足立裕志が京都の人気スイーツを紹介

足立裕志が京都の人気スイーツについて紹介します。

氷に馳せた想い、古都の涼を感じる「水無月」

2021年06月10日 | 日記
6月のことを異称で「水無月」と呼びますね。
この名にちなみ、京都では「水無月」というお菓子を6月末日にいただく風習があります。

これはもちもちとしたういろうと、甘納豆の上品な甘さが感じられる涼やかなお菓子で、京都はもちろん関西地方ではこの季節、和菓子屋さんをはじめ至るところで水無月が店頭に並びます。
いわゆる老舗と呼ばれる店の水無月は人気も高く、売り切れてしまうことも。

白いういろうに甘納豆がぎっしりと乗ったものがポピュラーですが、抹茶や黒糖を練りこんだ水無月もあり、贈答品では数種類の詰め合わせであることが多いようですね。

そんな水無月、私のオススメは創業130年の京都老舗和菓子「仙太郎」です。



最中やお彼岸のおはぎでも有名なこちらのお店は、何と言っても「あん」が美味しい。
もとより小豆がお好きな方には必ずこちらで贈り物をするようにしています。

過剰に華美でなく、かといって素朴というのでもない、まさしく品の良い逸品を作り続けている菓子匠です。

こちらのういろうは、例えば「とらや」のそれを「かため」とするなら「かなり柔らかめ」。
ですが緩いわけではなく、ねっちりと黒文字に絡みつく弾力は口に入れてもしっかりとした存在感です。

甘さは老舗にありがちな「甘め」ですが、すっきりと舌に残らないのがさすが。こういうところが名店たるゆえんとでも言いましょうか。
お味は「白」「黒糖」「抹茶」があり、黒糖はかなりしっかりとした香りがするので好みが別れます。

決して1つ1つは小ぶりではありませんが、ペロッと食べられてしまいますよ。

今しか買えない水無月、ぜひ今年の暑気払いにいかがでしょうか。


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