平々凡々 されど日々新たなり  ~この指に 止まってくれる 風を待つ~

ゆく川の流れは絶えずしてしかも、もとの水にあらずとか-。「今までのこと これからのこと 何気なく感ずる小さな夢のことを」

日教養講座受講のお話13:~動詞(て形)「行って」は例外~

2009-08-01 | 日本語教師養成講座

      
  
'09.7.31(金)
日本語教師養成講座 13日目

朝5時半のTV朝ズバ。
自民党の細田氏と民主党の岡田氏の両幹事長が前回の2005年小泉郵政選挙時に掲げた120項目に及ぶマニフェスト成果論争を繰り広げている。
民主党からすれば20・30台の評価しかない。
今や小沢・西松問題や鳩山政治資金問題などどこえやら。本日よいうやく自民党のマニフェストが出てくるという。
8.30総選挙、いかに戦おうと自民党の凋落は明らかである。
問題は総選挙のあと数年間の日本政治の行方。村山首相・細川首相出現後の二の舞でよかろうものか。

北海道で開かれているプロゴルフ・サンクロレアクラシックで17歳の石川遼選手、ノーボギー単独トップ。
マスコミに出てくる彼の話しっぷりは人気の高さに関係なく、落ち着いて思慮深い。家族の姿もあまり出てこない。
ゴルフをしたことのない私の目にも誠実そうなことがよくわかる。
それにしても取り巻くギャラリーの数が多い。

◎連日微妙な天候で蒸し暑いなか、6時過ぎ犬のハナと桜渕公園江戸彼岸桜コースを散歩。
清流・豊川に霞がかかり、小道に沿って新しい孟宗竹が延び、栗の実が落ちた時々の景色など携帯電話に納めつつ40分前後。
せせらぐ湧水の音も携帯へ録音。
家に着けば汗がしたたり落ちる。風呂で汗と朝の気分を流したあと、慣例の腕立て伏せ71回。

自宅を7時半以前に出る場合は国府経由の国道1号線で岡崎市内まで。
7時半以降になる場合は豊川IC経由東名高速経由で岡崎市内まで。

Y言語文化研究所の駐車場に着き、いつものようにその足で駐車場脇にあるK喫茶店裏口から入ってホットモーニング。

本日の科目は、T女性講師による「文法」の4回目。
今までで最も多く接しているT講師は、ビール好きだとのこと。度胸が据わっている。講義態度にも余裕が感じられる。

授業内容は、
「て形」「た形」(動詞及び形容詞)

★「て形」
国語教育における(動詞)の(連用形)のうち活用が「て・で」となるものを、日本語教育では「て形」と呼ぶ。
(辞書形)・(ます形)から「て形」にする方法は、Ⅱグループ⇒Ⅰグループの順に導入するのがよい。

《「知る」は、(はい)と(いいえ)の答え方に注意》
Q:この花の名前を知っていますか。
A1:はい、(知っています)。
A2:いいえ、(知りません)。⇔(知っていません)とはいわない。
何故「知っていません」とは言わないか
⇒「知った」という結果が過ぎて「知らない」のではなく、て形になる前の時限即ちもともと知らないのだから「知る」のない形「知りません」という言い方になる。
・「知る」は瞬間動詞。~ているを付けた形が(結果の状態)を表す。時間的順序は(知る⇒知った⇒知っている)となる。
(継続動詞のように、食べる⇒食べている⇒食べた、とは異なる)(×知る⇒知っている⇒知った、という順序ではない)
・「知っていますか」はもともと「知っている」ことを前提に聞いている。

★「て形」の作り方
Ⅱグループ
ます形:「ます」をとって「て」を付ける。(見せます⇒見せて。借ります⇒借りて)
辞書形:「る」をとって「て」をつける。(食べる⇒食べて。伏せる⇒伏せて)

