ソイツ「俺は・・・お前だよ、もう一人のお前だ」
夜のACT倉庫で、ソイツは突然話しかけてきた。
誰も居ないとタカをくくって、
タバコに火をつけようとした俺は、
いきなり左から飛んできた言葉のジャブを、
全く交わす事ができなかった、
“だれも居ないはずの倉庫に居た”というだけで
十分衝撃的なのに、
その上、お前は今、なんていったんだ?
フリッカーをあてに行ったら、宮田君並のカウンターを喰らったようなものだ。
脳が震え、気を失いそうになった俺は、
ピンキーが作った休憩用のテーブルに掴まり
何とかこらえた。
ソイツ「ホラ、ビビッてないでよく見てみろよ。この目、鼻、口、お前と同じだぜ」
俺はまだフォーカスが定まらない目をマニュアル操作に切り替え、
ヤツに、ピントを合わせた。
そしたらどうよ!!
目の前に居るのは、色白の
ちょっと漫画風な顔の俺だ!!
しかも、頭に被っているのは、
俺が愛用しているヘルメットそのもの!!
貴様、お俺のヘルメットいつの間に?
驚いて、エサを求めるフナのよう顔の俺に、
ソイツは続けた
ソイツ「ケケケッ~まるでクリスタルケイの卒業式だろ?
クリソツ~!!(クリ卒)なんちって!!」
ギャグのセンスまで同じたあどういうことでい!!
その瞬間、俺の中で何かがはじけた。
俺「貴様~俺がビビリだと思って小ざかしいまねするんじゃあねえ~!!」
アタタタタアタタタ!!
俺はソイツの胸に百烈拳を放った!
思いのほかソイツの体は軟く、あっけなくめり込む俺の拳
俺「なんだ?お前カポックみたいにやわらかいなあ?」
ソイツ「グハッ・・・そうさ、俺はカポック、カポックの精だ!!
半漁人、てめえ俺のことをカポックじゃなくて“キャポック”とか言ってふざけてんじゃねえぞ!!」
確かに俺は、カポックのことをたまに“キャポック”とふざけて言ったりする事がある。
ソイツは、カポックのソイツは、俺に子バカにされていると思って怒っていたのだった。
俺に一言物申したくて、わざわざ俺の前に現れたのか!
俺「キャポ・・・いやカポックの精さん。すまない。
出来心だ。俺はあんたの事、ちっとも馬鹿になんかしていないよ。
あんたは軽くて大きいから、風強い日は運びづらいけど、
照明部さんにとってかけがえの無い存在の
あんたを、ココ最近じゃあ“難燃”なんつって萌えない、いや、燃えない体質に
変わったあんたを馬鹿にする理由がどこにあるってんだい?」
ソイツ「だからキャポックって・・・」
俺「それは俺なりの愛だよ、誰だって親しい仲間にはあだ名をつけるだろ?
そういうことだって・・・」
ソイツ「なんだ、そういうことなら・・・変な子と言って悪かったな、半漁どんさん」
俺、心の声(・・・半漁人なんだけどね。)
そういうと、やつは動かなくなり、ただのカポックに戻った。
恐らく、ピンキーが書いたであろうこの落書きを見て、
ひとり妄想にふけっていた私は、
思い出したように、
ズボンを下ろしながらトイレに消えたのだった・・・
夜のACT倉庫で、ソイツは突然話しかけてきた。
誰も居ないとタカをくくって、
タバコに火をつけようとした俺は、
いきなり左から飛んできた言葉のジャブを、
全く交わす事ができなかった、
“だれも居ないはずの倉庫に居た”というだけで
十分衝撃的なのに、
その上、お前は今、なんていったんだ?
フリッカーをあてに行ったら、宮田君並のカウンターを喰らったようなものだ。
脳が震え、気を失いそうになった俺は、
ピンキーが作った休憩用のテーブルに掴まり
何とかこらえた。
ソイツ「ホラ、ビビッてないでよく見てみろよ。この目、鼻、口、お前と同じだぜ」
俺はまだフォーカスが定まらない目をマニュアル操作に切り替え、
ヤツに、ピントを合わせた。
そしたらどうよ!!
目の前に居るのは、色白の
ちょっと漫画風な顔の俺だ!!
しかも、頭に被っているのは、
俺が愛用しているヘルメットそのもの!!
貴様、お俺のヘルメットいつの間に?
驚いて、エサを求めるフナのよう顔の俺に、
ソイツは続けた
ソイツ「ケケケッ~まるでクリスタルケイの卒業式だろ?
クリソツ~!!(クリ卒)なんちって!!」
ギャグのセンスまで同じたあどういうことでい!!
その瞬間、俺の中で何かがはじけた。
俺「貴様~俺がビビリだと思って小ざかしいまねするんじゃあねえ~!!」
アタタタタアタタタ!!
俺はソイツの胸に百烈拳を放った!
思いのほかソイツの体は軟く、あっけなくめり込む俺の拳
俺「なんだ?お前カポックみたいにやわらかいなあ?」
ソイツ「グハッ・・・そうさ、俺はカポック、カポックの精だ!!
半漁人、てめえ俺のことをカポックじゃなくて“キャポック”とか言ってふざけてんじゃねえぞ!!」
確かに俺は、カポックのことをたまに“キャポック”とふざけて言ったりする事がある。
ソイツは、カポックのソイツは、俺に子バカにされていると思って怒っていたのだった。
俺に一言物申したくて、わざわざ俺の前に現れたのか!
俺「キャポ・・・いやカポックの精さん。すまない。
出来心だ。俺はあんたの事、ちっとも馬鹿になんかしていないよ。
あんたは軽くて大きいから、風強い日は運びづらいけど、
照明部さんにとってかけがえの無い存在の
あんたを、ココ最近じゃあ“難燃”なんつって萌えない、いや、燃えない体質に
変わったあんたを馬鹿にする理由がどこにあるってんだい?」
ソイツ「だからキャポックって・・・」
俺「それは俺なりの愛だよ、誰だって親しい仲間にはあだ名をつけるだろ?
そういうことだって・・・」
ソイツ「なんだ、そういうことなら・・・変な子と言って悪かったな、半漁どんさん」
俺、心の声(・・・半漁人なんだけどね。)
そういうと、やつは動かなくなり、ただのカポックに戻った。
恐らく、ピンキーが書いたであろうこの落書きを見て、
ひとり妄想にふけっていた私は、
思い出したように、
ズボンを下ろしながらトイレに消えたのだった・・・