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(戸越公園にて)
問題の箇所は、どう記述されているか
次ぎに、具体的に各教科書の問題の箇所の記述の一部を、僅かではあるが、記して見よう(詳細は、勿論、各教科書の実物によってご覧戴きたい)。
Ⅰ(朝鮮と台湾)
朝鮮や台湾では、戦争末期に志願兵制度があらためられ徴兵がしかれました。多くの人々が「日本軍兵士」として戦場に送られ、また、多くの朝鮮人女性なども工場などに送り出されました。
(空襲と疎開)
とくに、1945年3月10日の東京大空襲で、一夜にして約10万人の人々が犠牲になり、多くの人々が焼け出されました。空襲がはげしくなると都市部の小学生は集団で地方に疎開しました(学童疎開)。
(学徒出陣)
理科系以外の大学生・高等専門学校生が徴兵され、学業なかばで戦場に送り出されました。
労働力の不足をおぎなうため朝鮮や中国から多数の人々が日本に連れてこられて、工場や鉱山ではたらかされました。多くの朝鮮人や中国人がきびしい労働条件の下で苦しい生活をしいられました。
中学社会「歴史」(未来をみつめて) 教育出版
Ⅱ(日本軍と中国民衆)
とくに南京占領にさいしては、捕虜・武器をすてた兵士・老人・女性・子どもまで含めた兵士もあわせたこのときの死者の数は、多数にのぼると推定されている。諸外国は、この南京大虐殺事件を強く非難したが、当時の日本人のほとんどは、この事実さえ知らなかった。こうした日本人の行為は、中国民衆の日本への抵抗や憎悪をいっそう強めることとなった。
新中学校「歴史」(改訂版) (日本の歴史と世界) 清水書院
Ⅲ 「東京裁判について考える」
(国際法からみた東京裁判)
東京裁判でただ一人の国際法の専門家だったインドのパール判事は、この裁判は国際法上の根拠を欠いているとして、被告全員の無罪を主張した。しかし、GHQは、このパール判事の意見書の公表を禁じ、その他いっさいの裁判への批判を許さなかった。
東京裁判については、国際法上の正当性を疑う見解や、逆に世界平和に向けた国際法の新しい発展を示したとして肯定する意見もあり、今日でもその評価は定まっていない。
(戦争への罪悪感)
GHQは、日本の戦争がいかに不当なものであったかをマスメディアを通じて宣伝した。こうした宣伝は、東京裁判と並んで、日本人の自国の戦争に対する罪悪感をつちかい、戦後の日本人の歴史に対する見方に影響をあたえた。
中学社会 (改訂版)「新しい歴史教科書」 扶桑社
東京大空襲に触れたり、学童疎開とか南京大虐殺、朝鮮人・中国人・台湾人に対する過酷な仕打ちなど、ぜひとも教科書に特筆大書すべき事項を、大体、漏らしていない扶桑社版以外の教科書には、あまり問題はないと思われるが、GHQに煽られて、日本人が戦争の罪悪感を植え付けられてしまったというような記述は、当然、本当は、戦争には全く反省すべき罪悪など存在しなかったのだと主張していることになるわけで、これでは、中国や韓国が反撥するのも当然といえよう。
[リンク]
学徒出陣
東京大空襲
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(ルオー)