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平々凡々 されど日々新たなり  ~この指に 止まってくれる 風を待つ~

ゆく川の流れは絶えずしてしかも、もとの水にあらずとか-。「今までのこと これからのこと 何気なく感ずる小さな夢のことを」

OUJ(放送大学)の旅・心理学探究 (17) ~学位記授与式・卒業式~

2016-03-28 | 放送大学(OUJ)

         

                ~学位記~              ~授与式(NHKホール)~    ~学長・同僚と~      ~授与式(愛知)~

’16.3.28(月) 

いよいよ、このブログのタイトル、「OUJ(放送大学)の旅・心理学探求」も最終場面

となった。

 

3月26日(土)は本部主催・東京代々木のNHKホールで、27日(日)は愛知学習

センター主催・名古屋八事の中京大学ヤマテホールで、「学位記授与式(卒業式)」

があり、式の後の祝賀パーティーともども、70歳通過の一つの区切りとしてこれら

二つの「学位記授与式(卒業式)」という名のセレモニーに参加した、

という場面についてである。

 

そのときの心情は、滋賀の学習仲間に送った下記のメールからうかがい知ることが

できるかと思い、ここに載せ残しておくこととする。

 

 

   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

滋賀の3人さんへ 

 

庭に咲いていたモクレンや沈丁花の白い花びらが舞い落ち、

野や田の畔に、にょきにょきと土筆が並ぶ今日この頃、

皆々さんにあってはいかがお暮らしのことでしょう。

 

この土曜日に東京で、昨日の日曜日には名古屋の愛知学習センターにて学位記授与

式(卒業式)と祝賀パーティーがそれぞれあり、一応の区切りと、両方へ参加しました。

 

東京・代々木にあるNHKホールでの学位記授与式は、あの広い会場を埋め尽くさん

ばかりのものすごい大勢な人数にびっくりしました。

式は終始厳粛な気持ちに包まれ、思っていたよりも深く胸に残るものがありました。

 

そして、

場所を変えて品川プリンスホテルでの祝賀パーティーは、エリアごとに定められたテー

ブルでしたから、東海・愛知のテーブルで十分歓談したあと、滋賀・京都テーブルまで

2回ほど出かけ皆さんを探しました。

しかし、

知っている滋賀の皆さんの姿に出会うことなく、残念で後ろ髪引かれる思いでした。

事前に余り連絡しあわなかったのがよくなかったのかな--。

 

さて、

これからです。

これから、何を目指してやっていけばよいのか、的が絞りきれていません。いまだ---。

 

一応、

今考えているのは修士選科生になり、大学院の必要単位を獲得してから大学院入試

に挑戦、大学院2年間は修士論文作成にのみ集中するというのはどうかな----、と。

 

不整脈やら高血圧、更には脊椎管狭窄症や花粉症やらで、このところ通院が急増。

・不整脈関係(心房細動)で2種類、

・高血圧で1種類、

・脊椎管狭窄症で2種類、

・花粉症で2種類、

と合計7種類もの薬を日々服用するような身であることや、

今年71歳という年齢のことを考慮するとき、

 

あと4年間、

75歳迄に上記の修士論文作成・大学院卒業というのが人生最後の学習目標として

精一杯ではなかろうかと自問自答しているというのが今の我が心境ではあります。

 

また機会があれば皆さんとお会いしたいものですが、

日々枯れていく年齢的・現実的・実感的心境から申しますと、メールなどでのお付き

合いが頃合ではなかろうかとも考えられのです。

 

だのに、晩酌だけはやめられんません。

 

それでは皆さん、

時期はずれの風邪などにはお互い気をつけましょうね。

 

桜の名勝”S渕公園”の近くに住むK.Aより


OUJ(放送大学)の旅・心理学探究 (16) ~卒業研究論文発表会~

2015-12-14 | 放送大学(OUJ)

  

          ~参考文献の中の一冊~                   ~OUJ(放送大学)本部~

’15.12.14(木)

 昨日、千葉幕張のOJU本部で開かれた卒論発表会に出席。

これで卒論に関する行事的なことは全て終了したことになる。

あとは2月頃出るはずの合否判定を待つのみとなった。

以下に卒業研究論文の概論を記しておくことにする。

       ~~~~~~~~

研究テーマ

           “心の病”の呼称変更について

~ 一連の変更がもたらされた時代背景と社会的意味 ~

 

 病名の呼称変更はある時突如として行われるのではなく、医学の発展過程でその必要性

が生じたり、時代の潮流を背景に各支援団体から出る変更要望がその契機となったりする。

 今回取り上げたわが国における病名の呼称変更4事例、

 ①精神分裂病から統合失調症へ、

 ②精神薄弱から知的障害へ、

 ③痴呆から認知症へ、

 ④人格障害からパーソナリティー障害へ、

について、その呼称変更の“発端”となった事柄に着目してみると、

 ①の場合は、1993年(平成5年)、当時の財団法人全国精神障害者家族連合会(全家連)

が日本精神神経学会にその呼称変更を要請したのが発端となっている。

 また、

 ②の場合は、1990年(平成2年)、当時の日本精神薄弱者福祉連盟の中に「用語問題検討

委員会」が設置され3年間の論議の後1993年に、精神薄弱に替わる用語として、

1 )症候名としては「精神遅滞」を用いる、2)身体障害者等と並ぶ障害区分としては「知的障害」

に位置づける、との結論をまとめ公表したことが契機となっている。

 そして、

 ③の場合は、2004年(平成16年)4月に仙台市・大府市・東京都の当時の高齢者痴呆介護

研究・研修センターの3センター長が連名で、「痴呆」という呼称の変更を時の厚生労働大臣に

申し入れしたことが発端となっている。

 これらとは状況が異なる、④の場合は、2002年8月に日本精神神経学会の総会で正式に

「精神分裂病」が「統合失調症」へと呼称変更されたのを機に、“精神分裂病”と表記していた

初版「DSM-Ⅳ-TRの手引」の改訂をしなければならなくなったことが契機となって、2003年

(平成15年)8月に「DSM-Ⅳ-TR・精神疾患の分類と診断の手引」の日本語訳・新訂版

刊行され、初版で訳していた「精神分裂病」を「統合失調症」へ替えたのに伴い、それまで関連

用語として訳していた例えば、 “分裂病型人格障害(schizotypal personality disorder)

は失調型パーソナリティー障害”というように、

「人格障害」を「パーソナリティー障害」へと変更した。

 

 研究論文ではわが国における代表的な“心の病”4事例を取り上げ、一連の変更がもたらされた

時代背景や経緯などを、取り巻く精神保健福祉の歴史とともに検証し、変更後の新呼称の普及や

波及効果、告知状況の変化の様子など、その社会的意味について考察した。

 また、

 2013年改訂の米国精神医学会の診断手引き「DSM-5」における病名変更の中の一つ、

「DSM-5で消えたアスペルガー分類」の説明を、参考として論文の巻末に記載した。

 


OUJ(放送大学)の旅・心理学探究 (15) ~卒論完成やミャンマーのことなど~

2015-12-04 | 放送大学(OUJ)

  

               ~晩秋の空1~                                   ~晩秋の空2~     ~晩秋の空3~

’15.12.4(金)

 完成した卒業研究論文をOUJ本部へ書留で郵送してから1ヶ月になる。

卒論作成に集中していたことから解放され、この1ヶ月ほどはいわゆる

燃え尽き症候群状態であった。

 本日、久方ぶりに滋賀の学習仲間に送ったメールをここに載せておこう。

      ~~~~~~~~~~

滋賀の3人さんへ

12月に入った途端急に冷え込んできました。

 

例年なら街の名所に色づく筈の紅葉が、今年は紅くならぬまま落葉するという有様。

つまり、それほど晩秋が暖かだったということでしょう。

 

ここにきて、

ごまかしごまかしで過ごしてきた脊椎管狭窄症の痛みがひどくなり、この1月間、洗顔

姿勢や靴下履き姿勢や腰掛から立ち上がる姿勢時に苦慮しています。T橋市民病院

で診察しましたが、2種類の薬を処方された程度で特別な治癒話しはありませんでした。

 

私から皆さんへメールするときの多くの場面、例えば肘や指の痛みのこと、例えば心房

粗細動のこと、そし、て今回の腰痛のことなど、心身の健康についての泣き言を述べて

ばかりいますが、これも、誰かに胸のうちを公言すると気持ちがやや穏やかになる傾向

があるせいだと、ご勘弁願います。

 

さて、

11月4日〆切だった卒論提出から1ケ月経ち燃え尽き症候群状態が長らく続いています。

それでも一昨日12月3日(水)、卒論最後のゼミがあり、今度は12月13日の卒論発表会

の準備に取り掛かることになりました。

 