Ⅰグループ
ます形:
「ます」の前が、
①「い・ち・り」⇒(「い・ち・り」ます)をとって「って」を付ける。(会います⇒会って。立ちます⇒立って。売ります⇒売って)
②「し」⇒(「し」ます)をとって「して」を付ける。(話します⇒話して)
③「き」⇒(「き」ます)をとって「いて」をつける。(書きます⇒書いて)
④「ぎ」⇒(「ぎ」ます)をとって「いで」をつける。(急ぎます⇒急いで)
⑤「に・び・み」⇒(「に・び・み」ます)をとって「んで」を付ける。(死にます⇒死んで。飛びます⇒飛んで。飲みます⇒飲んで)
辞書形:
語尾が、
①「う・つ・る」⇒「って」
②「し」⇒「して」
③「く」⇒「いて」
④「ぐ」⇒「いで」
⑤「ぬ・ぶ・む」⇒「んで」

◎《Ⅰグループの例外》
「行きます」「行く」は、③に従うと「いて」を付けて「行いて」となるが、これは間違い。①と同じように「って」を付けて「行って」となる。

Ⅲグループ
(します・する)⇒「して」と覚える。
(来ます・来る)⇒「来て」と覚える。
または、
・ます形:(ます)をとって「て」を付ける。
・辞書形:「して」「来て」を覚える。

★「て形」を用いた文型
①Vて~
或る動作を行い、次に別の動作をする。
・JR線に(乗って)、岡崎駅で(降りて)、YAMASAに来た。
或る動作をした状態で、別の動作を行う。(「~まま」と同じ)
・スイミングキャップを(かぶって)、プールに入る。
手段を表す。
・アルバイトを(して)、授業料を払う。
原因・理由を表す。(「~から」「~ので」「~ため」などもある)
(「て形」で原因・理由を表す場合は限られている。⇒受ける文が無意志動詞・状態動詞の場合?)
・強いお酒を(飲んで)、頭が痛くなった。
・妙なメールを(送って)、嫌われた。

②Vてから~
順序・順番を表す。
・食事を(して)から、帰りましょうか。
・説明書を(読んで)から、お使いください。

《「~てから~」と「~て~」の違い》
「~てから~」:順番が明確。
・スーパーで買い物を(してから)、本屋へ行った。
「~て~」:時間軸が同じなら、どちらが先でも構わない。
・スーパで買い物を(して)、本屋へ行った。

③Vてしまう
完了を表す。
・夕陽が(沈んで)しまうと、暗くなった。
・試合はもう(終わって)しまった。
後悔・(失敗)を表す。
・ああ、茶椀を(割って)しまった。
・もたもたすると電車に(乗り遅れて)しまうよ。

④Vてみる
試みに何かすることを表す。
・できるか、できないか、とにかく(やって)みます。
・きれいな花が咲いているので、匂いを(かいで)みたい。

★「た形」
(動詞)や(形容詞)などの活用形のうち語尾が「-た・-だ」をとる形を「た形」という。

《動詞の場合、「た形」は(過去の動作・作用)以外にも用いられることに注意》
①過去
・昨日彼に会って、話を(した)。
②完了
・あのチケット買って(くれた)?
・あっ、本が(落ちてしまった)。
③発見
・彼の言っていたお店、ここに(あった)。
④命令・勧め
・ほら、そこ危ないよ。(どいたどいた)。
・さぁ、(食べた食べた)。

★「た形」の作り方
動詞の「て形」の「て:で」を「て・で」に置き換える。(「て形」の作り方参照)

★「た形」を用いた文型
①VたりVたり~
-)複数の行為を表す。
・昨日は、買い物に(行った)り、図書館で本を(読んだ)りしました。
-)二つの行為の繰り返しを表す。
・毎週出張で、東京と名古屋を(行った)り、(来た)りしています。
・クラゲが水中を(上がった)り、(下がった)りしています。
《との違い:の繰り返しは、前とあとの動詞が、「反対語」か「肯定・否定」の関係にある》
-)一定ではない状況を述べる。(時々)
・朝食を(食べた)り(食べなかった)りするのは、体によくない。

