風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

「最強のふたり」

2013-10-20 01:57:07 | Weblog

ツタヤでブルーレイを借りてきて「最強のふたり」というフランス映画を観ました。


邦題だけ見るとカンフーものと勘違いしそうですが、原題は「UNTOUCHABLE」。

日本ではお笑いコンビになってしまうから不採用になったんでしょうか。

抽象的なタイトルは色々な解釈ができて面白いです。

そういう意味ではこの邦題はもうちょっと頑張ってほしかった。


wikiのあらすじをそのまま引っ張ってくると

「頸髄損傷で体が不自由な富豪と、

その介護人となった貧困層の移民の若者との交流を、

ときにコミカルに描いたドラマ。」

数々の賞を受賞し、フランスでも日本でも

観客動員数などで記録的な数字を出した映画なんだそうです。

・・・全然知らなかったけど。


実話に基づく話でそれほどドラマチックな展開はありません。

万人受けする映画でないのは確かです。

観終わった時には、言うほどの名作なのかなと思ってしまいました。

(「名作」を観終わった後は大抵そう 笑)

主人公の黒人の破天荒な振舞いは気持ちいいし、

映画として面白いのは面白かったんですけどね。



頸髄損傷したのが黒人で介護人が白人ならどうだっただろうかとか、

障害者が富豪であることなんてめったにないよなとか、

後になって色々考えました。

そういう意味では示唆に富んだ教訓的な映画だったと思います。


「日本中が大絶賛」とか「笑いと涙が止まらない」とか言われると

ついつい反発してしまうひねくれ者の僕ですが、

一見の価値がある映画であることは認めます。

お暇な人で興味があれば観てみてください。

 

(僕は本当に人にものを薦めるのが下手だと思う 笑)


最後の連休ということで

2013-10-14 22:54:40 | Weblog

この連休をどう過ごすか色々考えたけど、

結局自転車で愛媛まで帰省することにしました。


しまなみルートはもう何度も通ったので、今回は瀬戸大橋ルートを選択。

金曜日の夕方に自転車を分解して袋詰めし、それを担いで高松へ向かいました。

坂出で降りなかったのは、どうせ香川行くんなら高松でうどん食べてからにしようと思ったから。


高松でうどんを食べ終わったのが19時ごろ。

周囲はもうだいぶ暗くなっていました。

その時点で初めて、丸亀でN田と飲もうかと思いつきました。


早速メールするも返事無し。

今はまだ忙しいのだろうと思ってとりあえず丸亀に向かうことにしました。


丸亀についたときには21時を過ぎていました。

土地勘がなく遠回りしてしまったし意外と距離もあったので、かなり時間をロスしてしまいました。


しばらく市内をふらふらするもやっぱり返事無し。

銭湯で時間つぶすも返事無し。

大方、女の子とでも仲睦まじくしているのだろうとあきらめて、急遽泊まれるビジネスホテルを探しました。

さすがに野宿が似合う年齢ではないよなと・・。


ところが、どうにか一晩泊めるところを探してチェックインしたところで電話がかかってきました。

「ごめん、ずっと飲んでたんだけどメール見てなかった」

・・・なんとも間の悪いことで 笑


というわけで1時間でホテルチェックアウトしましたが、ちゃんと一泊分払いました。苦笑

寝ぼけ眼で起きだしてきたホテルのおばあちゃんへの迷惑料といったところ。

その後、夜中もやっているバーに移動して3時半ぐらいまで飲みました。


店を出た後はそのまま自転車で乗っていこうと思ったんですが、

危険だからダメだと説得され、宿舎に一泊させてらうことに。

寝袋すら持っていなかった僕に問題があるんですが、

野郎2人に対し布団1枚って学生時代とやってること変わんねえなあと一人苦笑しながら寝ました。


明け方N田先生は呼び出されて出て行ってしまったので、

その時に僕も一緒に出ました。


結局あまり寝てないという状況で丸亀スタート。ゴールの実家まではおよそ150km。

自転車旅の1日の走行距離の目安は100kmなので、ちょっと厳しいスタートでした。

 

▲丸亀城:スタートの時点で登ろうなんて気力はすでになかった

 

▲丸亀市内のモスで朝食:ポテトが吉と出たか凶と出たかは不明

 

あとは旅の写真ほとんどありません。デジカメは単なる重荷にしかならず・・。

 

▲道の駅「とよはま」(観音寺市)で休憩した時の写真

▲同じく「とよはま」。なぜかクジャクがいた。

▲相棒。今回走行距離1500kmを超えましたが、実際はもっと長く一緒にいます。

 