この卒論発表会は千葉幕張の放送大学本部で開催されますが、どうやらこの発表会は、

「生活と福祉コース」に限られたもののようです。

私自身の所属は「心理と教育コース」なのですが、卒論担当の先生が「生活と福祉コース」

の教授だったのでこの発表会参加メンバーに私も登録されたというわけです。

 

長崎や島根など全国から8名の発表者が集います。(今年度は少ないと言うことです)

 

発表会の内容が原因で卒業できないという例は過去にない、と最後のゼミで担当の

I丸教授から激励されました。

 

卒論ゼミは全部で7回ありましたが、ゼミ仲間が神戸・愛知・長野と東京から離れていること

もあり、7回のうち最初の2回は東京文京学習センターに集まったものの、あと5回は名古屋

の愛知学習センターで実施。

その日は、東京からわざわざ先生が名古屋まで足を運んでくださいました。

 

そうは言っても、

N江さんからご推薦いただいたジパング倶楽部は十分役に立ちまして、老齢旅行者には

便利なサービスであり、12月13日の千葉幕張での発表会の鉄道切符も既に3割引きで

往復分手にしてあります。(一部指定席)

 

話しは変わりますが、

私にとって今年一番の社会的喜びは、ミャンマーにおける初の民主的総選挙の結果、

アウンサンスーチー氏率いる野党・国民民主連盟(NLD)が勝利したことでしょうか。

彼女が時のビルマに出現した1989年前後の3年半の間、私は丁度JICAのとある

プロジェクトでビルマの地にいたのです。

 

この時期にビルマの名はミャンマーとなり、首都ラングーンの名はヤンゴンへと変わり

ました。

当時のアウンサンスーチー氏の人気はすでに不動であり、またその信念はノーベル

平和賞で表現されたとおりです。

まさに今年の11月、改革への最初の砦が具体的に切り開かれたのです。

 

また、今日の新聞記事によりますと、2015年生まれの赤ちゃんの名前ランキングと

いうことで、

・男:大翔(ひろと)悠間(ゆうま)蓮(れん)

・女:葵(あおい)陽菜(ひな)結衣(ゆい)

などとなっていて、

なかなか難しい読みに圧倒されてしまいます。

しかし、

女子の4番は「さくら」、5位は「凛(りん)」と馴染みやすくなっていて安堵いたしました。

 

先日録画して見た「ダブル・フェイス」の西島クンの立ち居振る舞いや表情がいまだ

脳裏に蘇ってきて、穏やかな姿で時々見るテレビのCMでの笑顔が嘘のようです。

ダブル・フェイスは、本当によかった!!

 

と、

まだまだ燃え尽き症候群から脱皮できていません。

自分のことばかり述べてしまい申し訳ありません。

 

皆さん、いかがお暮らしですか。

いつまでも気持ちだけは熱っぽくありたいもの。

東京での卒業式でまた顔を合わせましょうね。

 

寒さに負けぬよう、

その時まで、いや、いついつまでもお元気で。

S城の地より A形より


OUJ(放送大学)の旅・心理学探究 (14) ~卒業研究ゼミ初回~

2015-04-08 | 放送大学(OUJ)

      

                          ~ 散歩路に咲く春の花 ~

 ’15.4.8(水)

 本日、東京は急激に寒くなり街ゆく人々はマフラーやコート姿でした。

そのうえ氷雨のような感じで降リそそぐ冷たい雨糸が足元を濡らし、歩みも縮みがちです。

久しぶりに東京へ着いた私は、昨日までの田舎の暖かさとの寒暖差に戸惑いながら茗荷谷の駅を出ました。

神戸からやってきた女性は今朝飛行機で東京へやってきたそうです。

そして、長野からの学習者は雪で一時間ほど到着が遅れました。

こういう驚きの寒さ漂う日に卒業研究第一回目のゼミが10時半から東京文京学習センターで始まりました。

 

以下は、第一回目の卒研ゼミに当たり、私が昨日から今朝深夜にかけて準備した発表用資料です。

 

1.何を研究したいのか

 2014年5月29日の朝日新聞朝刊に「心の病」名称変更へという見出しで、例えば

 ・「アルコール依存症」が「アルコール使用障害」に、

 ・「性同一性障害」は本人が実感として感じる「性別違和」へ、

 ・「神経性無食症」は食欲がないわけではなくやせたいという願望があるので「神経性やせ症」に、

 また、

 子どもの時期に多い病気を中心に「障害」という言葉を使うのを減らし、例えば

 ・「注意欠如・多動性障害(ADHD)は「注意欠如・多動症」に、

 ・「言語障害」は「言語症」に

 したという報道がなされた。

 同様の記事が同日の毎日夕刊や翌日の中日朝刊にも掲載された。

 

 一体“どこ”の“だれ”が“なぜ”このように公共的な病名変更という行為をするのだろうかと深い関心を

  持ちつつ記事に接したところ「日本精神神経学会」が新しい指針を作り、28日に公表したとある。

 理由は、

 国内でも広く使われている米国精神医学会の診断手引き「DSM-5」が昨年5月に改訂されたのに伴い、

 様々な訳語が出て混乱しないように関連学会が共同で名称を検討したのだという。

 

 とりまとめた日本精神神経学会副理事長の神庭重信・九州大学大学院教授の、

 「患者の理解と納得が得られ、差別意識や不快感を生まない呼び名にするよう心がけた」

 というこの発言に何か意味があるような気がしてならず、卒研申請に向けてのタイトルを

 「病名(特に“心の病”)の呼称変更の歴史的時代背景と社会的意味について」

 とし研究のテーマはこれしかないと決意、申請が受理されたら先ずこの記事の出所を手掛かりに

 手探り研究の第一歩を踏み出そうと思いつつ今日に至ったという次第です。

 

2.どこまで作業が進んでいるのか、及び 収集中の文献リスト

 1)新聞記事のDSM-5に準拠し日本精神神経学会主催で検討作成したという新指針の調査

  ① 精神経誌 第116巻第6号(2014)「DSM-5病名・用語翻訳ガイドライン(初版)」

  ② 日本精神神経学会・日本記者クラブ勉強会「精神疾患用語改訂の背景」での解説・2014.8.1

       (YouTube)

  ③「DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引」(2014)用語監修日本精神神経学会 医学書院

  ④「DSM-Ⅳ-TR 精神疾患の分類と診断の手引」(2002)訳・高橋三郎ら3名 医学書院

  ⑤「臨床家のためのDSM-5 虎の巻」(2014)編集者・森則夫ら3名 日本評論社

  ⑥ 朝日新聞記事・2014.4.30「アスペルガー分類消える・発達障害自閉症に一本化」

  ⑦ 精神科臨床サービス第14巻3号(2014)「なぜアスペルガーが消えたのか」大西ら3名

  ⑧ 椙山女学園大学教育学部紀要7(2014)「DSM-5:神経発達障害と知的障害、自閉症スペクトラム

        障害」宮川充司

   ⑨ SYNODOS 2013.6.11「自閉症の診断基準の改定とアスペルガーカテゴリーの削除について」

       阪大 井出草平

 

 2)「精神分裂病」から「統合失調症」への呼称変更に関する調査

  ① 日本精神神経学会・前理事長佐藤光源教授「統合失調症について-精神分裂病と何が変わったのか­-」

  ② 精神経誌98(4)(1996)「Schizophrenieの訳語の歴史」岩舘利晴ほか

  ③ 精神経誌102(7)(2000)「精神分裂病はどこまでわかったか」佐藤光源会長講演

  ④ 厚労省・社会保障審議会障害者部会(第24回)2005.1.25「資料3:精神保健福祉法の改正に

        ついて」(「精神分裂病」の「統合失調症」への呼称変更:平成17年施行)

  ⑤「疾病、傷害及び死因分類の正しい理解と普及に向けて~ICD-10(2003年版)準拠」2007.3厚生

       労働省大臣官房統計情報部長

       (法令改正等に基づく名称の変更:精神分裂病→統合失調症、痴呆→認知症)