《「~て~て~」と「~たり~たり」の違い》
「~て~て~」:時間軸に沿って直線的に行われる。(「~と」)(実際には、時間軸として矢印の横線を書いて説明する)
・昨日は、手紙を書いて、家を掃除して、洗濯をして、買い物に行って---。
「~たり~たり~」:時間軸とは関係なくバラバラに行われる。(「~や」)(実際の授業では絵にある各動作を使って説明する)
・昨日は、手紙を書いたり、掃除をしたり、洗濯をしたり、買い物に行ったりして、結構忙しかったなぁ。

②Vたことがある
経験を表す。
・ルーブル美術館で、この絵を(見た)ことがある。

《「辞書形」+ことがある》は、
あまり頻度が高くない出来事について述べる。(「時々」などの語を付けることができる)
・年に一度くらい、(食べる)ことがある。

③Vたあとで
或る動作の終了後に次の動作をする
・砂糖を(入れた)あとで、醤油を入れます。

《「Vてから》との違いは?
《「Vまえに~」と比較しながら練習すると動詞の形が確認できる》
・(~あとで)は、「た形」(完了)
・(~まえに)は、「辞書形」(未完了)

~学習者のよくする間違い例~
-日本へ(来た)前に、日本語の勉強をしませんでした。
-日本語を(勉強する)後で、手紙を書きます。
・は共に「時制の一致」にこだわった間違えと言えよう。
は、過去・過去の複文と考え、過去に起きたことだから過去形にし、
は、現在・現在の複文と考え、辞書形にしてしまった、と考えられる。
⇒これらは(過去・現在の時制)としてとらえたのが過ち。(完了か未完了かでとらえること)
・完了は「た形」
・未完了は「辞書形」とすればよい。

④Vたばかり
ある出来事が起こって間もなく、を表す。
・この間ボランティアを(始めた)ばかりなのに、もう辞めるのですか。
《「Vたところ」との違い》
「Vたことろ」:ついさっき、という感じが強い。(「すぐあと」)
「Vたばかり」:その後1~2年くらい経っていても、という感じもある。

⑤Vたまま
一定時間、持続している事柄を表す。
・パソコンを(開いた)まま、寝てしまった。
《「~られるまま」(受身形+まま)との違い》
「~られるまま」:他人の意志によって起こした動作について延べる。
・友人の(勧められるまま)に、この養成講座に入りました。

⑥Vたとき
同時に起こったことを表す。(若干あとの場合もある)
・入社(した)とき、定期入れを買いました。

cf.《テンス・アスペクトの違いに注意すること》
・空港に(行く)とき、友達に会った》:辞書形
・空港に(行った)とき、友達に会った》:た形


◆本日の授業はここまで。
12時半過ぎ、受講証を受け取り、帰途に就く。
帰りは時間的余裕もあり、東名高速を走る必要はない。今日も国道1号線に渋滞はなかった。

★梅雨は空けず、7月も終りだと云うのに一向に晴れる様子がない。
そのことはそのままわが心にも反映し、金曜日になると憂鬱な気分に支配される。
毎週金曜日の夜一時間だけ受けている「韓国語講座」が急に複雑化し、ついてゆくのが一杯いっぱい。
本日は全18回のうち、もう11回目である。

もともと、いま岡崎に通う日本語教師養成講座のためになるであろう、くらいの軽い気持ちで申し込んだのが、軽はずみであった。

日本語教師養成過程において、英語圏のほか中国や韓国からの留学生達が日本語を用いる場合、それぞれの圏ごと日本語を誤用するクセつまり特徴が出る。
その特徴ををつかんみ比較することが必要なのだが、
単に日韓語対照分析という観点からのみ、この韓国語教室に出ているのには限界がある。

ハングル文字の一字一字の読みは何とかわかるようになったが、単語になったり文になった瞬間、発音するに声が出てこない。
これ以上は、自宅学習がどうしても必要である。
なのに自宅学習零のまま週に一度行く教室でしかプリントや教本を開かないでは、とてもおぼつかない。
当てられても素早く反応できないではクラスメンバーにも迷惑をかける。

金曜日の憂鬱は、自分が播いた種なのであるからして、自分で拾うしか能はない。
何とかしよう。



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