大阪で一泊しました、大好きな街なのですが年に数える程度しか訪れないため無意識にエスカレーターでは左側に立ってしまうことがよくあり、あわてて隣に移動したときは「大阪に来たのだ」と妙に実感したりします。ここではエスカレーターに乗る際は左側を空けますね。いかし東京では右を側空けています、僕の住む静岡県でも駅など多くの方々が利用する施設では、やはり右側を空けています。
この片道空けなのですが、第二次大戦中ロンドンの地下鉄での混雑の緩和を目的に考案され、その後この習慣は欧米各国から世界に広がり現在では公共のルールとして社会に定着しているのだそうです、そして海外では大阪スタイルの左空けが主流とのことです。ではここ日本ではどうでしょう、関東と関西で色分けができそうですがこれを東日本と西日本までさらに広げてもいいのでしょうか。
以前読んだ本では(たしか)仙台では、駅だったかJRと地下鉄だったのか忘れてしまいましたが空ける側が異なっているそうで、わざわざ鉄当局に問い合わせをしても、なぜなのか解答を得られなかったことが書いてありました。ただ利用者が多い公共の場所においてはどこに行っても「どちらかが空けられている」ことは間違いなさそうです、でもふつう乗客は「止まる側」に集中するので乗り場は混雑していますね。
この片側空けなのですが、片側ばかりに負荷がかかるためエスカレーターの構造上正しい乗り方とは言えないそうです。もともと立って手すりにつかまることを前提に作られたもの、歩くには段差も高く危険です、片側だけきれいに空いた様子を見ると両側立のほうが効率はよさそうにも見えたりします。全国のJRや私鉄、空港などでは今、危険防止もあり本来の姿ともいえそうな両側立ちを呼び掛けているそうです。
ここで注目したいのが名古屋です、この注意喚起をいち早くから取り入れ地下鉄では2004年からエスカレーターの「歩行禁止」がアナウンスされているのだそうで、ここでは「両側立、歩かない」といったルールが根付いているのだそうです、これは意外でした。名古屋に行く機会でもあれば注目してみたいところです、そして何年かしたらこのスタイルがマナーとして世界中に広がるのかもしれません。