透明人間たちのひとりごと

堕ちたままのシンデレラ

 巷を騒がせていた「STAP細胞論文」の問題は
理化学研究所(以下理研)が小保方晴子ユニットリーダー
の不服申し立てを退ける決定を下したことで当面の焦点は
関係者の処分に移ることになりそうです。

 先般(5月8日)の理研の調査委員会の記者会見において
「不正は明らか」 として再調査を不要とする判断に
同日、理研は早速にも懲罰委員会を設置したわけですが、

 振り返ってみれば、

 先月9日の不服申し立てを発表する記者会見では臆する
ことなく時に涙を浮かべながらも疑惑のシンデレラ
の役を見事に演じ、STAP細胞の存在を問う記者に対して
毅然と言い放った「STAP細胞はありま~す」
とのセリフに名女優にして迷科学者の片鱗を垣間見せた
小保方博士面目躍如は完璧なる演技を披露する形
で延々2時間半にわたる主演舞台を終えたのでした。

 平日の午後1時という時間にもかかわらず、各テレビ局が
他の番組を中断してまで一斉に中継をするフィーバーぶり
となったこの会見で彼女は自らの未熟さと不勉強を詫びは
したものの、論文の不備は単純なうっかりミスであり、自分
には悪意(故意に改竄や捏造をしたこと)はないと繰り返し
強調し、再調査を懇願していたわけですが、結論は非情な
ものとなったわけです。

 理研が小保方氏の不正を認定したことで、彼女ひとりが
悪者扱いされている現状に不信感や違和感を覚える人も
少なくないでしょう nose6anger

 かくいう 2号 は広い意味での小保方擁護肯定派であり
、極めて狭い範囲においては批判否定派でもありますが、

 『法と科学と男と女』 にみるように1号さんは
小保方批判否定派であり、それがために思わぬとばっちり
を受けて 『春はくせもの、夏は酔い』 のブログ
エントリーとなったわけです。

 exclamation 『法と科学と男と女』
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/357.html

 exclamation 『春はくせもの、夏は酔い』
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/358.html


 「不正を不正として直視することをせずにメンタリティー
 な部分に流されて、軽率な判断をするな


 と、1号 さんは擁護肯定派の我々を諌めますが …

 そもそもが、STAP細胞の発見者として華々しく登場した
小保方博士を演出したのは理研ですし、ここぞとばかりに
それに便乗したのがマスコミです。

 朝日新聞ではかっぽう着姿の小保方博士を 「祖母から
もらったというかっぽう着を身に着ける30歳の若き女性
研究者
」 と紹介し、博士であるのに 「小保方さん」
と 「さん」づけで呼んでいます。

 読売もかっぽう着にフォーカスし、「これを着ると家族に
応援してもらっているように感じる
」として「研究室の壁は
ピンクや黄色で、好きなムーミンのキャラクターシールも
貼っている
」と説明しています。

 産経も実験で着るのは白衣ではなく、祖母からもらった
かっぽう着として 「おばあちゃんに応援されているような
気がするから
」とか、ピンク色の壁やキャラクターの他にも
研究室で飼っているペットのスッポンについて 「この子が
来てから実験が軌道に乗ったので幸運のカメなんです

と笑顔を見せたとか、あえて女性らしさや幼さを強調する
内容の記事に終始しています。

 その他にも、「実験室の壁はピンク色に塗り替えられ、
机や棚にはムーミンのグッズがあふれ『女子』の側面を
のぞかせる
」(共同通信)

 肩で揺れる毛先は縦巻きカール。 膝上丈のフレア
スカートに、パールのイヤリングをつけて
」(週刊朝日)

 “ガーリー”なブランド、ヴィヴィアン・ウエストウッドが
大好き
」(週刊新潮)

 … 等々、およそ科学的な大発見を伝える記事とは思え
ぬ内容のものばかりなのです。

 こうした新聞雑誌に加え、テレビ局のほとんどが小保方
博士を「さん」づけで報道し、その女子力を強調することで
小保方フィーバー はさらに加熱してエスカレート
していったのでした。

 従いまして、擁護肯定派に与する 2号 といたしまして
は、これ以降、彼女のことを 「小保方さん」 と呼ぶ
ことにさせていただきますase2

 さて

 画像の流用やコピペなどが指摘された 小保方問題 は、
日本の科学界全体の信頼を大きく揺るがせたことは事実
ですが、当の理研の対応にも腑に落ちない点があります。

 肝心要の「STAP細胞」の存在の有無についても、
理研の言うところの「不正の認定」に対する根本的
な発生事由などの重大な問題点や再発防止策を検討する
組織的な検証や真相の究明についてもおざなりのままで、
問題の早期収拾に汲々の様子なのです。