  ⑥ 中井久夫著「分裂病と人類」1882、「最終講義」1998、徴候・記憶・外傷」2004

  ⑦ 年報 社会科学基礎論研究 第3号(2004年度)p132~147「精神障害と“人間”からの解放~精神

        分裂病の呼称変更にみる~」周藤真也

  ⑧ 朝日新聞朝刊全面意見募集広告2001.10.7「誰の“精神”も“分裂”してはいないから」(「精神分裂

         病」にかわる新しい名前をいっしょにかんがえてください)全国精神障害者家族会連合会(全家連)と

         日本精神神経学会「精神分裂病の呼称委員会」の連名

  ⑨ 朝日新聞朝刊記事2002.6.30「統合失調症へ呼称の変更議決・日本精神神経学会」

  ⑩ 精神経誌98(4)(1996)「精神分裂病の概念と用語に関するアンケート調査報告」岩舘敏晴ほか

  ⑪ 精神経誌104(1)(2002)「DSM-Ⅲ以降の精神分裂病の展望」金吉晴

  ⑫ 「精神分裂病の概念~歴史と分類~」保崎秀夫(昭和57年2版)金剛出版

  ⑬ 放送大学研究年報 第27号(2009)p1~23「統合失調小史」石丸昌彦

    ⑭ 宮崎県立看護大学研究紀要4(1):1~7(2004)「統合失調症についての諸問題」布施裕二

    ⑮ 「看護の為の精神医学」第2版 中井久夫+山口直彦(2004)医学書院

 

 3)「精神薄弱」から「精神遅滞」「知的障害」への呼称変更に関する調査

  ① 脳と発達(第147冊)26巻2号(1994)「精神薄弱の用語をめぐって」熊谷公明

  ② 日本障害者リハビリテーション協会発行・ノーマライゼーション 障害者の福祉15巻通巻173号p34~37

    (フォーラム‘95「精神薄弱に替わる用語の問題」小出進(「日本精神薄弱者福祉連盟が出した結論:

     症候名としては「精神遅滞」、身体障害等と並ぶ障害区分としては「知的障害」に位置付ける」

    (厚生省の「精神薄弱にかわる用語に関する研究会」での検討結果1995.7公表:精神薄弱に替わる用語

     を「知的発達障害」またはそれを簡略化して「知的障害」とする・最終結論得られず)

  ③ 内閣府・障害者対策推進本部決定(1995.12.18)「障害者プランの概要~ノーマライゼーション7か年

    計画戦略~」(当面緊急に整備すべき目標:心のバリアを取り除くために・「精神薄弱」用語の見直し:

      保護者団体その他関係者の意見を踏まえ見直しを行う)

  ④ 参議院法制局・平成10年(1998)9月28日法律第110号「精神薄弱の用語の整理のための関係法律の

    福祉を改正する法律」(趣旨:障害者に対する国民の理解を深め、もって障害者の福祉の向上に資するため、

    精神薄弱者福祉法等における「精神薄弱という用語を「知的障害」に改める。

    施行は平成11年(1999)11月4日)

  ⑤ 奈良教育大学紀要63巻1号(2014)「知的障害概念の成立過程に関する研究:ヘバー定義の成立

    およびその意義と特徴」清水貞夫・玉村公二彦

 

 4)「痴呆」から「認知症」への呼称変更に関する調査

  ① 厚生労働省「痴呆」に替わる用語に関する検討会(厚労省のHPよりダウンロード)

   ・第1回(平成16・2004.6.21)・第2回(平成16・2004.9.1)

   ・第3回(平成16・2004.11.19)・第4回(平成16・2004.12.24)

   経緯:日本老年医学会において2004年3月に柴山漠然人が「“痴呆”という言葉が差別的である」と問題

       提起したのを受け、厚労省では6月から上記の検討会を始め最後の2004年12月24日付で法令

       用語を変更すべきだとの報告書がまとめられた。厚労省は同日付で行政用語を変更し、

       「老発第1224001号」により老健局長名で自治体や関係学会などへ「認知症」を使用する旨の協力

       依頼の通知を出した。

       関連する法律上の条文は、2005年の通常国会で「介護保険法の改正」により行われた。

       医学用用語としては、まず日本老年精神医学会は「認知症」を正式な学術用語として定め、

       関係40学会にその旨通知した。現在の医学界では「痴呆」はほぼ「認知症」と言い換えられている。

       (ウイキペディアより)

  ② その他、文献については探索中。

以上

 


OUJ(放送大学)の旅・心理学探究 (13) ~自己効力感~

2015-02-03 | 放送大学(OUJ)

     

             ~散歩路に見る雲々とその時々の光~

 ’15.2.3(火)

下記は心理学学習初期の頃(3年ほど前)、東京に住む知人にあてた返信メールである。

この頃の私の心境を懐かしく垣間見ることができ、忘れないためにも今ここに提示しておこう。

 

            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「Rモード」全開のMさんへ 

 

こんにちは。

読みましたよ。「気付力が夢を叶える!」

お送りしていただいた本の読後感をお礼がてら述べてみます。甚だ自分よがりな所があるかとは思いますが、

気になさらぬよう素通りしてお読みください。

 

地域で生活するようになって5年ほどになりますと、ごく平凡な地域社会の枠に収まることも必要なこととなり

区長やら氏子総代やらおよそサラリーマン時代には考えてもいなかった現実的な時を、習慣性と大衆性を帯

びた役割の中で過ごしております。

さて、

毎年いただく年賀状からもあなた様の気力は十分伝わってきましたがそれが“気付力”だったとは存じません

でした、正直--。

 

読んでみてナルホドと意気に感ずる場面がたくさんあります。

潜在的な力を、意識して引き出す次元から知らず知らず実現させる次元へと高めていく過程がこの本の中に

詰まっておりました。

 

私の知る複数の自律的な学習論、

一つは「達成動機づけ」というアトキンソン説、

一つは「自己効力感」というバンデューラ説、

一つは「原因帰属」というワイナー説、

から知りえた限り、

教える側からの働きかけだけでなく、学習者自身が自分の動機づけをコントロールすることこそが大切だと

思っていましたから、この著書の内容に大いなる共感を覚えました。

 

いずれの説も「達成場面」を想起するところに源泉があり、まさにこの本の中でバンデューラの名を見たとき

は心震えるものがありました。

 

 1981年バンデューラの実験「目標設定による自己動機づけと、目標設定の違いによる効果に関する研究」

によれば、自己効力は、一日当たりの目標が適度に挑戦的で目標に達したという達成感をその日のうちに

味わうことができる「近い目標」群でもっとも効果があったのに比し、「大きくて遠い目標」群の効果は、目標を

設定しない群とほとんど変わらなかった、といいます。

 

つまり、

よく「目標は大きいほどよい」と言われますが、大目標のままでは効力期待も低く行動に移せないので小さな

目標に分解することが有効というわけです。小さな目標なら「自分にもできる」という効力期待を持ちやすいの

でしょう。

小さな達成感を何度も経験することで「自分はやればできる人間なんだ」という自己認知が形成されてくると

いうことから、

結論、

「効力期待」を高めるには「大目標より小目標」なのだ!!

 

私が心理学に興味を抱いた経緯は以前お話ししたようなことのほかに、にほんご教育に関心があったからで、

私にすればにほんご教育の歴史と潮流において心理学はいかなる意味を持っているのか、を知りたい、と

思っているのです。

 

資格を取ってそれを機に社会に出るという大それた気持ちは、70歳に近い現在ではもはや毛頭なく、心理学

という学術的な環境の中に自分を投じてみたいと思っているだけです。

 

3.11即ち東北大地震と福島原発事故以降、

日本人は何を根拠に社会生活を営むべきか、私たちの生活は人と人との相互作用がどれほどその基盤となっ

ているのか、がより鮮明になってきました。

 

数少ないとは申せ、

あなた様からの便りがいつも新鮮でわが人生への刺激となっていることは間違いなく今回も例外でありません。

 

大きな目標も小さな目標から成立する、という気持ちを忘れることなく、いつの日かあなた様に心理学との

関係性においてにほん語教育や地域にほん語ボランティア学習に新しい問題提起ができる日の来るその報告

のできますことを期待せずにお待ちください。

 

いただいたあなた様の健康そうな写真を見て、20数年前海外関係の職場でご一緒した当時の明るくて気分が

大きいあなた様が当時の最先端ワープロであった富士通社のオアシスを自由に扱っている姿を思い出しました。 

メール、長くなって申し訳ありません。

また

何かありましたら元気になるネタ話など教えてください。

 

それではお礼かたがた報告まで。

急な寒気にお気をつけくださり、

いついつまでもお元気で。

 

話のわかりあえそうな“ハツラツMさん”へ

自然豊かなわがふる里の地より、

K.A


OUJ(放送大学)の旅・心理学探究 (11) ~4年目Ⅰ期単位認定試験と心房細動の危惧~

2014-07-31 | 放送大学(OUJ)

        

              ~散歩道にある百日紅の木や草花たち~              ~妻が栽培する裏庭畑の茄子~

’14.7.31(木)

以下は、

放送大学滋賀学習センターの仲間に本日昼間、私から送信したメールの全容である。

 

