとに
逃げるのかもしれませんからねぇ。
ところで、誰もが、いつでも、どこでもネットを利用できる
「ユビキタス社会」 の到来とかで …
最近では ITではなく ICT(情報コミュニケーション技術)
と呼ぶそうですが、その進展と変化のスピードに、暮らしや
仕事の内容、設備投資、応用能力などが追いついて行かず
その影響の大きさに戸惑いと不安を抱きかかえているような
人たちが大勢いますよね。
たとえば、2号 さんの 「アナログ堅持論者」 に登場する
M さんや ボク の 「無料中古車情報誌」 にある販売店
の社長さんたちです。
「アナログ堅持論者」
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/155.html(参照)
「無料中古車情報誌」
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/182.html(参照)
その他にも設計事務所などでは、ほんの10数年前までは、
製図板とT定規と紙とエンピツがあれば仕事になったけれど
いまは、パソコンを使いCADで描くのがあたりまえの姿で、
入札も電子入札が主流の風景に様変わりしているそうです。
設計自体も電子納品となって、設計、施工、管理、運営の
各段階でも、関係各社はデータなどの電子情報を相互かつ
頻繁に交換・共有して業務の効率化とコストの削減を図って
いるわけで、企業にとって ICT は必要不可欠なインフラ
(経営基盤)となっているのです。
ところが、そうした人的資産や設備投資の資金運用に限り
のある中小零細の企業が、急速に進む「デジタル新時代」に
対応すべく ICT の進展についてゆくには、その新陳代謝
のスピードに対する投資負担が大きすぎて、あきらめざるを
得ない状況にあるのです。
そのことは、いずれ、
淘汰される運命にあることを如実に物語っているわけで、
皮肉にも 《飼いヤギに与えるエサで精一杯のヤギ飼いたち
には、新参者の野ヤギに振る舞うごちそうはない》 のです。
こうしたエンドレスの技術開発が、人を不幸にすることなく、
幸せな社会や世界を実現するための情報化であって欲しい
と願わずにはいられませんが、本来的な 「ユビキタス社会」
の到来はまだまだ先のようです。
普段、ボク たちが 「情報環境」 を利用するには、
携帯のタッチパネルやボタンを操作をしたり、キーボードを
打つなどの動作や作業が必要です。
でも、このような方法では、利用者に特殊な技術や操作を
強いてしまいます。
つまり、M さんのような人には 利用 できないわけで、
誰もが、いつでも、どこでもという 「ユビキタス」 とは
なり得ないのです。
コンピューターに理解させるのに人間の指示が必要なの
ではなく、人間の意思をコンピューターが察知するシステム
を技術開発しなくては、本当の 「ユビキタス社会」 の到来
とは言えません。
さて、イソップ(駄洒落)童話でオチをつければ …
翌朝、逃げながら1匹の野ヤギが言いましたとさ。
「夕べ、郵便物も食べちゃったよ」
「郵便食ったっす」「ユービン食ったス」「ユビキタス」
「ゆうべ食ったっす」「ユーべ食ったス」「ユビキタス」
どうにも下手くそだねぇ~。
上手く落とせないと、こんどはホントに針千本飲ますよ
「指切り拳万、嘘ついたら
針千本飲~ます」
はい、「指切った!!」
ちゃんと、指切ったっスよ。 ユビキタス
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