8月7日に、仙台管区気象台から「東北北部は、今年の梅雨明けの発表を行わないこととしました。」というプレスリリースがありました
(図は全て気象庁ホームページより)
確定値の公表は9月はじめになるため、今後、梅雨明けが特定される可能性もありますが、このまま梅雨明けが特定されなければ、東北北部では2017年以来のこととなります。
過去、1951年以降で東北北部の梅雨明けが特定されなかったのは、1993年、1998年、2001年、2003年、2009年、2017年の6回あります。
これらの年は、冷夏になった年も多く、特に1993年は記録的な冷夏となり、「平成の米騒動」と呼ばれる大凶作の年となりました。
しかし、だからといって今年も同様に冷夏になるとは限りません。
1993年は、東北北部のみならず、沖縄・奄美地方を除くすべての地方で梅雨明けが特定されませんでしたが、今年は東北北部のみです。
過去のケースを見てみると、今年と同様に東北北部のみ梅雨明けが特定されなかったという年は、2001年だけです。
2001年は、8月に平年より気温が低くなったものの、極端な冷夏にはなりませんでした。
そして今年は、7月については、平年より気温が低くなった地方が多くなりましたが、8月に入ってからは各地とも高温傾向で推移しています。
今週の週間予報を見てみても、しばらくは平年より気温が高い日が続きそうですので、今年の8月は冷夏ではなく暑い夏になりそうです