平成23年の春に入学して以来、4年間で卒業したいという目標を持って今までが過ぎ、

いよいよその4年度目にあたる今年つまり平成26年度Ⅰ期終了間近を迎えた今の我

心境変動の所以を正直に述べた内容であり、今年度の後半Ⅱ期終了となる半年後、

春の到来と同時に卒業するという今までの流れの最終時期を迎える中、思わぬ形で

出現した心身事情の変化を事柄の一現象として記録にとどめておくために、今回送信

したメールをここにそのまま載せておくことにする

 

私が4年間で放送大学卒業ということにこだわったのは、大学は4年で卒業するという

普通の流れ以上に、卒業と認定心理士のタイトル取得は70歳のうちにやり遂げたい、

いう人生節目にあたる時期だからであり、”古希に卒業と認定心理士” の台詞は

日常生活の目標設定として唱えやすいわが心への語り項目だったのである。

 

さて、今期(平成26年度Ⅰ期)の単位認定試験終了直後の8月5・6日、

OUJ滋賀学習センターで開かれる面接授業の中の1科目に愛知の私が出席すること

は以前科目選択をした時点で滋賀の3人の仲間に伝えてあり、その初日5日の授業

終了後、4人で1年ぶりに団欒ることになっていた。

 

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 放送大学滋賀学習センターの3人さんへ

暑いさなか、こんにちは。

単位認定試験への取り組みなど皆さん如何お暮しでしょうか。

 

今期認定試験、当方は目下8科目に挑戦中です。

昨日も名古屋の愛知学習センターまで出かけてきました。

7月27日2科目、昨日2科目、8月2・3日2科目ずつ。

今日までの試験で印象に残った点など書いてみますと以下の通りです。

 

「世界の中の日本」は記述式。

時迫り前日の夜に的を絞って「外国人労働者について」の論文を事前にまとめておいたのが見事

に外れ、出された「人口問題」「イスラム問題」の2テーマに対しうまく文をまとめきれませんでした。

逆に、

昨日受験した「格差社会と新自由主義」はテキスト持込み可でしたが結局テキストを開いたのは

15問中1問だけで30分後には退室できました。遅い7時限目でしたので帰りの新幹線の時刻が

気になるのです。

 

「色を探求する」は今までの択一・記述併用方式から択一だけに変わっていましたが結構ややこ

しかった。

じっくり向き合えば面白い科目であること間違いないと思ってはいるのですが---。

 

「睡眠と健康」もそういう点では身近で関心深い科目でした。

 

N江さん推奨の「比較行動学」は前期、無事通過しましたが確かに興味深かった。

“猿まね”という言葉がありますが、実はチンパンジーでさえ模倣(猿まね)は無理。

模倣のできるのは我々人類だけというところが特に印象深かったですね。

 

ところで

皆さんに謝らねばならないことがあります。

8月5・6日に予定していた滋賀学習センターでの面接授業「健康の社会的格差」には出席いたしま

せんことをご報告します。

どうしてかと申しますと、

この7月27日で古希を迎えた身体になにやら異常が出たようで、目下自制中なのであります。

 

1か月くらい前から「心臓がいつもばくばくしている」ということを自覚するようになり場所が場所です

から地元のS城市民病院の総合診療内科で診察してもらったのが、7月初め。

血液検査・心電図などから所見するに「特に異常がありませんが---。」とのことでしたが--。

しかし、

その後も自覚症状はあるのです。

何かが起きている、どうも変だと思わざるをえない日々が続くなか、衝撃的なテレビに出会いました。

 

7月16日NHK「ためしてガッテン」。テーマは、「夏に!心臓けいれんがあなたを襲う」です。

番組を見終えて「なんだこれは自分じゃないか」と、まさにその相似性にびっくり。

いきなり聞いた「心房細動」という怖そうな病名に、たじろぎました。

 

すぐに思いついたのが「24時間心電図」のこと。歩いて3分、近くの個人クリニックでやってもらえる。

さっそく翌日そのことを言って診てもらいましたが、24時間心電図の前に普通の心電図をとってみま

しょうということになり、隣室でとった結果、

「不整脈がでています。」と心電図見ながら説明あり。

「紹介状を書きます。T橋市民病院の循環器内科で予約とりましょう。心臓そのものの検査が必要です。」

ガクッ!

 

そしてこの7月22日(火)、

自宅から約1時間の地にあるT橋市民病院に出かけ心電図、その他エコー、血液検査、レントゲンなど

ざっと検査したたあと、ドクターが言うには、

「そんなひどい状態ではなさそうですが、あなたが自覚しているという以上、とりあえず24時間心電図

(ホルター心電図)で調べてみましょう。結果は29日に説明しますから来てください。」

同日その場でホルター装着。

24時間そのままで過ごし翌日妻と一緒に行ったT橋病院で取り外しました。

(痕がかぶれ皮膚が数日間赤くなりかゆいかゆい)

 

そして一昨日7月29日(火)。結果を聞きに行ってきました。

放送大学、認定試験の合間で予定していた翌日30日の試験対策がままならなくなってしまいますが

そんなこと言っていられない。

最初心臓の模型を使って、ここが鼓動を発生するところ、ここが心房、その下に心室などと言っていて、

やおら、「大したことはないと思っていましたがあなたの心臓は確かに時々震えています。」

ヤバイな?

「(上室性期外収縮)が多発しています。このままだと、(心房細動)という症状になりかねません。」

 

「この症状が続くと(脳梗塞)になる確率が非常に高い。抗凝固薬で血液を流れやすくするのも予防に

はなりますが、逆に(心不全)になる率が高まります。

脈拍も100を越えています。

まずこれをゆっくりさせるクスリで2週間様子をみましょう。」

 ヤッパリわるかったんだ!!

 

どうして健康そのものだった自分がこういう状態になっているのか?????

酒の飲み過ぎか???

晩酌兼晩ごはんは毎日夜の9時~11時。

直後就寝し朝の4時半頃起床。睡眠時間毎日5時間余。

この蓄積された時間観念の過ちが原因なのか???

ストレッチのやり過ぎか?汗の出し過ぎか???

 70年間の疲労の故か??

今は亡き両親にもこのような素養があったのか??

 

こうなったら仕方ない、心機一転、この時、私が自律的に決めたこと。

・規則正しい生活をする。

・暴飲暴食はしない。

・禁酒する。

・植物性タンパク質の摂取を多くし塩分は控える。

・しばらく遠出はしない。(何が起こるかわからない)

・身分を示す名札を常時首からぶらさげておく。

 などであります。

 

以上、私の自重の決断を報告し、残念ながら滋賀学習センター行きを断念したことご理解くださいませ。

ホテルの予約もキャンセルしました。

 

この状態で考えました。

①   放送大学は来春必ず卒業しよう。

②   認定心理士資格はそれと同時に必ず取得する。

早めにそうしておかないと、この命どうなるかわからない。

③   従って卒業研究はとらず早く確実に卒業できる方法を選択する。

  (卒業研究とると卒業が1年遅れてしまう)

 

以上、大袈裟に覚悟しました。

従って、

今期あと残っている4科目、必ず征服しなければならない。

(心理と教育を学ぶために)

(特別支援教育総論)

(教育と社会)

(言葉と発想)

の4科目は必ず。

 

蛇足ながら、科目「言葉と発想」はメチャ面白い。

目からうろこ、とはこのことをいうのでは----。

 

いつものクセで超長くなってしまい申しわけありません。

皆さんが日々生活するその営みこそ真実で正義なのだ。

 

こんな私も含め4人の26年度1期認定試験が無事通過できますこと祈りつつ----。

真夏のS城の地より

 

K.A

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

追記1;

7月29日(火)、

病院からの帰宅途中、処方されたクスリをS城市内、家の近くにあるM原屋薬局店にて買い求めた。

クスリの名前は「メインテート(2.5mg)」錠。心臓の動悸を収める効能がある。

朝夕食後、半錠づつを一日2回服用、2週間分。

 

追記2;

滋賀学習センタの仲間の一人N江さんより耳寄りな情報が与えられた。

放送大学の選択科目の中に「循環器病の健康科学」という専門科目があるという。

心臓について科学的な学習ができる絶好の機会ではないか。

8月15日から始まる次期のための科目登録にもちょうど間に合う。

卒業記念としてこの科目を選択しておこう。

心臓の仕組みなどについて詳しく学習してから卒業するのも何かの因縁に違いないから。

 この情報をくださった滋賀のN江さんに深く感謝申し上げたい。

 

【補 足】 (後日寄稿)

