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Studio Fritz Nathan

スタジオ・フリッツ・ナタン
福岡市中央区平尾にある、貸しホールです。

69.モチヴェーション

2012-12-17 23:47:38 | Blog
12月16日・日曜

今日は、「情熱の肥後デュオ・リサイタル」が、フリッツナタンであったーヴァイオリンの木野雅之さんと
ピアノの藤本史子さん。

去年に引き続き2度目ー木野先生は僕の桐朋学園の先輩で素晴らしいヴァイオリニストだ。日本人離れしたスケールの大きな演奏。
またしても、ものすごくモチヴェーションが上がった。
今すぐ練習したくなるのだ。

レッスンを受ける以外にも、折に触れて生でスゴイ人の演奏を聴くのはとても大事なことだ。


また、今日はいろんなしばらくご無沙汰してる方々にも会えた。
なんと、僕の最初の師匠(5-7歳まで)の朔望先生に久しぶりにお会いできて嬉しかった。

68.センセイは役に立つのか?

2012-12-17 23:45:56 | Blog
12月15日・土曜

クラッシックのミュージシャンというのはケッタイだ!

レッスンをする。自分のミュージック・メーキングに対する意見を言う。。


僕自身は決して「センセイ」として接してなくても、生徒の中にはアル。
それは、何故かというと・・太古の昔からあったから・・・・センセイってケッタイだ。@@
自分はどちらかというとカウンセラー、トレーナー、といった感じだ。
フリッツナタン・ヴァイオリン・クリニック
フリッツナタン・ヴァイオリン道場、、ヴァイオリン・カウンセリング、、
うーん。。どれもしっくりこない。



何何ちゃんだから・・何々くんだからとか、そういう方向に持ってかないで欲しい。


で・・こういうことは良くあるので・・これは僕の可愛い生徒に関してだけど・・
もしバレたら、君のことだよ!というけど・・^^

レッスンの最中、興に乗ってきて、いろいろ脱線しつつ、ヴァイオリンのテクニックや、姿勢のことや何たらいう。
で、センセイは充足してくる・・何故なら自分のウチにあるものを表現できたから・・・・・

その刹那・・・生徒の目から涙がポタポタ・・
で、自分としては、間抜けなので・・「やや・・相手の気持ちを考えずにマニアックに走ってしまった!」
と心配しつつレッスンをすすめると、最後に、お母さんが「今週はあまり練習ができてないんです!」と言う。

ああ・・やっと分かる。で、いろいろと、レッスンは情報交換や、自分の演奏に対する客観的な情報集めの場、コミュニケーションの場だというようなことを言う。必ずしも自分のベストである必要はなく、むしろ「出来ない」方がいろいろどうやったら出来るようになるかヒントを得られるので・・「センセイ」をもっと利用して欲しい!と言う。

でも、正直小さいのにすごいな・・と思った。自分が練習があまり出来なかったことに対する悔し涙なのだから・・

今日は何がテーマだっけ?
自分自身に必要なものを常にサーチして、、センセイもそのひとつ。。自分の経験では、いつも何か言われた時点では、自分には受け入れる用意が出来てないから・・センセイ・・は、ヘンなこと言ってるようにしか思えないのだ。。

2-3年して自分でふと思いついて、、これ師匠が言ってたことジャン?と思うのが常だ。。でも・・!それでいいのだ。人間が何か学ぶのはそういうのが常で他のやり方はないから・・「鵜呑み」は良くない。。で、、才能のアル人ほど、誰かから教わったことを、さも自分で思いついたように後になって自分自身の言葉に置き換えてー「ここが重要」!ー自分を完成させてくのだ。

大事なことは・・自分自身のアイデアだと思うこともかならず誰かが以前に発見ー実行してるということ・(文豪ゲーテによると、、どんな素晴らしい思いつきでも過去に誰かが発見してない・・というようなことはない、、そうだ。チェツ!と思ってしまうけど。。)
自分の就いた先生たちだけではない。ヴァイオリン演奏の歴史が400年だとすると、先人たち全ての影響を我々は、先天的、潜在的に受けてるのだ。深いところで潜在意識を共有してる。

でも・・ポイントは、、事実がそうだからといって、、私たちのマインドは「自主的」じゃないとならない、ということだ。

自分はこういうアプローチ!!みたいのは大事だ。
それが少ないと、いつまでたっても「クラシック?退屈・・なんか知ってる歌弾いて!」みたいなフィード・バックしか得られない。
みんな、ある時点から「アーティスト」株式会社・・みたいなのを始めないといけないのだ。


