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きょうのできごと。

日々の出来事、思うことをあれこれ。

オカダのはなし

2014年01月26日 10時08分22秒 | 読書
はなじろうです。

岡田准一くんのエッセイ「オカダのはなし」。
タレント本なんて学生時代以来じゃないかしら。
どうしても読みたくて、ついに買っちゃった!うれし、はずかし(//∇//)

これまでジャニーズのアイドルというイメージだったけど、
映画「永遠の0」で完全に覆された。官兵衛もいい感じ。
なんだか貫禄ついちゃって、一昔前の真田広之みたいになっとる。

すっかり大物感ただよう岡田くん。
若い頃の苦悩などもサラッと書かれてるけど、
芸能人ってそりゃあ大変だろうなぁ…売り物は自分だもん。
人気という魔物に惑わされることもあるだろう。
それらを乗り越えて、ちょっと見晴らしの良い場所から
のんびり景色を眺めてるような、
いい感じに力の抜けた岡田くんに好感持ちます。
見識が広く、多岐に渡る趣味の話もなかなか興味深い。
そしてなによりも、岡田くんの写真が満載なのが嬉しい!
はー。いつまでも眺めていたい…顔だ…。

エッセイ読んでなるほど、と思ったのは、
とりあえず考えるより体を動かしなさいということ。
心と体は繋がっているのです。やっぱり。。
いいカラダ作り…私も頑張るぞー!

虎口の総統 李登輝とその妻

2014年01月13日 20時51分18秒 | 読書
はなじろうです。

先月旅行した台湾つながりで、
李登輝さんのルポタージュを読む。著者は上坂冬子さん。

李登輝さんは1988年、台湾人として初めて中華民国の総統に就任、
以後12年に渡りトップとして政治の民主化を推進させた。

他国の侵略を絶えず受けてきた台湾の歴史は複雑極まりない。
日本統治時代は日本名を持ち、現在も親日家である李登輝さんでさえも
「日本人による台湾人への差別はあった」とつぶやく。
日本が敗戦して引き揚げた後は蒋介石率いる中国国民党の圧政に苦しめられ、
二・二八事件で台湾人の不満は爆発する。

台北の二二八和平公園で事件のあらましは学んだが、
当時、粛清される危険のあった李登輝さんの回想は生々しく、息をのむ。
いつの時代も立派な人たちがもっとも苦しめられる。

李登輝さんは政治家というよりも、学者の偉い先生という印象。
外省人がほとんどの国民党の主席を務め、総統まで上りつめたのは、
器が大きく、誰しも納得させうる知性にあふれたお人柄によるのだろう。

苦難を共に乗り越えた妻、曽文恵さんとの深い愛情に心が温まります。

永遠の0

2013年08月18日 16時31分11秒 | 読書
はなじろうです。

図書館で予約していた「永遠の0」をやっと入手。
人気図書で、先約の数が多く、ここ何ヶ月かずっと待っていた。
太平洋戦争を扱った、フィクションだけど確かな取材に基づいた小説です。
読了するまで時間がかかるかなと思っていたが、
ページを繰る手が止まらずに一気に読んでしまった。
エピローグにかけては号泣、号泣。
汗水、鼻水垂れ流しでエライことに いい話だなぁ

それにしても、碌な指揮を執れなかった軍のお偉いさんには腹が立つ。
特攻隊というのも狂気の沙汰としか思えないが、
散華した軍人ひとりひとりの胸の中には尊いものがあったに違いない。
それは、数少ない存命者の証言にも見いだせる。
名もなき男たちの矜持と、家族への愛。
エピローグは小説らしく少々ドラマティック。
表紙の装画のような、果てしない青空が心に広がります。

読後は、自然と先人に感謝したくなる。
今日の平和を享受するものとして。鎮魂の祈りです。

101歳の少年

2013年06月03日 09時50分56秒 | 読書
はなじろうです。

三浦敬三著「101歳の少年」を読む。
先日、エベレスト登頂を果たした三浦雄一郎のお父さん。

昔TVでこの方の密着取材をやってて、そのパワフルさに驚いた記憶がある。
散歩の途中、同行のカメラマンを置いてきぼりにしたり、ものすごい健脚なんである。
長生きの秘訣は特になく、毎冬のスキーを楽しみに日々を過ごしてたら、
いつの間にかこの歳に…とのこと。
健康的な食事も、トレーニングも、全部スキーのためだそうで。
美しく、時に厳しい冬山の魅力。私も少し解るような気がする。
自然と一体になれると言えば大げさだけど、
風を切って雪の中を滑るのは最高に気持ちいい。次の冬が楽しみだ。

明治生まれの著者は、戦争時代も経験。スキー道具の工夫も興味深い。
長い人生、一途に好きなことを続けられるのって素敵だな。
まさに「101歳の少年」って感じ。面白いエッセイ集でした。

流転の子 最後の皇女・愛新覚羅こ生

2013年02月13日 15時53分52秒 | 読書
はなじろうです。

映画「ラストエンペラー」のファンで、
愛新覚羅一族についてはいつも興味津々の私。
本書は愛新覚羅溥傑と嵯峨浩の次女、
こ生(こは女偏にあまごい)さんの半生を描いたドキュメンタリー。
著者はルポタージュ作家の本岡典子さん。
確かな取材に基づいた、きめ細やかな文章に引き込まれ、
半日で一気に読んでしまった。

浩は「流転の王妃」としてあまりに有名だけど、
当時5歳だったこ生さんの記憶に残る、
満州から日本への「逃避行」はすさまじいの一言。
まさに、筆舌に尽くしがたい経験をされたのだと。
印象的だったのは一家の互いを思いやる気持ち。
政略結婚と言われた溥傑と浩は相愛の夫婦で、
娘たちは父・溥傑を敬っていた。本当に徳のある生き方だと思う。

1940年生まれの福永こ生さんは兵庫県西宮市在住。
なんと近所にいらっしゃるのだ…感激