上記、滋賀の学習仲間へのメールで、卒業研究を選択することを一旦諦め、なるべく早く

卒業したのち認定心理士資格申請に持ち込むという流れを覚悟した、のであるが、

その後の心情変化により、卒業研究論文執筆活動に挑戦せず単純に卒業するだけでは

せっかくの機会を逃し勿体ないではないかという気運が盛り上がってきて、最終的には、

この後一年かけて卒業研究論文を書き上げ、合計5年の学習で卒業という運びとなった。

 


OUJ(放送大学)の旅・心理学探究 (9) ~OUJ4年目の春を迎えて~

2014-03-17 | 放送大学(OUJ)

                   

            ~咲き始めた庭のモクレンの木の下でくつろぐ愛犬ハナ~                                   ~散歩路で出会う花たち~

 '14.3.17(月)

ここのところ理研の小保方晴子先生達が権威あるイギリスのネイチャー上で発表したSTAP万能細胞に関する論文

の中味に対しインチキではないかという話題で連日賑やかな報道がなされている。

また一週間以上前にクアラルンプールを離陸し一路北京へ向かうはずだったマレーシア航空機ボーイング777機が

乗客239名ともども行方不明となっているニュースも世界の関心事である。

世界のニュースといえば、

ウクライナ南部クリミア半島のクリミア自治共和国と特別市セバストポリで、ロシアへの編入の是非を問う住民投票が

昨日行われた事態も無視できない。少数先住民族クリミアタタール人の存在を置き去りにし半島で6割以上を占める

ロシア系住民らの賛成により、編入の承認は確実で事実上の国家分裂は避けられない情勢が続いている。

これに対し、

ロシア軍による現時点でのクリミア支配を欧米メディアは「密やかな侵略」と呼んで警告を発し、今回の住民投票を認

めていない。

 

さて、

昨日から妻は刈谷市富士松に住んでいる次男の所へ一人住まいの家中の掃除や庭の手入れをするといって出かけ

ている。

こういう時の私の夕食は、

同居の長男がいれば二人で外食することとなるが、昨晩は彼も早朝からのバスツアーでまだ帰宅しておらず、

愛犬との散歩の途中で購入しておいたしゃぶしゃぶ鍋を自宅で一人手料理するという昨晩のような事例となることが、

たまに起こる。

早めの入浴の後、しゃぶしゃぶをつまみに熱燗で晩酌しつつNHKの大河ドラマ「軍師・官兵衛」を見て過ごした。

 

 

本題に入ろう。

放送大学の単位認定試験が終わったあとの今年の2月と3月は、昨年の同時期に比べずっとのんびりした生活が続

いている。昨年のこの時期は地元のS東高校へやってくるというスウェーデンからの留学生へのにほんご授業の準備

で大慌てだった。

彼とのにほんご授業による交流も昨年末で終わり、更にこの4月末で地元T神社の氏子総代役の任期も全うすること

となっており、4年目となる今年度(2014年度)こそ放送大学の学習に専念できる環境が整ってきたというわけである。

 

それにつけ、一つのテーマが今、大きくのしかかっている。

放送大学の1年度は4月からの1期と10月からの2期の2学期制をとっている。

卒業に必要な取得単位数は4年間以上で、下記に示す3領域(A+B+C)の合計が124単位必須となっている。

ここで卒業を意識した今、今年度夏までに科目「卒業研究」を申請し無事認可された上、来年度一年かけて研究論文

を執筆するという道を選択すべきかどうか、大きな岐路に立っているというのが正直な現在の心境である。

難解であろうこの科目を選択した場合、一年間余まともに情熱を集中しなければならなさそうだからである。

或いは卒業への近道のみを考えるならば別の仕方もあり今年度末の卒業も可能なのである。

卒業研究を選択せず合計124単位になるよう一般科目の認定試験を通過させ今年度末に卒業するという道である。

 

因みに、

丸3年目となった前年度2期(2013年度2期)、2014年3月末時点での修得単位数は以下のようになっている。

・領域(A):放送授業:履修済みは76単位。(卒業に必要な単位数は94単位でありあと18単位不足

・領域(B):面接授業:履修済みは17単位。(卒業に必要な単位数は20単位でありあと3単位不足

・領域(C):放送/面接授業:該当履修なし。(卒業に必要な単位数は10単位でありあと10単位不足

合計すると、18+3+10=31。卒業までにあと31単位が不足ということになっている。

 2014年4月から始まる2014年度1期の科目申請は既に登録決定され、先日8万8千円の学費を振り込んだ。

この登録科目内訳は以下の通り。

 

領域(A):2014年度1期放送授業6科目(1科目2単位)

  ・言葉と発想(’11)

  ・教育と社会(’11)

  ・特別支援教育総論(’11)

  ・格差社会と新自由主義(’11)

  ・心理と教育を学ぶために(’12)

  ・睡眠と健康(’13)

 以上であるが、都合により2013年度2期に認定試験を受けなかった下記の2科目も学習対象となる。

  ここで細部を語れば、下記の2科目とも科目区分でいうと総合科目に属している。

 卒業に必要な条件の中に総合科目は4単位以上修得のことというのがある。今まで総合科目は2単位

 取得済みであるから下記の2科目のうち1科目(2単位)でも合格できれば、合わせて4単位修得の条件

 はクリアーされることになる。

  ・世界の中の日本(’09)

  ・色を探求する(’13)

 これらを合わせた8科目の放送授業を2014年1期の認定試験で合格すれば16単位得られることになる。

前項で述べた領域(A)放送授業あと18単位不足は、2014年度1期末ではあと2単位不足になる。

 

領域(B):2014年度1期面接授業4科目(1科目1単位)

  ・認知心理学の基礎と応用

  ・科学とジェンダー

  ・「気持ち」を表現する基礎英語

  ・健康の社会的格差

 この4科目の面接授業を全部合格するとすれば4単位得られることになり、

前項で述べた領域(B)面接授業あと3単位不足が、2014年度1期末で不足なしということになる。

 

領域(C):放送/面接授業の項目に該当するのは、前(B)2014年度1期の面接授業4単位のうち余った1単位で

あり、前項で述べた領域(C)放送/面接授業あと10単位不足が、2014年度1期末で9単位不足ということになる。

 

以上をまとめると、

2014年度1期対象の科目が1期ですべてクリアーされれば、2014年度2期開始時点での不足単位数は、

(A)放送授業で2単位即ち1科目

(B)面接授業は不足なし、

(C)放送/面接授業で9単位即ち、例えば放送3科目と面接3科目

ということになる。

 

つまり2014年度2期に放送授業4科目と面接授業3科目修得しさえすれば卒業に必要な単位数124に到達する。

これで2011年4月入学から4年目にあたる今年度末(2015年3月末)で当初の計画通り卒業できる運びにはなる。

勿論、認定心理士資格取得に必要な科目はすでに履修済みであるから卒業と同時に資格申請も可能である。

これは難しいことではなく、今までのペースから鑑みて十分可能な数値であり流れである。

 しかし、個人的にはこういう形で卒業してしまうことに、いささか抵抗感を抱かざるを得ないのである。

 

「卒業研究」は担当教授とじかに接触しながら一つの論文を作成することが求められるより次元の高い科目だと考

えられる。それゆえ科目「卒業研究」に対しては6単位(放送授業分3+面接授業分3)が与えられているのだろう。

科目「卒業研究」を選択しなくても、上記のような道順で卒業することは可能である。

「卒業研究」は卒業への必須科目ではない、からである。

しかし、

どうせなら「卒業研究」体験を通してやや突っ込んだ心理学的学究の世界を垣間見たいという欲求と好奇心が心の

底に潜んでいる。

そして、できうるならばその上の大学院過程をも挑戦し、本格的な心理学の世界に浸りたいという気持ちもある。

 

ここで問題なのは、

科目「卒業研究」を履修するためには、前年度のしかるべき時期(8月下旬)までに「卒業研究申請書」を作成・提出し、

その審査により履修が認められなければならないということである。

私は未だこの「卒業研究申請書」に手をつけていない。

つまり、

「卒業研究」を選択しようとすると今年度末での卒業はないということである。ここに迷いの源泉がある。

いわゆる「卒研」に挑むとすれば、

今年度はその「卒業研究申請書」の作成と提出さらには審査での認可という過程が待っているということ、

そして来年度一年かけて「卒研」に挑み論文発表まで持ち込んで初めて6単位取得が可能だということである。

 

本来ならば、昨年度(2013年度)に卒業研究申請書を作成提出しておけばよかったと言えるのであるが、

迷いや、その他色々な出来事があってそれを諦めた。

もう一度初心に立ち返り、何のために、何を得ようとして放送大学に入学したのかはっきり自覚すべきである。

今は、ただ前を向くのみだと思って間違いない。

 

