A2G2Mk2

脱線過多ですが在庫についてとか、アンテナに引っ掛かるガラクタまで、と言いつつ、柴犬となめこの話が多いかも(汗)

ゴルフ2図鑑 「S」 syncro シンクロ

2014-03-07 22:37:31 | Weblog
第一回は ”syncro” シンクロです。
通常のモデルはFF(前輪駆動)ですが、シンクロは四輪駆動車です。
車名の由来は前後輪が同調するの意味と思われます。

まず、外観に関しては、ほぼFFのゴルフ2と見分けが付きません。
(この個体ではホイールがノンオリジナルです。
 ノーマルは13インチのスチールホイールに、
 センターキャップとシンクロ専用の外周リングが付きます)

商品車としては↓コレ
http://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/13/700050249030140306001.html

ちなみに本国ドイツで発表された時点(85年9月)では
「世界初の、量販車にビスカスカップリングによる四輪駆動システムを搭載したクルマ」です。
基本的な構造として前輪を駆動するトランスミッションから
後輪への一定量出力もされているのを標準とし、
前輪と後輪に速度差が生じたときに、
その差に応じて自動的に駆動力を配分する、
配分の変更量はビスカスカップリングによる無段階の自動変更、という事だそうです。
(カンタンに言うと、常にちょっとだけリアにも駆動を掛けていて、
 フロントが滑ったらリアへの配分を増やして安定感を増す、
 でいいでしょうか=だったら最初から簡単に書けって(汗)

一方内装に関しては、部品に関してはFF車とほとんど変わらないのですが、

センタートンネルとトランクの高さが変わっています
(トンネルが高くなってトランクも浅い)ので

ここで見たところの違いが明白になります。
また、シフトノブの位置も若干高い位置にあります。
(この個体ではステアリングがノンオリジナルです)

センタートンネルはFFには無いドライブシャフトのために高くなっていますし、
トランクルームは床下にデフが来るため、こちらもかさ上げをされています。

FFモデルとの機構の違いに関しては前にも触れましたが

・後輪のサスペンション構造(左右それぞれ独立したロアアームを持ちます)

・センタートンネルが上がっている事によるセンターコンソールの薄型化
(デザインは似ていますがポケット部の高さが薄くなるまったくの別パーツ)

・床下構造物の増加に伴うトランクのかさ上げ

といったところでしょうか。

87モデルで日本市場にデビューしたシンクロは
発売後3か月で三角窓の無くなるビッグマイナーチェンジを受けます。
(これが88モデルです)

三角窓の無くなった88モデルは外観の変更点に関しては
FFと同じ内容の変更です。三角窓以外では、
フロントグリル厚み、バーの数や、リアのマークの位置や大きさ等。
一方、燃料噴射やエンジン出力等は87モデルと同じまま販売されます。

次の89年モデル(89年2月発売)からは
FFから1年遅れて燃料噴射がデジファント化されます。
(ただしFFの8バルブ車はDIN105馬力ですが
 シンクロは97馬力と差を付けられます。
 =低回転寄りトルク重視型のエンジンにされているのが
  理由(=4WDへの最適化)かと思います)

90年モデル以降はシンクロはカタログモデル(正規販売)から外れます。
想定していたほど台数が売れなかった理由として
4駆化のコストが高額だった点もあったと思われます。
(シンクロは豪華装備のCLグレードでしたが89モデルで比較すると
 同じCLでMTの4ドアが252万円に対し
 シンクロは同じくMTの4ドアが319万円でした
 ちなみにこの時点でGTI16vの4ドアが362万円です。
 豪華グレードCLと書きましたが、90モデル以降は
 ベーシックグレードがCLとなります。
 この点の詳細は「CL・CLi」のページにてご案内予定です)

90、91年モデルでは、
日本に正式に輸入されたゴルフ2としては、
FFだけがカタログモデルとなり
四輪駆動グレードはカタログから消えてしまうのですが、
91年の5月に、シンクロの機構プラス
大規模な別体ラダーフレームでボディ全体をかさ上げされた
「カントリー」が発売されます。
(ただしこれは日本国内で販売された3色の総台数が110台の、
 少数限定発売です。これに関してもページを改めます)

尚・・このページは書いている本人が気付いたり、
有識者から突っ込みをいただく都度
バージョンアップして行く予定です。


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