ソリッドギター愛好者にとっては隠し味的なパーツだがベーシストやアーチドトップでJAZZなんかやる人には大変重要な部品のコンデンサー。特にマニアには60年代のビンテージモノなんかタマラナイ。しかし、あくまで電子部品なのでチューブアンプのように大量の電源が絡むモノには要注意な代物。古くてビンテージトーンになると思いきや出火することもありで、せいぜいギターやベースの内部配線にしか使えない。
ビンテージギターに付いていたバンブルビーやブラックビューティーは1個数千円にもなり、当時のルックスをそのまま復刻したレリックコンデンサーが登場するなどこの手のパーツの世界は大変熱い。しかし、このビンテージモノはブランドやルックスはいいとして中身が経年変化により規定の値でなかったり元々ラフに作ってあったりでギターに搭載してみないと全く分からないのが厄介だ。というわけでコンデンサーのトーンチェック用のBOXを自作してみた。
古いマクソンのエフェクターケースの塗装を落とし流用。軽くライト鏡面仕上げで、コンデンサー装着にはスピーカーのコネクター、ジャックとトグルSW、CTSポットだけの簡単パッシブチェッカー。内部配線材には古いWEの単線使用でハンダはもちろんアルミット。同時に2個のコンデンサーをチェック出来てトグルSWで上段と下段を切り替え。どちらかのコネクターに装着しなければそこがスルーになってトグルSWがオンオフSWに変わる。ノブでトーンの可変が出来て外付けトーンコントロールの様なもの。お気に入りのコンデンサーと比較も自由にできる。
お勧めはコンデンサー未装着のギターだと本来の音がわかるが、それはなかなか無い。ストラトのリヤPUだとトーンキャンセルだから若干比較にはいいかもしれない。実際テストすると今まで集めた50年代から60年代のビンテージフィルムコンデンサーの0.05uf以上の値のモノは結構ゲイン不足や曇ったドンシャリ傾向にある。ストラトでそうだからハムバッカ―には使い物にならないかも。やっぱり0.022や0.033くらいのオレンジドロップはギターに相性がいいのが再確認だ。こうなってくるとまだ低価格なビンテージやセラミック、オイルと素晴らしいモノに出会えるかもしれない。
レスポール用のスピードノブとメタルボディのミスマッチがデザイン的に何ともだが思ったほどのノイズもなくゲイン低下も無いエフェクター感覚のトーンテスター。電気に詳しくなくても簡単に作れちゃうので週末の日曜大工にお勧めです。
コンデンサー チェッカーを作ってみようと思います。有り難うございます。
ニュージャージー在住。
ありがとうございます。
これを作ったらビンテージコンデンサーの楽しみは逆に減るかもしれません。
ギターに装着してしまうと、たとえいまひとつでも満足するしかないですよね。
しかし、これを使うと一瞬にして判別できます。私も高価なビンテージブランド
コンデンサーをテストしましたが使えるのはごくわずかでした。
でも楽しいですよ。
よろしくお願いいたします。
自作できますかね?