2014年度を迎えるに当たり、今ここで進むべきこれからの進路選択には二つの道程が考えられる。

・一つは、科目「卒業研究」を体験することなく124単位を全うし、今年度で卒業する道程

・一つは、今年度中に「卒業研究申請書」を提出、それが受理されることを前提に、来年度一年かけて科目「卒業研究」

 に取り組んだのち卒業するという道程。

どちらにするか、である。

 

安易な道程でよければ、「卒業研究」を選択しなくても卒業はできる。

しかしその後の道に続くべき残物に期待するものは少なかろう。

「卒業研究」に挑戦することは、そのことだけでもさることながら、未知の世界への新たな窓を開いてくれそうな気もする。

そうは申せ、どうせなら、どうせならと自己満足だけで「卒業研究」を選択するのもよかろうが、臨むだけの能力や忍耐力

があるか、冷静沈着に見極める必要もあろう。

更に今や、

学究的なことへの憧れだけで挑む年齢なのかという視点も浮かんでは消え、消えては浮かんでくる。

「卒研」なしで今年度末卒業すれば70歳での卒業であり、単純な当初目標はクリアーでき進み方もシンプルで済む。

「卒研」に着手し、うまく行って来年度末卒業するということなら71歳での卒業となる。

この1年の差をどう考えるか。

 

さて、ここで「卒研」を選択したらという前提に立ち、話を元に戻して考えてみる。

上記のスケジュールによると卒業までには2014年度1期末で11単位不足(Aで2、Cで9)だということになる。

これを埋めるべく2014年度2期で11単位全部修得してしまうと自動的に卒業となって、

「卒研」にチャレンジする機会を逸してしまうことになりかねない。

 

「卒研」の6単位分を2015年度中の(C)領域の6単位に充てると考えれば、

2014年度2期で取得すべき単位は、(A)の2単位、(C)での3単位で十分である。

例えば、放送1科目+面接3科目、或いは放送2科目+面接1科目など余裕ある選択が可能である。

こうなれば、この時期に卒業研究への足掛かり時間をとることもできよう。

逆に(C)での6単位は2015年度用として必ず残しておかなければいけない。

こうすれば卒業研究の課せられる2015年度は他の科目を選択することなく科目「卒業研究」にのみ専念できるわけだ。

 

ここまでくると、2014年度中に31単位-6単位=25単位を修得すればよいのだという別の考えもできる。

即ち、すでに2014年度1期用として科目登録してある放送授業6科目+2科目、面接授業4科目をこの学期で全部修得

しようとすると、「卒業研究申請書」作成提出に支障が出るかもしれない。

・支障が予想される場合には多少の放送科目を2014年度2期へ廻すことも可能ではないか。

・この期はとにかく「卒業研究申請書」作成提出へ力を傾注すべきである、

という考え方である。

 

とすると、

今からでも早くはない。「卒業研究申請書」作成に向け下調べを始めることが当面の我がなすべきことと考えられる。


OUJ(放送大学)の旅・心理学探究 (3) ~これまでの2年間、これからの2年間~

2013-02-18 | 放送大学(OUJ)

   

'13.2.18(月)朝のうち雨

現在、外飼い雑種7歳の雌犬1匹と5歳になる黒色の雌猫1匹そして薄黒茶の雉ブチで9か月に近い雌猫1匹を我が家で飼っている。
いや、一緒に住んでいる。
猫はどちらも、先にいた犬の散歩途中で野に捨てられていたのを可愛そうに思った妻がその時々上衣のポケットに入れて拾ってきた。

ところで、
今年の春がやってくると我がOUJ生活も4年計画の半分、丁度2年間が過ぎたことになる。
これまでの2年間、これからの2年間について少しまとまって見つめてみよう。

毎年2月と3月そして8月と9月、それぞれこの2か月間はOUJの学生にとって学期の狭間、世間でいう春休みと夏休みになる。
この長期休暇期間中の気分は、学習的生活環境からややのんびり生活環境へと変わって心に余裕が生まれ、したがって例えば豊川
や豊橋のシネマコンプレックスへ出向き好きな映画を連続鑑賞したいと思うような心境になってきたりする。
今こうして久しぶりにブログを開いたりするのもそういうわけだからである。

つい先だってユナイテッドシネマ豊橋で観た映画はいずれも秀作であり、今でも余韻が流れなかなか心から消えそうにない。
ライフ オブ パイ~トラと漂流した227日~」---3D驚異の映像である。ジャングルに消えていく虎の姿が忘れられない。
ゼロ ダーク サーティ」---追い詰めていく緊張感がどこまでも途切れない。ゼロ・ダーク・サーティとは軍隊用語で午前0時半。
東京家族」---いわずと知れた小津安二郎作品の近代版だと軽率であってなはならない。湧きいずるほのぼの心情は自然の極みで
ある。
いずれまたこれら3作品の映画評でも記しておきたいものだ。

この長期休暇直前の月、7月と1月の月末1週間、OUJの学生にとっては大きな山場を迎えることとなり集中度が高まる。
この期間全国に点在するOUJ各学習センターにおいて科目ごとに行われる単位認定試験に合格して初めて単位の修得がなされる
からである。

68歳の私にしてみれば、登録全科目を半年で学習してしまいたいという自主目標を意識することで普段の生活にリズムが生まれ、
また単位認定試験に臨み合格するという最終ターゲットへの自己効力感が何らかの精神的刺激になっているということをこの2年
間感じ続けてきた。

しかしそうは言うもののそこは自由で柔軟なOUJ、単位登録したからと言って必ずしもその学期で合格しなければならないとい
うことではなく、科目登録学期の試験が不合格だった場合はその次の学期に同科目の試験を受験することも可能なのである。
一学期の単位は半年である、つまり同一科目を一年ニ学期間に亘って学習するというスタイルを時に考慮することもできる柔軟な
システムなのだ。

さて、
この2年間つまり4学期に亘り、放送授業29科目(58単位)と面接授業12科目(12単位)の合計70単位を修得した。
卒業必要条件である修得合計単位数124単位を4年間で達成しようという当初計画からいえばほぼ予定通りに推移している。

参考までにこの2年間で履修しかつ単位修得しえた全科目を以下に記してみる。
因みに私のOUJ学習基地は愛知学習センターであり場所は中京大学キャンパス内にある。自宅から新幹線を使っても約2時間余
りかかり、センターを訪問(とても通学とはいえない)する回数は、面接授業や単位認定試験時などかなり限定的である。

1)2011(H23)1学期
 ★放送授業
 1.歴史と人間('08)
 2.社会心理学の基礎と応用('08)
 3.人類の歴史・地球の現在('07)
 4.心理学入門('06)
 5.発達心理学概論('11)
 6.運動と健康('09)
 ★面接授業
 1.中国語ワールドへようこそ
 2.摩訶不思議の物理学
 3.開発途上国の農業と未来

2)2011(H23)2学期
 ★放送授業
 1.教育心理学概論('09)
 2.人格心理学('09)
 3.こころとからだ('07)
 4.身近な統計('07)
 5.中国語入門Ⅰ('10)
 6.記憶の心理学('08)
 7.心理学研究法('08)
 8.乳幼児・児童の心理臨床('11)
 ★面接授業
 1.セクシュアリティの社会学
 2.心理学入門・心と行動の科学
 3.社会心理学実習

3)2012(H24)1学期 
 ★放送授業
 1.認知科学の展開('08)
 2.心と健康の病理('08)
 3.思春期・青年期の心理臨床('09)
 4.心理学史('10)
 5.心理統計法('11)
 6.乳幼児心理学('12)
 7.心理臨床とイメージ('10)
 ★面接授業
 1.臨床心理学実習
 2.データは語る~確率・統計入門~
 3.子どもの心理

4)2012(H24)2学期
  ★放送授業
 1.教育と心理の巨人たち('10)
 2.心理臨床の基礎('08)
 3.英語購読('08)
 4.授業研究と学習過程('10)
 5.心理カウンセリング序説('09)
 6.交通心理学('12)
 7.認知神経科学('12)
 8.スクールカウンセリング('10)
 ★面接授業
 1.心理学実験3(OUJ京都学習センターにて受講)
 2.英語で学ぶ世界の現代社会問題
 3.現代社会と生涯学習

~これまでの2年間~
・OUJ学習を開始した2011(平成23)年度は丁度居住S城市内にあるT永神社氏子総代役を勤め始めたのと同じ時期であった。
 旧S城市内7区域より2名づつ計14名の氏子総代が人選されそれに宮司1名と事務員1名を合わせてT永神社の運営が図られる。

 毎月1日に執り行われる月次祭(つきなみさい)はもとより就役前の予測をはるかに上回る多くのお勤め的使役労働をベースとした
 奉仕活動や文化的歴史的行事が一年を通じて存在し、OUJ学習との時間的バランスを考慮せざるを得なかった。

