Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

本物到来

2012-01-19 00:02:41 | ROCK

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最近には珍しく、見てはイケないものを見てしまったような衝動に駆り立てられる映像作品。最近では若者にクラシックロックという意味不明なカテゴリーに区別されているリアル70年代の極上ROCKが生で味わえる。それもつい最近の実況録音映像版。

70年代後半からの日本の音楽シーンの裏で活躍している職人たちが自由に好きなロックをJAMしている。セールスや時代を超越した真のバンドマン達のドキュメンタリー。演奏者たちを今さら説明することも無いだろうが、長年のキャリアのテクニックを披露するだけの作品になっていないのがVo、Guのカズ南沢の存在だ。彼を中心としたサザンブルースロックからAOR、ブリティッシュブルース、フュージョンと70年代の一番美味しいグットミュージックのオンパレード。それもほとんどがカズ南沢のオリジナルだ。生楽器のアンサンブルの太さ、ドライブ感、緊張感を知ってしまったらPCで作られた音楽の何と陳腐なことか。

ドラマー青山純のメソッドDVDの一つなのだが数々のテクニック、経験を積んでこの削げ落ちたビートを刻むというドラマーにとって大変高度なテーマの濃い内容の作品だがギタリストにとってみても素晴らしい。日本のトップギタリスト今剛のロックギターが全編にわたって響くマニアにとってみても珍しい映像かもしれない。それに絡みつくカズ南沢のブルース。日本人離れしたブルースフィーリングとフィンガーヴィブラート。たまりません。54年製ギブソンレスポールの粘るP90を聴いてしまったらレスポール熱にスイッチが入ってしまいました。

日本人がこのあたりのルーツロックをプレイすると必ず企画モノ的な匂いがあったり、聴いているこちらが恥ずかしくなるものがほとんどだったがやっと本国アメリカと同じテンション、いやそれ以上の大人のロックを聴くことが出来る作品に出会えたような気がします。

音楽マニアは必見。


2 コメント

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ランチボックスの件ではありがとうございました。 (anchan)
2012-01-21 08:59:08
ランチボックスの件ではありがとうございました。
まだ物欲はくすぶっています(笑)
ロックがカラダにしみこむには、ある程度時間がかかるのかもしれませんね。
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anchan 様 (Wahwah Jam)
2012-01-27 10:18:28
anchan 様
いつもありがとうございます。
物欲のないギタリストは世の中に存在しないと思いますよね。
気になるアイテムや聴きたい音源は常にあるものです。
また宜しくお願いいたします。
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