梅の予告…

以前に家の上で何匹かのカラスがくるくる飛び回ると、
その家の人が不吉な事が起きる…と言いましたが
実はもう一話あるんです。

今はあまり作っている人はいないと思いますが、
梅干しを家で作る時は最低三年は作り続けないといけません。（年一回）
これは昔からの言い伝えで、その三年間のうちに梅干しが腐って
しまった時に不幸は訪れるのです…

わたしの知り合いのおばさまはそんな言い伝えがある事、それが本当に
起こる事を幼い頃から知っていてなかなか梅干しを作ろうとは
思わなかったのですが、友人に何度も誘われて“梅干がそう簡単に
腐る事はない！”と思い込むようにして作り出したのです。
一年目は大成功でとても喜んでいました。

二年目…同じように作ったのにある日蓋を開けてみると、
梅にカビが生えて腐っていたのに気付いたのです…

不吉に思ったおばさまはすぐにお父様に連絡をしました。
その時は全然元気だったのでホッとしていたのですが…
梅が腐った年内にお父様は突然亡くなられました。

そのおばさまは梅を作った事をとても後悔しそれ以来梅干しを
作るのをやめてしまいました。
もう二度と梅干しは自分では作らないと決めているようです。
本当にある言い伝えを子供にもその孫にも伝えていくんだといいました。


梅干しの言い伝えはわたしもはじめて聞いたのですが、
昔からの言い伝えはかなり確信めいた事がたくさんあるようです。
昔の話しだと軽い気持ちではいられませんね。