 
 氏子総代の任期は原則3年である。現在2年経過したからあと1年即ち今年度1年は継続せざるを得ない。
 OUJ4年卒業という自主目標のその4年目は来年度である。卒業年度で忙しくなるであろう来年度にこの役の任期がかからないの
 がせめてもの救いだと思って、今年一年最後のお勤めを過ごすしかあるまい。

 私の場合なりたくて氏子総代になったわけではないし正直なところ私の敬神崇祖の気持ちはむしろほかの人々に比べて低いといって
 差支ない。4年前自宅エリアであるI船地区区長を任期満了で辞する際、地区主要メンバーに集まっていただき作った近未来の氏子
 総代候補条件への該当者がついぞ現れず、2年前不承不承この役を引き受けざるを得ない羽目に立ち至ってしまっただけのことなの
 である。

 とは申せ、引き受けたからにはそれなりにお勤めしなければならないのも世の常であろう。
 神社業務に対し積極的なというより或る種の諦観と地域的義務感からとにかく任期3年間だけはやるしかないと自分に言い聞かせ、
 現在に至っている。その気持ちは何ら変わってはいない。

 積極的でもなくかといって消極的でもなくそれでもお役目の責任はそれなりに果たしつつ何とかやり通すのだ、という余り意欲的と
 は申せない平均的なお勤め態度でこの2年間を過ごさせてもらった。
 ひょっとして周囲の期待から反れるのかもしれないが、要するに氏子総代役は残すところあと1年で済ませたいというのが偽らざる
 私の本音である。流されてはいけない。私にとって人生のタイムリミットなのである。

・今のところ卒業すれば、「認定心理士」の資格が取得できる流れになるよう科目選定を図っている。
 あと2年すれば丁度70歳。この資格取得を内心では目標にしているものの、その後社会に出てこれを有形無形に還元すると
 いうようなことは最早目論んではいないし期待もしていない。全くのところ、これ人生自己満足の範疇である。
 やり残していた人生の忘れもの、一区切りである70歳を目途に改めて再発見。今後の人生環境を巡る新しい視線づくりにしたい。

 
~これからの2年間~
・新しい価値観、心的人生観の目安づくりができるようあと2年、つまり70歳で一区切りつけられるようにすること。
 あと2年でこれを実現するため、卒業に必要な取得単位について少し整理してみると----。

 1.現在合計70単位ある。卒業に必要な124単位までにはあと54単位が必要となる。
 2.そのうち面接授業は計20単位が必須であり、現在12単位取得済であるからあと8単位。今まで一学期三回の面接授業が基本で
  あったことから推測するに、このペースで行けばあと四学期での8単位修得は十分可能な数である。
 3.総合科目の必須単位数は2科目4単位である。今年度2013(H25)2学期に総合科目を2科目選択し登録すればそれで済む。
 4.認定心理士申請に必要な心理学実験などC領域の単位数は計3が必須で、そのうち基本主題が2単位以上必要となっている。
  現在までC領域取得済単位数は基本主題が2単位でクリアー、副次主題が0.5単位取得済であり、これからの2年間で副次主題
  0.5以上取得すれば条件を満たせる。これもなんとかなりそうである。
 5.外国語は計6単位以上が卒業に必須であるが、すでにこれはクリアーしている。
 6.以上の方針をうまくスケジューリングし実行していけば卒業と認定心理士資格申請に必要な単位は取得可能なところとなる。
 7.問題は、「卒業研究」をするかしないかである。
  気持ちの上では、卒業研究に没頭してみたいという思いが強いのだが、この年になって敢えて苦労するに違いない方策を選択する
  のには勇気と覚悟がいる。

  卒業研究は必修ではない。やれば6単位が与えられる。特に卒業研究しなくても計124単位を取得しさえすれば卒業できるのだ。
  しかし、教授と膝突き合わせて研究できるチャンスは今やここでしか経験できないと思うと、捨て切るのはいかにも勿体ない。
  

  卒業研究を選択するには特別な準備が必要である。
  その1.一つは2年次終了までに62単位修得済みであること。これは現在70単位修得できておりOKである。
  その2.更に卒業研究履修の前年度つまり今年H25年度、卒業研究申請書の審査にて履修が認められることが必要なのである。

  この事前申請書審査が勝負の分かれ目となりそうである。しかも提出期限が8月下旬とかなり早い。
  7月の初めはT永神社の「祇園祭」があって氏子総代全員がこれにかかりきりとなる。また7月下旬には8科目の単位認定試験が
  集中的にあり、実質7月はこの2行事で手一杯となること必至である。要するに卒業研究のための事前申請書作成に関して言えば
  7月をあてにはできぬのである。

  次の2項目をクリアーできるスケジュールが今年可能ならば来年「卒業研究」に挑戦すると、早いうちに決断しなければならない。
  ◎6月1日~7月20日までに「卒業研究相談票及び質問票」(テーマの決定等について)を提出。
  ◎8月15日~8月27日頃までに「卒業研究相談票及び質問票」(事前学習の進め方等について)と「卒業研究申請書」を提出。

以上
我がOUJ生活、これまでの2年間、これからの2年間についての考慮事項を記してみた。
こうして落ち着いて整理してみると何かが見えてくるものだ。

夜8時、風呂に入る。


OUJ(放送大学)の旅・心理学探究 (2) ~科目の録画方法と学習ペース配分~

2011-03-31 | 放送大学(OUJ)

    

'11.3.31(木)晴

今年度の終りの日は穏やかな陽だまり日和となったもののストーブ抜きではまだ寒い。
大地震と大津波と原発事故に見舞われ空前の被害を被っておられる東北関東の方々の苦難に対し心が痛みこうべを垂れる。

朝、愛犬ハナとの散歩。
土筆に代わって近頃の野には、外来系の黒紫の雑草が所狭しと群生している。
道々数ある中で最も多い染井吉野の桜の開花がいつになく遅く今年はまだ殆どが蕾状態。
道端に紅色の寒椿の残り花が一輪目についた。
庭の片隅では群れで咲く黄色と白のスイセンが光を求めている。

いよいよ明日から新年度。
私にしみれば「OUJの旅・心理学探究」の具体的なスタートである。
OUJは1年間を前期4月~9月と後期10月~3月の2期に区切っている。
因みに私は平成23年度1期生である。

目標は、最速の4年間で124単位、約70科目を履修することである。(放送50+卒業研究、面接・所謂スクーリング20)

案内パンフや事前説明などから予想するに4年でこれを成し遂げるのはかなり難しいらしい。
4年で124単位というのを単年度ベースに置き換えて考えれば年間31単位、15科目ほどに値する。
この15科目をOUJの管理期間である半年単位に直すと一期つまり半年に7~8科目ずつ履修しなければならない。

初めて経験する今年度前期の半年は、やや少なめの科目数として様子を伺うことにした。
取り急ぎ、全部で300程ある科目の中から自分に見合った科目を6科目選択し登録してある。
全体の科目を大きく分類すると基礎・共通・専門・面接に区別でき、それぞれ各何単位取るかというノルマも決まっている。

登録した6科目は、

・運動と健康('09)
・人類の歴史・地球の現在('07)
・歴史と人間('08)

・発達心理学概論('11)R
・社会心理学の基礎と応用('08)R
・心理学入門('06)
の6科目。

今年度前期分として7月末に約1週間、単位認定試験が集中的に実施され、これに合格して初めて単位取得が完遂する。
私の場合大雑把に言えば、7月は試験準備期間と考えて4~6月の3カ月で6科目を修得しておくことが求められる。
1カ月当たり2科目。

300科目の授業は、1科目ごと45分間づつTVかラジオで週単位で垂れ流しに放送されている。
1週間に1度巡って来る選択1科目は、45分×15回で完了する。つまり4月~7月の半ばまで15週かかる。
遅くても1カ月に2科目の学習スピードでやっていこうとすると、事前録画をしておいたほうがいい。

実は、この事前録画方法を会得するのに今までかなりの時間を費やした。
CATVのCS放送でしかOUJ放送をキャッチできない我が家の受信環境。
今までCS放送を見たことも録画したこともない。

2月の始め頃、CATVを配信しているTーズ社S城市支店へ直行。
・配信サービスを「地デジ・BSコース」からCS放送受信可能な「デジタルミニコース」へ切替えてもらうこと、
・ケーブルテレビチューナーの設置場所を自分の学習する洋間に置き換えてもらうこと、
の工事を依頼。
因みに、CATV社への月額サービス料が2,100円から3,465円に値上げとなるが、いた仕方なし。