ここで休憩している時に、ロードバイクに乗ったおじさんに話しかけられました。

高松から西条まで行くのだと言っていました。

こちらは松山まで行くのだと言うと、桜三里がきついねと何とも言えない表情をされました。

みな口をそろえてそういうけれど、僕はまだ未踏の地。不安ばかりが募ります・・。

 

その後もひたすら西に進みました。

丁度祭りのシーズンだったので、道を太鼓台という山車?が何台も横切りました。

写真撮れば良かったな。

 

小松のコンビニで休憩した時の空。

 

いよいよ魔の桜三里直前ということでベンチに座って休んでいたら

杖をついたおばあさんがよろよろとやってきて隣に座りました。

祭りを観に出てきたようでした。

近くに山車がいなかったためかすぐに立ち上がり、ぶっと勢いよく放屁して去って行きました。

…あまりの傍若無人振りになんか癒されました。笑

 

そして桜三里へ突入。

覚悟して登り始めましたが、

やっぱり100km以上走ってきた後の10km以上続く坂道というのは拷問でした。

脱水のせいかふらふらするし、なかなか休めるスペースもないし

いつ坂道が終わるのかもわからないしで、肉体的にも精神的にも追いつめられました。

 

それでもどうにか突破。

 

坂道を抜けて重信町に入ったころには15時を過ぎていました。

そこから実家まではせいぜい20km程度だったんですが、疲れているとそれすらもきつかった・・。

ペースもかなり落ちて、ようやく家に帰りついたときには17時くらいになっていました。

 

昔は全経路を自転車で往復したものですが、

今回は実家についた時点で岡山へ帰るときは全部電車にしようと決めていました。

こういうところに老いを感じますね 笑

今も外側広筋が痛いです。

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あとは適当に実家で撮った写真を

▲金魚。わさわさしてる

 

▲周囲の畑や田んぼ

 

▲サビキで小アジを1匹釣った。

いつまでも釣りの技術が進歩しない 笑

 

▲祭りのシーズンだったので我が家も提灯をだしていた。

高張りって全国で似たようなことやってるんだよね?

 

 

あらためて地元が静かな町だということを再認識しました。

窓を開けていても人工的な音はほとんど聞こえず、木々が風に揺れる音なんかの方がよく聞こえます。

そういう環境って貴重なものですね。

 


「自分に同情するな」

2013-10-07 00:11:35 | Weblog

『「自分に同情するな」と彼は言った。

「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」』


ふとこの言葉を思いだして、ノルウェイの森を読み直しました。


初めてこの小説を読んだのはおよそ10年前。

当たり前かもしれないけど、当時とは全く違った感想を持ちました。

あの頃よりも村上春樹特有の青臭い喪失感がよりリアルに感じられます。

それでいてその喪失感がどこか遠い世界の話に思える不思議。

きっと年をとるってこういうことなんでしょうね。



昔読んだときはそれほど意識していなかったけれど、

物語中にクラシック曲がたくさん出てきます。


例えば、突撃隊の看病のために行けなくなった演奏会のメインはブラームスの4番。

僕自身、コンセルトヘボウとヤンソンスのブラームス4番を

卒業試験の合間に京都まで聴きに行ったことを思い出しました。

前夜に勉強しないで済むようにそれまでに必死につめこんだせいで、

演奏会の最中に眠り込んでしまうと言う本末転倒な思い出つき 笑


レイコさんが若かったころに

レコードが擦り切れるほど聴いた曲はブラームスピアノコンチェルト2番。

恥ずかしながらよく知らなかったのでyoutubeで聴いてみました。

ふむふむ…ブラームスらしいいい曲だなと思って、wikiでも解説を読んでみたら


『ブラームスがその完成稿のコピーを送った友人、

外科医兼ヴァイオリン奏者のテオドール・ビルロートは

この作品をその規模の大きさにも関わらず「ピアノ小品集」と表現した。

ブラームス本人もこのような逆説的な表現をわざと使っていた』


・・・ん、ビルロート?

ビルロートってあのビルロート?


外科医ならその名を知らぬ者はいない超有名人。

そんなビルロートがバイオリン奏者だったというだけでも驚きだけど、

ブラームスに曲を贈られるほど親しかったとは。

長く生きるほど、世の中知らないことだらけなんだってことに気付かされます。

 

おまけ。

この前登った芥子山(けしごやま)の写真。猫がいました。

 

 

 

 


5日間

2013-10-01 00:59:14 | Weblog

5日間休みをもらいました。

休日出勤も、夜中の呼び出しも完全免除の5日間。

もうこんな休み二度と取れないと思うと、何をするのも惜しい気がしてきます。

 

うーむ…このままでは何もできない。

 

5日間完全な休みもらえたら何しますか?