いろいろと考えてみたのです。
舞台は古代ギリシャ時代、イタリア半島の南端シチリア島
の東岸にある港町シラクサでのことでした。
そこでふたつの事件が起きたのです。…
いまふうに表現すれば、どちらも ストリーキング
(全裸で街中を駆け抜ける行為)をしたことでは共通します
が、それぞれの状況にはかなりの相違点がありました。
それでは、ここで 問題(Question) です。
長靴のかたちをしたイタリア半島のつま先(南端)に
あたる部分に大きな不等辺三角形を思わせるシチリア島
がありますが、その南東岸に位置する港湾都市シラクサ
が舞台の小説と言えば、
ピンポン はい。 透明人間 2号 さん!
「走れメロス!」 。
で、ですが、まだ問題の途中です。
… その南東岸に位置する港湾都市シラクサが舞台の
小説と言えば、太宰 治の 『 走れメロス 』 が有名ですが、
そんな港町シラクサ出身のもっとも有名な人物のひとりで
ある古代ギリシャの自然哲学者にして数学者の名前が、
ピンポン はい。 透明人間 1号 さん!
「アルキメデス」 。
そうです。 アルキメデスですが、まだ問題の途中ですよ!
古代ギリシャの~数学者の名前が冠された物体の密度に
おける自然科学的な法則を何と呼ぶのでしょう
ピンポン はい。 1号 さん、2号 さん!
「アルキメデスの原理!」 。
「アルキメデスの浮力の法則」 。
はい、そうですね。 どちらも正解です。
ということで、ここは丸く治めておきましょう。
… って、タイトル の話はいったいどうなったの
そう、それで 「歩きメデスと走れメロス」 がいいのか
それとも逆に 「走れメデスと歩きメロス」 にするのか
… と、随分と悩んだあげくに、結局、そのどちらでもない
「走れ! メデスとメロス」 に決まったのです。
( … なんのこっちゃ)
こんど、ボクが設置店開拓と配達を担当することになった
静岡県の無料中古車情報誌 カーゲット(CarGet)は
先行する有料の情報誌 Goo や Car sensor というような
巨大なガリバーたちから見れば、小人の国の住人の足もと
でじゃれてる子犬の皮膚に巣食うダニの、そのまた背中に
付着している微生物のような存在にすぎません。
事実、現状ではその姿さえ見つけることができないくらい
にちっぽけな存在である無料の中古車情報誌カーゲットの
設立目的のひとつが、暴君と恐れられていたディオニスの
手から 「シラクサの町を救うのだ」 と言い放ち、ひとり王城
に乗り込んで捉えられ処刑を宣告されたメロスの心情 …。
つまり、小説に描かれた当時のメロスの心意気と通じる
ものがあると感じたからです。
そして、シラクサがカルタゴに味方した第二次ポエニ戦争
では、ローマ軍に包囲されたときにアルキメデスの発明した
レーザービーム(凹面鏡を作って太陽光を集め照射する)を
使って、ローマの軍船を焼き払ったとか、テコの原理を応用
した起重機のようなもので先端がフック状の縄を降ろしては
ローマの軍船に引っ掛けて転覆させ(真偽は定かではない)
、大いにローマ軍を苦しめたとか言われていますが…。
シラクサ陥落の際、ローマ側は 「アルキメデスを殺すな」
と厳命していましたが、地面に図形を描いて思索をしていた
アルキメデスは、それを踏みつけようとした兵士に反抗して
殺されてしまいました。
「私の図形をこわさないでくれ」 (私の円に近づくな)
それがアルキメデスの最期の言葉だと伝えられています。
「私に支点を与えよ、されば地球を動かしてみせよう」
と豪語したことでも有名ですが、アルキメデスといったら…
「ヘウレーカ(EYPHKA)、ヘウレーカ」 (わかったぞ) と
叫びながら裸で走ったという伝説に勝るものはないでしょう。