 そこで、事実関係だけをリストラすると、

 ※ 日本を代表する政府系の研究所の職員(研究者)が
 中心となって、科学史上にも稀な業績となり得る画期的
 な大発見を世界有数の科学雑誌にて発表した。

 ※ その後、論文にいくつかの不備(科学論文にはあって
 はならないレベルの極めて初歩的なミス)が指摘されて、
 世紀の大発見がただの勘違いや茶番劇であったのかも
 しれないという疑念や疑惑が生じている。

 … ということです。

 この場合の「不備」「致命的な瑕疵」なのか
どうかについては、一方の当事者たる英科学誌ネイチャー
に修正申告をしている以上、そちらの結論に委ねるべきで
大騒ぎすることなく粛々と再発防止策を講じればいいだけ
のことのようにも思えるのですが、小保方さんを擁護する
2号 は、ただの「甘ちゃん」 なのでしょうかase2

 たとえば、

 前述した下線部分は静岡新聞にあった斎藤美奈子
(文芸評論家)の文のコピペですが、引用元をしっかりと
明記しなければならないような文章なのでしょうか

 書いてあることは新聞や雑誌に載った文を綴ったもので、
誰が書いても同じような表現となる既成事実です。

 初心者用(米国立衛生研究所のウェブサイト)にある誰も
が見られるような周知された文章を丸々と20ページもコピー
する確信的な捏造犯がどこにいるのでしょうか

 symbol2 いろいろなことが考えられますが、

 たとえば大量の情報をインターネットで手軽に気兼ねなく
集められる状況にあれば、過去の著作物に対する敬意が
薄れ、ネットのページで表現される文章の内容(創作性や
独創性)に対しても、どこかで扱いがぞんざいになっている
ような気がしないではありません。

 どこからが自分の意見で、どこまでが引用なのか、判然と
しない文章が多いのも事実です。

 事ほど左様に、小保方さんは …

 よく言えば 天真爛漫 ですが、悪く言えば、ガサツで
乱暴(几帳面でなくいい加減)な性格の持ち主です。

 別の言い方では、楽観的で 「明るい妄想」 が得意
リケジョ(理系女子 right 差別用語との非難もありますが)
そのものなのです。

 但し、大胆で物怖じしない性格が災いの種を蒔いた感は
否めませんが、その 「明るい妄想」 が単なる妄想
では終わらない可能性を秘めていることもまた動かし難い
事実 であり 希望 なのです。

 そこで、

 理研が意図して“ガーリー”なシンデレラを演出したことは
いまとなっては疑いようもないわけですが、そこには彼女に
科学者らしからぬそうした 素地素養 が認められた
からにほかならないと推測するわけですが …

 要するに、

 今回の騒動はゴシップ誌以下の記事しか書けないような
日本の一流紙や芸能レポーター並みのテレビ報道がその
根幹にあって、自然科学系の女性研究者の希少性と世間
が女性に求めるイメージを投影された彼女の存在が一般
大衆の心をヒートアップさせたことに加えて、大発見という
過剰な期待がひょっとしたら裏切られたのかもしれないと
危惧する心理形成と結びついて極端な憎悪感に反転して
いるのかもしれません。

 いずれにしても、

 問題の核心部分はあくまでも「STAP細胞」の発見
の事実の有無にあると思うのですがねぇ …

 とはいえ、 

 畢竟(ひっきょう)するに小保方晴子

 拙稿 『堕ちたシンデレラなのか』 の記事の
ようにいつまでも、このままの …

 「堕ちたままのシンデレラ」 でいいのか

 exclamation http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/355.html 参照

 それでは

 「おおかみ少年」 ならぬ 「おおかみリケジョ」
という 汚名 に生きることになるのですよ ase

 5号 の言う 「STAP細胞」 という、もう片方の

 「ガラスの靴」 を見つけ出して

 exclamation http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/356.html 参照

 名誉挽回し、汚名返上することを必至

 するしかシンデレラには戻れないのです!!

コメント一覧

オボチャンズⅡ
3年目の浮気じゃなく、3年目の逆襲が始まらないかなァ。
アメリカやドイツでの特許申請の話などもあるし・・・
でも、もう一度シンデレラに戻るのはムリかもね!
ルート1/2
前の『落ちたシンデレラなのか』でも言ったように、「論文に不備があったので修正します」では済まないのかなあ?
現状では、研究を続けられる環境にないわけで、ましてや、ガラスの靴を持った王子さまもいないのだから見つけるのは至難の業だよ!
はだかのケン
「200回以上成功している」それなのに実験を証明するものがない。
そういうものを信じろと言われても無理でしょう。
嘘でないのだとしたなら、妄想かオカルトの世界です。
応援したい気持ちはあっても、どこかでスルーされている感じがして残念でなりません。
オボチャンズ
「それでもSTAP細胞はありまぁ~す!!」
ガリレオ・オボちゃんを応援するオボチャンズで~す!
アンチ党員
STAP細胞は存在しないのです。
小保方氏には研究者としての矜持がまったく感じられません。
ただのいい加減なチャラ子ですね!
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