原則、ラジオ放送科目はネット配信されているから好きな時間に個別でパソコン学習ができ、集中学習も可能である。
しかし、TV放送科目は著作権等の問題もあるということでネット配信されている科目が極端に少ない。

今回は、選択した上記の科目名の最後にRと記した2科目がラジオ放送科目で、あとはTV放送科目。
調べたところこれらTV放送4科目はどれもネット配信されていない。
どうしたら事前録画できるか大いに試行錯誤した結果年度末の今日、TVでDVD録画収録したものをパソコンで開く
ことに成功、3科目分の録画と再生が自己解決した。

録画できていない科目は登録6科目のうち「人類の歴史・地球の現在」だけである。
1週間に一度日曜日の午前11時15~12時までの45分づつ、15週通して録画し続けるしかない。
従ってこの科目は、教科書を先に流し読みしておいてから、TV学習することにする。

録画してあるもの、もしくはネット配信される科目は、1回~15回までいつでもまとめて集中学習ができる。
しかし、
登録6全科目についてはそれぞれ前半8回までの授業範囲で中間期通信指導を受けなければならず、8回までの問題を
解きその解答を、郵送もしくはWEBで提出、添削を受けることが義務付けられている。

つまり、15回の授業内容をまとめて学習するよりも1回~8回までと9回~15回までを1区切りとし2区切りづつ
学習した方がよさそうだ。そうすると全部で6科目×2区切り=12区切りとなる。

1科目8回分を2日で流し読みしたあと、45分×8回=360分(6時間)を3日かけて放送学習する。
トータル5日かけて1科目8回までの1区切りを終える

と考えれば、6科目×5日=30日。つまり1カ月で前半8回まで全6科目がで完遂できるというわけだ。
中間通信指導提出期限は5月16日(月)~6月7日(火)。十分間に合う。

明日は4月1日。
4月中に登録6科目、その1回~8回までの学習を終えるようにすることが当面の狙いとなる。
妻の病院検査に付き合うことを考慮しても、1日最低3時間前後の学習は必ず明日から始めたい。

目標:1科目、1区切り5日間!!

7時、風呂に入る。


OUJ(放送大学)の旅・心理学探究 (1) ~入学式~

2011-03-28 | 放送大学(OUJ)

☆☆今ここに長い眠りから醒め、ブログ再開☆☆

   

'11.3.27(日)晴
冷たい朝、7時起床。7時半愛犬ハナと田町川・本町コース散歩。

春近くなると初夏の頃まで群れて咲く小さな白い花が、今日も庭の一角で朝日を浴びている。
今年は遅咲きとなった道々の桜もようやく芽が吹いてきた。
小川のあぜ道沿いに頭を出している土筆や所どころ咲き並ぶ黄色のラッパスイセンが春到来を告げている。
枯れかけたモクレンの庭木を伝わり傍にある丸太に駆け上った猫のクロが、散歩から戻る私達を待っていた。

今日は居住しているI船10組の「お日待ち」の日だ。
今ではわずか5世帯だけとなった10組、一年間の区切りとして昔から寄りあい場となっている亡き母の実家Nさん宅へ集合、
床の間で秋葉山神社を奉じたあと近所の料亭「S」にて懇親会を持つことになっていた。
この定例行事の幹事役を妻に頼み、私は10時54分発JR飯田線~豊橋~新幹線で名古屋へ向かう。

S城発の車内には2年前まで2年間地域の区長仲間だった元高校教師のK氏がいて、大地震の話題などで瞬く間に豊川となった。
また豊川からは隣に僅かに顔見知りな人物が着座し咄嗟に挨拶を受けるが、どなただったか俄かには思い出せず気まずい時間が
過ぎ、結局そのまま終点の豊橋駅へ。
後から思うに現役S城中学校校長のO氏ではなかったろうか。

新幹線名古屋駅では、わざわざ在来線1番ホームまで歩きその北側の端に立ち飲みできるカウンターへ入る。
大根おでんと自分にとって定番の湯豆腐と鬼ころしの熱燗で一息。

2時から始まる入学式
入学式までには時間がある。駅セントラルビル11階にある広い三省堂書店で本選び。
新潮新書、井上ひさし著「日本語教室」・小駒勝美著「漢字は日本語である」の2冊を購入。
未だ日本語教師養成講座へ通っていた一年前の残像が離れきれていないことを自覚しつつ、下りエレベーターを待つ。

一つ目の地下鉄伏見駅で鶴前線に乗り換え、豊田方面行きの先頭車両へ乗車し時々腕時計で測ること15分、八事駅に到着。
地下鉄の走ってきた方向をそのまに直後の階段を上がって左へ行った5番改札口を出る。
そこは地下トンネル状の公道でそれを上がればそのまま中京大学正面の扉口である。
OUJの入学式は午後2時からこの中京大学センタービル2階「ヤマテホール」で開催される。

受付で出来立ての「学生証」を手渡される。
入学式への出席は義務化されていなかった、が、
OUJの雰囲気に速く慣れたいというのと同時に学生証を早めに手にしたいという気持ちが働いて出席したわけである。

後ろよりの席に就く。
ぐるっと見渡す。
椅子が10×10配置されており空席の感じから類推するに参加者は約8割、つまり80名ほどか。
顔ぶれは老若男女。女性と男性の比率はヒフティー・ヒフティ。20歳前後~65歳前後。
平均35~40歳頃。若い方々の多かったのは思いのほか。

式に先だって今回の東北・関東大地震の被災者に対し黙祷。
白髪揃いの男女20名ほどの混成コーラスサークルの方々によるOUJ学歌斉唱。

学習センター所長挨拶
客員教授紹介
職員紹介

W尾センター長の話しなどを抜粋すると、
平成23年度一学期の新入生は865名。
内訳は教養学部全科履修生が716名、大学院修士履修生が109名。
教養学部716名をコース別に見ると、
・生活と福祉53名、
・心理と教育70名、
・社会と産業46名、
・人間と文化33名、
・自然と環境25名。
私の専攻した「心理と教育」コースへの人気は高く、面接授業登録もすぐ定員一杯となるらしい。

中で頭に残った二つのお話。
・年次ごとに組織される学友会や各サークル活動に参加して孤立学習から脱却し仲間同士の情報刺激を受けるべきだ。
・学習を続けていくと必ずもう嫌だ、駄目だと感ずる時期があるが、実はそういう時こそ完成が間近に迫っているものだ。

のち、担当の方よりオリエンテーション。
授業の形態、単位修得の流れ、科目登録方法、通信指導、単位認定試験、各種届け出、等々の説明。
「学友会」挨拶に続き7つあるサークル紹介。
・コーラス
・愛ネット(ネットを通じた仲間)
・おしゃべり好学(研究テーマ発表)
・サイコロジー
・梟の会(思考と英語読み合わせ)
・学遊NUR・NUR(看護学生)
・翠の会(絵画)。

式後希望者を対象に学習センター内及び施設見学。
設備は整っている。
ここに来れば集中学習もできそうだが、個人負担となると経費や更に時間という観点から言って日々のS城~名古屋間は
いかにも遠い。
壁に表示してあった22年度2学期生の内訳によれば、S城市には放送大学生が3名いるようだ。修士生は0。

事務室入口にある東北関東大地震義援金箱へ千円入れてから帰途に就く。
新幹線名古屋駅プラットフォームで受ける風は強く寒さがつのる。
豊橋~豊川~S城。
日曜日の新幹線往復特別乗車券は2360円とかなり便利な価格である。

帰り路、S城駅前にある一杯飲み屋「Fくろう亭」の暖簾をくぐる。ほぼ満杯。
カウンター最初の席に顔馴染となっった床屋の大将がいる。隣へ座り談笑。
大将が選曲したカラオケ村田英雄「無法松の一生」は合格点。
大将らを背に熱燗5合で店を出る。

今日は形ばかりの入学式であった、が、
ここのところ、3.11以降占有され続けていたマグニチュード9.0の大地震による津波と福島原発関係の頭脳が、
何か前向き状態になったような気にはなった。

その直後、東京に住んでいる兄から電話がありいつもに似ず長い会話となる。
私の結論。
小異を捨てて大同に就く。
この非常事、政府や東電や保安院の不対応言動、計画停電などの不便さに対し一々文句だけ言っててもことは始まらない。
東京に住みステータスの保障された兄やその息子たちのようなノブレスオブリージェこそ風評や流説に惑うことなく明るく
前進方向のベクトルで周囲をリードすべきである。

他人のせいにしてはいけない。今はそういうステージではない筈だ。
兄たちはむしろ周囲を鼓舞激励し現実に立ち向かっていくという選択をなすべきではなかろうか。

11時頃、床に就く。
少し言い過ぎたかなと思いつつ---。