伝説によると、当時ギリシャの植民地であったシラクサの
僭王ヘロン(ヒエロン)2世が金細工師に金を渡し、純金の
王冠を作らせた。 ところが、金細工師は金に混ぜ物をして
王から預かった金の一部を盗んだ、という噂が広まった。
そこで王は、王冠を壊さずに混ぜ物がしてあるのかどうか
調べるようアルキメデスに命じたのです。
困り果てたアルキメデスが、ある日、風呂に入ったところ、
湯船から水があふれ出るのを見た瞬間に、アルキメデスの
原理を発見したと言われています。
このとき浴場から飛び出したアルキメデスは喜びのあまり
「ヘウレーカ」 と叫びながら裸で走り回ったというわけです。
友の待つ刑場を目指してひた走るメロスも同じでした。
帰りの道中に、豪雨で増水した川に行くてを阻まれるも、
必死に泳ぎきり、峠では山賊に襲われるも、蹴散らしながら
辛くも逃げ切り、疲れ果て、まどろみのなかで苦悶する。
「正義も、信実も、愛も…、考えてみればくだらない。
人を殺してまでも自分が生きる。 それが人間の世界という
ものじゃないか。 あぁ、何もかも馬鹿馬鹿しい。 私は醜い
裏切り者だ」
ふと耳に清水の流れる音がする。 メロスはその水を飲む
と夢から覚めたかのように希望と勇気が満ちあふれ、疾風
の如くに走り出した。
期限の日没まで、まだ間に合う。 走れ! 走れ! メロス。
そうです。 この不況下で、それ相応の広告費を捻出する
余力のない中小の中古車販売店さんの微力にでもなればと
赤字覚悟の掲載料で無料の中古車情報誌を発行するという
のです。
そこに 『走れメロス』 につながるものを、そして、超大国の
ローマに対峙するカルタゴに味方して命を落としたシラクサ
のアルキメデスを彷彿とさせるようにも映る、中古車情報誌
のガリバーである Goo や Car sensor に果敢に挑戦
する カーゲット(CerGet) の姿勢。
その気概あふれる新創刊のフリーペーパー カーゲットの
担当に、ボクも燃えているのです。
どうぞ 存分に燃えて突っ走ってください。(by.1号 )
… … 間一髪! 間に合った。
磔け台の友、セリヌンティウスの縄は、解かれました。
「メロス、君は、真っ裸 じゃないか。 早くそのマントを
着るがいい」 少女のささげる緋色のマントに勇者は、ひどく
赤面した。
「メデス、君は、喜びのあまり、素っ裸じゃないか。さあ早く
そのマントを着るがいい」 智者は頓着なくこう言った。
「私に支点(支店)を与えよ。
さすれば、販売店さんの円(金)を殖やしてみせよう」
ヨォ! さすが、やる気メデス 5号 だ
なんて、おだてないでください。 ブタじゃないんですから…
ところで、
イタリア半島が長靴(ロングブーツ)のかたちだとしたら、
三角岩のようなシチリア島につまずきそうで怖いですね。
テコの原理を応用してちょっとだけ、ずらしましょう。
透明人間 1号 さん、2号 さん、手伝ってください。
ほい来た! 支点、力点、作用点 って、
こいつ テコ でも動かねえよ!
えっ!、イタリア半島だけに長靴(ロングブーツ)
つまり、ロンドンブーツ1号2号 じゃないとダメだってぇ。
っていうか、
そもそも、地球のどこにも支店(支点)がない。
おあとがよろしいようで …
え~、まだ、よろしくない。 アンタもしつこい人ですねぇ!
それじゃあ、質問 です。
冒頭のストリーキングって、どんな王様ですか
アンデルセン の ストーリー に 登場 する
裸の王様 です いやぁ、参りました 。
コメント一覧
白日(しらくさ)
みんなのポチ
肉じゃが
どっちもドッチボール
デッキブラシ
星四つです
写楽斎
最新の画像もっと見る
最近の「たわごと」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事