Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

バレル節

2012-04-19 02:04:28 | JAZZ

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ケニーバレルのブルースといえば真っ先に思い浮かぶのが「ミッドナイトブルー」。しかし、この何ともブルースなジャケットの「ラウンドミッドナイト」が最高かもしれません。プレイの後のプレイバックに耳を傾けているこの表情。いいですね。

混沌とした70年代初頭のジャズギター業界。スムースジャズの走りのCTIウエスとはブルース度合いが違います。楽器の空間が濃いコンボ演奏にジョ―サンプルのローズピアノ。その編成を聴くだけでスモーキーな質感が感じ取れます。

しかし、ギブソンアーチドトップの最高のサウンドがここにあり!。甘くアタッキーで申し分のない音とはこれです。バレルの作品はどれもギターサウンドはクリアで安心できるがこの作品は重心が低く抜群だ。決して弾きまくらず存在感がある音。ギタリストは最終的に到達したい分野です。ゴージャスで大人とはこれに決まり。

このタイトルチューンの「ラウンドミッドナイト」は歴代の名ギタリストのほとんどがプレイしている曲ですが黒さでいうとこのバレルがナンバーワンと思うのは私だけじゃないでしょう。

これを聴くとエピフォンフルアコの弦高を少し上げてピックアップも近づけてトロッとさせたくなります。

男のジャズギター!ステキだ!


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