この花を見てて、何年か前に、とても気に入っていた歌を思い出した。谷村新司 作詞/作曲の「陽はまた昇る」である。
二番の歌詞の中にシランという言葉が出てくる。
鉢植えの紫蘭の花 朝の雨にうたれ
息絶えだえに ただひたすらに 遠い窓の外
もしかして言わなければ 別離ずにすむものを
それでも明日の 貴方のために
あえて言おう「さよなら」と
陽はまた昇る どんな人の心にも
ああ生きてるとは 燃えながら暮らすこと
春まだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す
歌詞もさることながらメロディもバラード調で聞いていてうっとりしてしまう。当時はこのシランがどんな花かも知らなかった。好きな人との愛が実らなかった悲しい恋の場面が書かれている歌である。