67.呼吸法ー魂柱ー弓を持たないためのエクササイズ

2012-12-17 23:40:53 | Blog
12月14日・金曜

ゆっくり苦しくない程度に7秒くらい息をはいて、4秒くらい吸う腹式呼吸・・
通常吐くと腹がへこみ、吸うと膨れる。

これを、、はくときに、おなかをふくらませ前へ出していき吸うときにへこませる(へその少し下の丹田を意識するーそこを吸う時に引くイメージ)「逆腹式呼吸」ーくれぐれも吸いすぎに注意ーが、ヴァイオリンを弾くときにとても効き目があるのでは・・と試してる。
まだ始めて2-3日だけど効果があるようだ。(音を出す前に吐ききれてないことが多い・・で、通常のはらをへこませるやり方だと腰が引けてしまうのだ)。

もうひとつここのところ意識してるのが、「魂柱」(こんちゅう)-ヴァイオリンのf字孔の中に立ってる棒ー
だ。

魂柱の位置を意識することで、サウンディング・ポイント(弓を当てる、駒からの距離)が適切になる。全ては弓の圧力と動かすスピードとサウンディング・ポイントなのだが、、球技でいえば打点?ジャスト・ミートするから力まず弾けるし楽器の性能をフルに発揮できる。
自分は、魂柱と自分の心臓を同時に意識したりしてる。(ほとんど同じ位置にあるような感覚がする。)

3つめは、弓をしっかり腕のなかに収めて、指で持たない・・ということ。指でもたない?と驚く人が結構いる。
弓のちょうど真ん中あたりで、いつものボウ・ホールドをしてみよう!

親指と中指を合わせて、その2本だけでバランスをとってみるー
弓は揺れてバランスをとってるー指はすべてリラックスさせて・・弓の真ん中だと力まないはずだ。(親指と中指を中心に常にシーソーの様に、人差し指と小指でバランスを取ってるんだという感覚が分かる。薬指はアップ・ボウの方向のとき重要な役割をする。)
で・・揺れながら小指を軽くタッチさせてみよう。

で・・すっと元のフロッグのいつものボウ・ホールドの位置へもってきて、さっきと同じ感覚で弾く。
力まず弾けるはずだ。


書きとめたので安心した。。練習しようっと。





66.夕日の見えるコンサート

2012-12-17 23:38:54 | Blog
12月9日・日曜

昨日のワイルドベリーさんでのコンサートには、RKBのテレビの取材が来てて驚いた。あらぬことをいろいろしゃべったような気がする。。
ジーンズじゃなくて上着も珍しく着てて良かった。。

いつ放送されるのだろう?ウチにはテレビが無い。テレビは見ないのだ。


田園喫茶ワイルドベリーは、糸島の大自然の中にある。ここのコンサートでは通常のコンサート・ホールとは違う醍醐味がいろいろある。

1.夕日の沈むのを見ながら(天気次第)の1時間弱のコンサート(アンコールも入れて1時間超えるときもある)。夕日の沈む時間に合わせるので、10月から3月終わりまでは5時からだ(夏時間は6時スタート)。

2.お客様との一体感が温かい。囲まれて弾いてる感じ。^^

3.なんと無料!のコンサート(ケーキ・セットの注文が必要)・・出演者はもちろんギャラはもらってる。^^

4.土曜が月2、日曜が月1で、あらゆる楽器のそれも相当に極めてる人たちの演奏がカジュアルな雰囲気で楽しめる。


ピアノの吉田雅代さんと、ソナタを2曲-ルクーとモーツァルトのkv305のソナタ(G.Lekeu,W.A.Mozart kv305)、それから、ヴィエニアウスキーの華麗なるポロネーズ第1番とアンコールにクライスラーの愛の哀しみ、喜びと、べートーベンの主題によるロンディーノを弾いた。

「ルクー」という作曲家は皆さんご存じないかもしれない。24歳でなくなった(チフスのため?)ー早すぎる、、もっと生きてたら・・と惜しまれる。
セザール・フランクの弟子で、曲の感じも似てるとこがあるけど、もう少しフランス近代の感覚が多く加味されてる。けど、相当ロマンティックで、でも爽やかさがある。聴く人に親しみやすく、でも随所に彼の個性的なテイストが隠されている。
ヴァイオリンとピアノのソナター二重奏として造り上げていく醍醐味もかなりある。もっともっと弾きこんでいきたい曲だ。

「華麗なるポロネーズ」では相当アドレナリンが出た。でも悪くなかったみたい。次回はもっと余裕で弾けるだろう。


アンコールも3曲弾いた。。今回は自分をプッシュしてソナタ以外は全部暗譜で弾いた。

気がついたら終わったのが6時20分だった。。

帰ってからいろいろ反省した(曲のディテールではない、、楽なゾーンに留まらずもっとチャレンジすべきだとか、、そんないろいろのことだ。)