足立裕志が京都の人気スイーツを紹介

足立裕志が京都の人気スイーツについて紹介します。

最古のお菓子は京都で誕生。その名も「清浄歓喜団」

2021年11月17日 | 日記
京都といえば寺社仏閣。
観光寺院から今尚厳しい修行を行うお寺も町中に現存する京都は、やはり他府県とは違う古風な雰囲気を随所に残しています。
そんな京都からどこかへ出かける際、「京都らしいお土産が欲しい」と頼まれることはしばしば。
住んでいるとこれが日常ですが、五重塔も祇園の石畳も、他所の方からすると「THE・京都」という雰囲気が羨ましいのだそうです。

そんな「京都(らしい)土産」をリクエストされた際、私がおすすめするのがこの「清浄歓喜団」。
名前を聞いただけではまさかお菓子の名前とはわかりませんよね。
でもこれはれっきとした、しかも日本最古とも称されるお菓子なんです。

京都の老舗和菓子屋『亀屋清永(かめやきよなが)』さんで購入することができるのですが、なんと1つ500円とかなり高価。


肝心のお味ですが、これは最初に申し上げると「特別美味しいものではない」です。(笑)
胡麻油で揚げてあるので外側はかりんとうのように噛み応えのある食感と香ばしさがありますが、中の餡には「お香」が練りこまれており、なんとも独特な風味と苦みがあります。
もちろん食べられるものとして作られているので不味くはありませんが、「1000年昔の有難み」や「霊験あらたかな歓喜天様への御供物」という触れ込みありきでいただくもの、と考えておいた方がいいかもしれませんね。

では贈り物には向かないのでは?といえばそんなことは全くありません。ぜひともとお勧めできます。
というのも、不思議なものですが、京都外でこの清浄歓喜団とお茶をいただくと得も言われぬ「京都を味わう」感があるのです。
どこかのお寺でお茶をいただいている時の、ほっとするけれど荘厳さに背筋が伸びる、あの感覚が。

歴史がそうさせるのでしょうか?
何はともあれ、ちょっと変わり種のお土産紹介でした。京都を味わいたいときはぜひ。